書誌詳細
紀伊國屋書店
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所蔵事項
- 登録番号830087504
- 請求記号210.4-Se
- 貸出区分貸出可
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- ISBN9784065413692
- 言語コードJPN
- 内容同じ武士でありながら、平氏や信長・秀吉の政権を「幕府」とは呼ばず、鎌倉・室町・江戸の政権のみを「幕府」というのはなぜだろうか。明治初期の歴史家・田口卯吉は「鎌倉政府」「徳川政府」と記し、江戸中期の新井白石は「王朝」に代わる「武朝」の優位を誇った。武士を否定した明治国家は、武家政権をどう理解したか。そして、脱亜入欧を目指す官学アカデミズムの新たな認識―「調教された武家政権」こそが〈幕府〉の本質だった。中世武士論と近代史学史の交差点から「日本」を問い直す。
目次
序章 「幕府」の何が問題なのか?
第一章 幕府・政府・覇府『日本開化小史』の歴史観
第二章 「幕府」の発見『読史余論』から『日本外史』へ
第三章 近代は武家をどう見たか『国史眼』と南北朝問題
第四章 「鎌倉幕府」か、「東国政権」か 中世東国史の二つの見方
終章 「幕府」という常識を問う
著者等紹介
関幸彦[セキユキヒコ]
1952年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻後期博士課程満期退学。日本大学文理学部元教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)