• 書名＜幕府＞の発見　武家政権の常識を問う

• 著者名関幸彦
• 著者ヨミセキユキヒコ

• 叢書名講談社選書メチエ

• ISBN9784065413692
• 言語コードJPN

• 出版者講談社
• 出版年2025.10

• ページ192p
• サイズ46判／19cm

• 件名日本史　中世

• 内容同じ武士でありながら、平氏や信長・秀吉の政権を「幕府」とは呼ばず、鎌倉・室町・江戸の政権のみを「幕府」というのはなぜだろうか。明治初期の歴史家・田口卯吉は「鎌倉政府」「徳川政府」と記し、江戸中期の新井白石は「王朝」に代わる「武朝」の優位を誇った。武士を否定した明治国家は、武家政権をどう理解したか。そして、脱亜入欧を目指す官学アカデミズムの新たな認識―「調教された武家政権」こそが〈幕府〉の本質だった。中世武士論と近代史学史の交差点から「日本」を問い直す。
  目次
  序章　「幕府」の何が問題なのか？
  第一章　幕府・政府・覇府『日本開化小史』の歴史観
  第二章　「幕府」の発見『読史余論』から『日本外史』へ
  第三章　近代は武家をどう見たか『国史眼』と南北朝問題
  第四章　「鎌倉幕府」か、「東国政権」か　中世東国史の二つの見方
  終章　「幕府」という常識を問う
  著者等紹介
  関幸彦［セキユキヒコ］
  １９５２年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻後期博士課程満期退学。日本大学文理学部元教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）