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書誌詳細

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abさんご

  • 著者名黒田夏子
  • 出版者文藝春秋
  • 出版年2013.01

貸出・返却・予約状況

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計2

所蔵事項

  • 登録番号830066555
  • 請求記号913.6-Ku
  • 貸出区分貸出可
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 配架場所 閲覧室
  • 所蔵状態所蔵

ブックリスト

書誌事項

  • 書名abさんご
  • 著者名黒田夏子
  • 著者ヨミクロダナツコ
  • ISBN9784163820002
  • 言語コードJPN
  • 出版者文藝春秋
  • 出版年2013.01
  • ページ81,47p
  • サイズ19cm / B6判

賞名

148回2012下 芥川賞
  • 件名小説
  • 内容二つの書庫と巻き貝状の小べやのある「昭和」の家庭で育ったひとり児の運命。
    記憶の断片で織りなされた、夢のように美しい世界。
    第148回芥川賞受賞作。

    蓮實重彦・東京大学元総長の絶賛を浴び、「早稲田文学新人賞」を受賞した75歳「新人女性作家」の、若々しく成熟したデビュー作。
    史上最高齢・75歳で芥川賞を受賞した「新人女性作家」のデビュー作。蓮實重彦・東大元総長の絶賛を浴び、「早稲田文学新人賞」を受賞した表題作「abさんご」。全文横書き、かつ固有名詞を一切使わないという日本語の限界に挑んだ超実験小説ながら、その文章には、「昭和」の知的な家庭に生まれたひとりの幼な子が成長し、両親を見送るまでの美しくしなやかな物語が隠されています。ひらがなのやまと言葉を多用した文体には、著者の重ねてきた年輪と、深い国文学への造詣が詰まっています。
    著者は、昭和34年に早稲田大学教育学部を卒業後、教員・校正者などとして働きながら、半世紀以上ひたむきに「文学」と向き合ってきました。昭和38年には丹羽文雄が選考委員を務める「読売短編小説賞」に入選します。本書には丹羽から「この作者には素質があるようだ」との選評を引き出した??幻のデビュー作?≠ルか2編も併録します。
    しかもその部分は縦書きなので、前からも後ろからも読める「誰も見たことがない」装丁でお送りします。
    はたして、著者の「50年かけた小説修行」とはどのようなものだったのでしょうか。その答えは、本書を読んだ読者にしかわかりません。文学の限りない可能性を示す、若々しく成熟した作品をお楽しみください。
    著者紹介
    黒田夏子[クロダナツコ]
    1937年、東京生まれ。59年、早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。教員、事務員、校正者として働くかたわら、同人誌に所属して小説を書き続ける。63年、「abさんご」所収の「毬」が、第63回読売短編小説賞(選考委員・丹羽文雄)に入選、紙面に作品が掲載される。2012年9月「abさんご」で第24回早稲田文学新人賞(選考委員・蓮實重彦東京大学名誉教授)を受賞、75歳にして作家デビューを遂げる。同作は第148回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)