書誌詳細

ネットはなぜいつも揉めているのか

  • 著者名津田/正太郎∥著
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2024.5

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

所蔵事項

  • 請求記号007-ツ

書誌事項

  • 書名ネットはなぜいつも揉めているのか
  • 著者名津田/正太郎∥著
  • 叢書名ちくまプリマー新書
  • ISBN9784480684837
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2024.5
  • ページ271p
  • サイズ18cm
  • 件名情報と社会
    ソーシャルメディア
  • 内容紹介日々起きる事件や出来事、問題発言をめぐって、ネットユーザーは毎日のように言い争っている。「炎上」を経験したメディア社会論者が、終わりのない諍いを生み出す社会やメディアのあり方を考える。
  • 著者紹介大阪府生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科単位取得退学。同大学メディア・コミュニケーション研究所教授。著書に「ナショナリズムとマスメディア」など。

内容細目

タイトル 著者 ページ
はじめに
第一章 「表現の自由」をめぐる闘争
 1 私の炎上体験
 きっかけのツイート/押し寄せる批判/「パブリック・エネミー」になる/ネットバトルの波
 2 表現の自由をめぐる論点
 アニメ表現の影響とは何か/「公共の場所」とはいかなる場所か/名作の「アップデート」は認められるか/作品解釈の多様性
 3 表現の自由とヘイトスピーチ
 表現の自由のコストを誰が負担するのか
第二章 ソーシャルメディアの曖昧さと「権力」
 1 ネット炎上とはなにか
 「間メディア環境」におけるネット炎上/「間アプリ環境」の出現
 2 文字だけのコミュニケーションの困難
 闘うパソ通ユーザー/言葉が人間をつくる
 3 メディアとしてのインターネット
 インターネットのコミュニケーション特性/曖昧なソーシャルメディア/メッセージ解釈のズレ
 4 対等性と社会関係の摩擦
 ソーシャルメディアの対等性/ソーシャルメディア内の「権力」/「アテンションへの注目」と過剰評価
第三章 エコーチェンバーの崩壊と拡大する被害者意識
 1 被害者の地位をめぐる競争
 ネットバトルにおける被害者意識/「傷つきやすさ・弱さ=純粋さ・誠実さ」/非難される被害者
 2 米国における政治的分極化とその背景
 イデオロギー的分極化と感情的分極化/意見産業化・激怒産業化するメディア/被害者政治の背景/偽りの分極化はどのように進行するのか/「嫌がらせ」としての政策志向
 3 怒りのソーシャルメディア
 インターネット上での対立はどのように説明されてきたか/緩やかなエコーチェンバーの崩壊/「聞いて」はいるが「耳を傾けない」/「火事と喧嘩はネットの華」か?/被害者政治の帰結
第四章 「不寛容な寛容社会」とマスメディア批判
 1 変化する日本社会
 座席交換をめぐる論争/品行方正になった日本社会/寛容さの広がりと個人化
 2 マナー向上のパラドクス
 新たな迷惑行為の発見/乱反射する迷惑
 3 マスメディア批判の焦点
 マスメディアは信頼されているか/批判される原因はなにか/迷惑行為としての取材/変化する記者
 4 「不寛容な寛容社会」の持続可能性
 快適さの代償
第五章 二つの沈黙、二つの分断
 1 ソーシャルメディアは民主主義にとって危険なのか
 危機に瀕する民主主義?/民主主義国家の強みと弱み/陰謀論とフェイクニュース
 2 民主主義にとっての沈黙の意味
 沈黙の螺旋/もう一つの沈黙/埋没する多数派/二つの沈黙、二つの分断
 3 望ましい沈黙、望ましい分断
 価値判断をめぐる問題/フェミニズムとトランスジェンダー/争点と境界線
終章 単純さと複雑さのせめぎ合い
 陰口としてのカテゴリー化/シニシズムとは何か/シニシズム・陰謀論・ポピュリズム/他者の目に映る世界/単純さと複雑さのせめぎ合い
あとがき

学習件名

漢字形 カタカナ形 ページ数
情報モラル ジョウホウ/モラル 0
ソーシャルネットワーキングサービス ソーシャル/ネットワーキング/サービス 0
表現の自由 ヒョウゲン/ノ/ジユウ 19-62