一覧へもどる
書誌詳細
絵画行為論 : 浮世絵のプラグマティクス
- 著者名岸文和著
- 出版者醍醐書房
- 出版年2008.4
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号9007262
- 請求記号721.8//Ki56
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名絵画行為論 : 浮世絵のプラグマティクス
- 書名ヨミカイガコウイロン
- 注記博士論文 (京都大学, 2006.11末提出) に基づいたもの
- 内容序章
■第一節 問題の所在
■第二節 本書の構成
第一部 絵画の機能
第一章 絵事の逸話――予備的分析
■第一節 紫の上の絵日記
■第二節 鳥羽僧正の諷刺画
■第三節 弟子法師の興画
■第四節 信実の似絵
■第五節 広貴の書写上人像
■第六節 川成の似顔絵
■第七節 傅説の似顔絵
■第八節 反魂香と李夫人像
■第九節 掃守在上の首絵
■第十節 菱川の遊女絵
■第十一節 毛延寿の王昭君像
第二章 絵事の構造
■第一節 絵事のコミュニケーション図式
■第二節 注文主
■第三節 制作者
■第四節 仲介者
■第五節 受容者
■第六節 コンテクスト
■第七節 絵画
■第八節 コード
第三章 絵画の機能
■第一節 関説的機能
■第二節 心情的機能
■第三節 動能的機能
■第四節 メタイメージ的機能
■第五節 美的機能
■第六節 美的把握と非美的把握
第二部 浮世絵の機能/浮世絵師の行為
第四章 浮世草子が語る浮世絵/浮世絵師イメージ
■第一節 西鶴にとっての「浮世絵」――春画/若衆画/扇絵
■第二節 「菱川」の春画と官能性
■第三節 「花田内匠」の若衆画と当世性
■第四節 「祐善」の扇/書絵小袖と機知性
■第五節 西鶴以後の浮世草子が語る浮世絵/浮世絵師イメージ
■第六節 浮世絵の東西――『風流鏡が池』と『寛濶平家物語』の浮世絵史観
第五章 浮世絵のコミュニケーション図式
■第一節 発注――注文主としての版元
■第二節 生産――制作者としての浮世絵師・彫師・摺師
■第三節 流通――仲介者としての絵草紙屋
第六章 『宴遊日記』に見る浮世絵の機能――絵画行為論に向けて
■第一節 正月と浮世絵――顔見世絵本/草双紙/錦絵/道中双六
■第二節 男性/女性と浮世絵――春画と役者似顔絵
■第三節 読まれ/見られる浮世絵――絵本と黄表紙
■第四節 画像の機能と絵画行為論
■第五節 主張型の絵画行為――真を写す
■第六節 指令型の絵画行為――人を動かす
■第七節 表出型の絵画行為――情を表す
第三部 浮世絵の絵画行為論
第七章 宣伝・広告の絵画行為論――【提案する】美人画
■第一節 広告テクストの言語行為論――依頼/主張
■第二節 戯作メディアの読者――部屋方/町娘/芸者
■第三節 広告イメージの言語行為論――提案/約束
■第四節 広告イメージの絵画行為論――美人画/役者絵
第八章 寛政六年の笑い――【穴を穿つ】役者絵
■第一節 写楽の伝記――悲劇の芸術家
■第二節 写楽の画業――進化論的歴史観
■第三節 作品解釈――観相術の伝統
■第四節 制作目的――優越の理論
■第五節 真を写す――役者大首絵の絵画行為論
■第六節 嘲笑の笑いとユーモアの笑い
■第七節 穴を穿つ――写楽はどこに
第九章 風景を描く理由――【助言する】名所絵
■第一節 〈写生の絵師〉への三つの異議申し立て
■第二節 名所絵によるコミュニケーション状況
■第三節 コードとしての遠近法
■第四節 〈意匠家〉と〈臥遊の絵師〉の絵画行為論
■第五節 〈抒情の絵師〉の絵画行為論
■第六節 〈旅の絵師〉の絵画行為論
■第七節 「観光のまなざし」と名所絵
第十章 病と闘うメディア――【警告する】【祝意を表す】疱瘡絵
■第一節 疱瘡と視覚像――『馬琴日記』を手がかりに
■第二節 絵師と馬琴のコミュニケーション――礼拝のためのメディア
■第三節 病人と疫病神のコミュニケーション――魔除けのためのメディア
■第四節 縁者と病人のコミュニケーション――見舞いのためのメディア
第十一章 神仏とのコミュニケーション――【依頼する】【感謝する】絵馬
■第一節 祈願と感謝の言語行為論
■第二節 絵馬の歴史的展開
■第三節 絵馬の絵画行為論
■第四節 絵馬の比喩的解釈
■第五節 呪詛のための絵画
第十二章 浮世絵師の理想像――【哀悼の意を表す】死絵
■第一節 死絵の絵画行為論
■第二節 国貞の肖像に見る浮世絵師の理想像
■第三節 国貞略伝のテクスト的性格
■第四節 国貞の略伝に読む浮世絵師の理想像
結章
註
図版一覧
主要参考文献一覧