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書誌詳細
障害児保育
- 著者名鯨岡峻編
- 出版者ミネルヴァ書房
- 出版年2009.4
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計1
所蔵事項
- 登録番号0062068
- 請求記号P 037//Ku25
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
- 所蔵館本館
- 配架場所
幼児教育
- 所蔵状態所蔵点検済
書誌事項
- 出版地京都
- 出版者ミネルヴァ書房
- 出版年2009.4
- 内容はじめに
第1章 障害児保育とは
1 障碍児保育を議論する前に
1 このエピソードを読んで
2 障碍児保育を巡る対立する考え
2 子どもとはどういう存在か
1 子どもは育てられて育つ
2 子どもは一個の主体として受け止められ,一個の主体として育つ
3 子どもはその育ちの過程で仲間を必要とする
4 子どもは大人の養護の下で自分らしく周囲の人と共に生きる権利をもつ
5 子どもは時間経過のなかで日々変容していく存在である
3 障碍とは何か
1 第三者の観点から見た障碍
2 子ども本人の観点から見た障碍
3 いわゆる「グレイゾーン」の子どもの場合の障碍の捉え方
4 育てる側の[困り感]
5 発達の考え方と障碍の理解の仕方
4 障碍児保育の始まりと,そこから現れてきたいくつかの問題
1 上からの制度化と保育現場の混乱
2 障碍児は集団保育を乱す存在であるという負の受け止め方
3 発達を促進しなければという思い
4 障碍児を特別扱いするのかという問題
5 障碍児を受け入れることから生まれたプラスの面
5 子どもを一個の主体として受け止めることの意義
一保育者の対応の基本
1 なぜ「主体として受け止める」ことが大事なのか
2「受け止める」と[受け入れる]との違い
3 子どもの思いの側に出かける姿勢
6 障碍児保育の経験からわかってきたこと
1 障碍名がわかっても,それへの対応マニュアルがあるわけではない
2 集団のなかで周囲と同じようにさせることが障碍児保育の目的ではない
3 好ましい変化が見られても,支援の必要がなくなったわけではない
4 保育者の態度や思いは,周囲の子どもたちにも通じる
5 心の充実が,行動の変化を生む
6 保護者との信頼関係が重要な意味をもつ
7 ケース合議での職員間の話し合いが重要になる
8 それまでの保育の見直しが必要になる
第2章 障害児保育を医療の観点から考える
1 発達障害について
1 発達障害という言葉にある意味
2 発達障害の特性
3 診断の難しさ
2 障害のある子どもたちの思い
1 障害を自覚する前の「私」
2[生きにくさ]の正体
3 障害のある子の保護者の思い
4 医療現場に求められているもの
5 医療からみた保育現場への期待
6 医療と保育の真の連携を目指して
1 医療にもちかけられる相談
2 連携の困難さと必要性について
第3章 障害のある子どもに学ぶ保育実践
1「こんにちは」一保育の扉を開けるとき
1 保育を支える原風景
2 「こんにちワニ」:子どもにまなざしを向ける
3 「Eちゃんと同じ帽子がいい」一自分の生活のリズムをつくる
4「かっこいいマシン付きや」-地域子育てネットワークづくり
5 子どもと紡ぎ合う
2「少し寝てもいいですか」一保護者のニーズに寄り添う
1「どんな目で見ているのでしょう」一保護者の不安
2「みんなと一緒に……」-保護者の期待
3「お宅の子がいるから……」-保護者間のトラブル
4[少し寝てもいいですか]一心の糸がほぐれるとき
3「ぼくって天才!」-かけがえのない私
1「ぼくのつくって」-見えにくい思いに寄り添う
2「ぼくって天才!」一かけがえのない私
3“かけがえのない私”を育んだ-Rくんの育ちに添って
4「心がまくな」一子も共育合う
1「心がまるくなる」一支え合う
2「いれて」一私か変わる
3 子どもだちと織りなす生活
5「私も泣きたい」一教師も惑う
1「こわい」一八方ふさがり
2「いいな」-あの子だけ特別
3「もうすぐ運動合」一行事が近づくとゆとりがなくなる
4 心に沁みる繋がり
6「大勢は苦手です」-味わい深い思い
第4章 自閉症の子どもの育ちを支える共感的なかかわり
1 自閉症の子どもとの出合い
2 共に生きることができない
3 自閉症の子どもが「おもしろい」と感じる世界
4 共感的なかかわりによってつむぎ出されていく
「共に生きる」関係
5「共に生きる」関係の広がり
6「共に生きる」ことを軸とした子どもの育ち
1「やっと会えたね」-自分のなかの感情の発見
2 空の[青さ]を「共同注意」
3 鏡のなかの「動き」を起こす「自分」の発見
4「宣言的指さし」で自ら比喩的に意味づけたものを共にする
5 主体としての同類の発見から自我の形成へ
6 他児と内面世界を共にする
7 保育のなかの大切なこと
第5章 障害のある子どものケース会議
1 よく行われている障碍児保育のケース会議の問題点
1 専門的なアセスメントから保育の対応を導くことの問題
2 もう1つの問題
2 ケース会議の展開
1 障碍児保育に入る前のケース会議
2 障碍児保育が始まってからのケース会議
3 障碍児保育が始まってからのケース会議(信頼関係ができた頃)
3 具体的なケースから
1 A子ちゃんのケース(入園時3歳)
2 Yくんのケース(入園時3歳)
3 Fくんのケース(入園時3歳)
4 Sくんのケース(入園時3歳)
4 障碍児保育でよくある考え違い
1「丁寧に関わる」は「生活習慣の自律の指導」や「発達を促進する指導」であるという考え違い
2「子ども集団にできるだけ任せよう」という考え違い
3「できるだけ平等に」という考え違い
4「いつもぴったり寄り添わなければならない」という考え違い
5 ケース会議で考えなければならないこと
1 保育に関して
2 担当保育者をどのように支えるか
3 保護者の悩みや家庭での子育てをどのように支えるか
第6章 障害児保育の制度と変遷
1 制度化以前の障碍幼児の保育の場一分離保育
1 特別支援学校幼稚部における障碍児の保育
2 療育施設における障碍児の保育
3 幼稚園での受け入れと自主的な親子グループの活動
2 制度化以前の保育所における障碍児保育
1 障碍児をもつ母親は仕事ができないか
2 私立保育所での障碍児保育の始まり
3 障害乳幼児対策1974大津方式
3 保育所における障碍児保育の制度と変遷一統合保育一
1 療育手帳による知的障碍の認定
2 1974年の障害児保育事業実施要綱
3 保育所における障碍児保育制度の改訂
4 安来市における障碍児保育の展開
4 現行の保育所における障碍児保育制度
1 保育対策等促進事業としての障碍児保育
2 障碍児保育の対象児
3 保育士の加配
5 保育所における障碍児受け入れの問題点
1 東大和市のSちゃん保育所入所拒否事件
2 権利としての制度,制約としての制度
3 ノーマライゼーション,インテグレーション,インクルーション