「児童虐待」へのまなざし : 社会現象はどう語られるのか
- 著者名内田良著
- 出版者世界思想社
- 出版年2009.8
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書評
中西真先生の推薦資料です
- 記入者
- 記入日2014年05月27日
書誌事項
- 書名「児童虐待」へのまなざし : 社会現象はどう語られるのか
- 書名ヨミジドウギャクタイエノマナザシ
- 著者名内田良著
- 著者ヨミウチダ,リョウ
- 叢書名Sekaishiso seminar
- ISBN9784790714293
- 出版地京都
- 出版者世界思想社
- 出版年2009.8
- ページviii, 221p
- サイズ19cm
- 注記奥付の副標題 (誤植) : 社会現象はどう語られるか (第2刷(2011.4刊)では誤植修正済)
博士号学位論文『「児童虐待」の経験に関する社会学的研究 : 当事者の援助に向けた基礎視角』に近年の論考二本を加えて大幅に編成しなおしたうえで加筆・修正をほどこし、さらに必要に応じて統計データや資料の更新をおこなったもの
引用・参考文献: p202-217
- 件名児童虐待
- 内容はじめに
序章 「児童虐待」の発見
1 新しい社会問題
2 「児童虐待」へのまなざし
第1章 「虐待」は都市で起こる― 児童相談所における虐待相談対応件数の分析 ―
1 虐待防止の力学に迫る
2 児童相談所における「虐待相談対応件数」の概要と見方
3 虐待発見の動向
4 都市における「虐待」の発見
5 都市における発見活動の担い手
6 「虐待」は都市で起こる
7 「虐待」をときほぐす
第2章 「虐待」は増加する
― 攻撃・放置減少時代における増加説の台頭とその陥穽 ―
1 「虐待の増加」への疑問
2 「虐待は増えている」
3 虐待増加の要因 ― 現代的・都市的病理としての問題
4 「虐待は減っている」
5 現代・都市要因論と「安全と危険のパラドクス」
第3章 誰が「虐待」を定義するのか― 援助活動における「虐待」適用の回避戦略 ―
1 理念上の定義と実践上の定義
2 「虐待」の定義をめぐる議論
3 援助者と当事者における「虐待」の定義
4 定義の新たな運用方法と援助の可能性
第4章 「虐待」の家族を生きる― まなざしが生み出す精神的傷害 ―
1 苦悩への社会学的アプローチ
2 児童虐待とスティグマ
3 当事者の語りと行為者像
4 被虐待経験へのスティグマ付与
5 家族の愛情規範を源泉とするスティグマ付与とその精神的傷害
6 愛情規範を源泉とする精神的傷害の社会的解決策
終章
1 聖性を帯びた活動
2 Children Firstを支えるProfessionals First
3 本書の知見はどこに向かうのか
おわりに
引用・参考文献
索引