一覧へもどる
書誌詳細
平安時代の醤油を味わう
- 著者名松本忠久著
- 出版者新風舎
- 出版年2006.10
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0058482
- 請求記号588.6//Ma82
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名平安時代の醤油を味わう
- 書名ヨミヘイアンジダイノショウユオアジワウ
- 目次[プロローグ]
スーパー・マーケットで醤(ひしお)をさがす
醤油の母は『醤(ひしお)』
三種類の醤(ひしお)「肉醤(にくびしお)」「草醤(くさびしお)」「穀醤(こくびしお)」
[実験1]香港の蠔油(ハオイウ)ごはん
第1章 中国で生まれ、日本に伝わった「穀醫」
古代中国の穀醤と醤油
[実験2]千五百年前の中国料理「燥艇(そうせん)」をたべる
日本に伝わった三種類の穀醤「鼓」「醤」「未醤」
「醤涌」ということばのはじまり・中国の場合
「醤油」ということばのはじまり・日本の場合
第2章 日本で醤油が生まれたのはいつ?
鎌倉時代説
奈良時代説
わたしの見かた・奈良時代説
[太古から奈良時代まで]
第3章 「醤」の存在を示す木簡と「大宝令」
第4章 醤油の歴史の宝庫「正倉院文書」
奈良時代にポピュラーだった「醤」と「醤の汁」
なぜ「正倉院文書」に、「醤」がよく登場するのか?
奈良・平安時代の度量衡
木簡と孝謙(称徳)天皇
第5章 奈良時代に醤の汁を調味料として使ったことを証明する
(1)荒醤の垂汁
[実験3]「荒醤の垂汁」をつくって味わう
(2)「醤大豆」でつくった液体調味料「醤」
(3)醤(真作醤)の垂汁
第6章 醤の汁も、「醤」と呼ばれていたことを証明する
「正倉院文書」をカラーで読む
袮徳天皇の死によって醤が不足した?
「醤大豆」が「乾燥醤油麹」か「味噌玉」である根拠
第7章 現代の「乾燥醤油麹」
新潟県長岡市の「醤麹」
長野県信州新町の「醤油豆」
[実験4]「醤油豆」は醤油になるだろうか?
第8章 「味噌玉」でつくる現代の「溜まり醤涌」
第9章 「末醤」「未醤」は味噌のこと
「末醤」と「未醤」とは同義語であることを証明する
末醤、未醤、味醤、末蘇はすべて「ミソ」と呼ばれていた?
第10章 「醤の垂汁」の食べかた
「索餅」(うどん)を、どのように味つけしたか?
万葉集グルメ
[実験5]万葉集の鯛料理は、ビールに絶好!・
[平安時代]
第11章 濃口醤油の製法による日本最古の醤油「延喜式の供御醤」・
「供御醤」とはなんだろう?
「供御醤」が醤油である四つの根拠
「供御醤」の醸造技術
(1)もろみに餅米を加えること
(2)「蘖」とは「米麹」のこと、「全麹」にして仕込んだ
(3)「供御醤」の「火入れ」
第12章 「延喜式の供御醤」づくりにチャレンジする
「供御醤」試醸プロジェクト
原料と分量
用具
最初の麹づくり・・・むざんな失敗!
ふたたび挑戦!
「添醤」をつくる
第13章 ついに完成! 平安時代の醤油「供御醤」
[実験6]供御醤を味わう
[実験7]滓醤、醤滓の味
[実験8]添醤でおでんをつくる
[実験9]精進の煎汁をつくる
[実験10]「米もやし」では「供御醤」をつくれない
第14章 「日本醤油技術センター」の評価は?
官能評価
分析試験
「延喜式の供御醤」づくりの講評
[中世]
第15章 鎌倉~安土桃山時代の「液体調味料」六種
(1)径山寺味噌の溜まり
(2)味噌の垂汁
(3)興福寺多聞院の「唐ミソノ汁」(鼓汁)
[実験11]「唐ミソ」「唐ミソノ汁」をつくって味わう
(4)[和漢三才図会]の「鼓汁」
[実験12]黒豆鼓を炒めて鼓汁をつくる
[実験13]鼓を摺った汁で食べる「妙興寺そば」
(5)日本最初の「醤油」は白醤油?
(6)幻の白醤油「唐ミソニ番」
[実験14]「唐ミソニ番」をつくる
[江戸時代から現代へ]
第16章 江戸時代の醤油の実体は?
「下り醤油」のルーツは鼓汁?
仮説「鼓汁から濃口醤油へ」
関東醤油は「溜まり醤油」からスタートした
「下り醤油」と「関東醤油」の闘い
「上方料理」と「江戸料理」
「淡口醤油」に生かされた「唐ミソニ番」
まとめ
あとがき