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書誌詳細

からだの生化学

  • 著者名田川邦夫著
  • 出版者タカラバイオ
  • 出版年2008.10

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計1

所蔵事項

  • 登録番号0061385
  • 請求記号464//Ta18//2ed
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 開架4
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名からだの生化学
  • 書名ヨミカラダノセイカガク
  • 著者名田川邦夫著
  • 著者ヨミタガワ,クニオ
  • 第2版改訂版
  • ISBN9784924862203
  • 出版地大津
  • 出版者タカラバイオ
  • 出版年2008.10
  • ページxvii, 288p
  • サイズ26cm
  • 注記発売: 丸善株式会社出版事業部
    初版: 京都 : 宝酒造, 1993
  • 件名生化学
  • 内容
    第2版改訂の序
    第2版の序
    初版の序
    第1章 エネルギー代謝
    1.ヒトのからだにおけるエネルギー代謝の意味
    (1)内臓はエネルギー代謝を休止することができない 
      【】高エネルギーリン酸結合 
     (2) ATPサイクル
       ‐細胞の中にATPを大量に蓄積することはできない(ATPの消費量と合成量は等しい)
     【】成人は1日に体重に匹敵する量のATPを合成・分解する  
     【】クレアチンリン酸は筋細胞や神経細胞における~⑥の運搬体である  
    2. ATPの合成系-ATPは主に酸化的リン酸化(呼吸)によって供給される
    3. ATPの消費系は多様である
    第2章 ATP消費系
    1.生体構成成分の合成
      (1)増殖する細胞は大量のATPを消費する  
      (2)ある種の細胞は増殖とは関係なく大量の化学合成を行う  
     【】肝臓は化学合成に大部分のATPを消費する  
    2.能動輸送
     (1)単位膜の構造と膜輸送  
     (2)能動輸送酵素―細胞は能動輸送により内側が負の謨電位をもつようになる  
     【】F型ATPaseは回転モーターによってH゛を輸送する  
     【】異物や有害な代謝生産物もATPの加水分解を伴って細胞外に排出される
       ― ABC ATPase  
      (3) Na+,K゛ATPaseと神経細胞の興奮一神経細胞はNa+ポンプで大半のATPを消費する
      (4)腎臓と小腸での栄養吸収一刷子縁膜での栄養吸収はNa+共輸送で行われる  
     【】腎臓の仕事の大部分はNa+, K+ATPaseの作動である  
     (5)赤血球のNa+, K+ATPase ― Na+ポンプは細胞の浸透圧を制御している  
    (6) Ca2+ATPaseとカルモジュリンーCa2+はcAMPと並ぶ細胞内低分子情報伝達体である  
     (7)筋収縮とCa2+ATPase  
      【】Ca2+ATPaseは心筋の仕事の30%を占める  
      【】細胞内Ca2+濃度はホルモン作用によって昇降する  
     (8) Ca2+ポンプが作動しないと細胞は壊死する 
      【】ミトコンドリアの機能が消失すると,アポトーシスが誘導される 
     (9) H+, , K+ATPase と胃粘膜の壁細胞  
    3.細胞運動
     (1)骨格筋の仕事一全体のATPの半分以上が筋肉で消費される
      【】筋収縮はアクチン線維とミオシン線維のすべり運動である 
      【】収縮性タンパク質の遺伝子支配-スプリンターとマラソン選手の素質は先天的である
    (2)心筋の仕事一生理的条件によって変動する  
      【】心筋の能力には余裕がある  
    (3)平滑筋と非筋肉細胞の収縮運動
       一平滑筋と横紋筋とではミオシンATPaseの活性化の仕組みが異なる  
    (4)真核生物のする運動はすべて微小線維と微小管による細胞運動である  
      【】繊毛運動は微小管とタイニンATPaseの作用である  
      【】細胞の形状変化と維持一細胞骨格  
    4.細胞内シグナル伝達系におけるATPの役割
    (1)水溶性ホルモンの受容体は膜タンパク質である 
    (2)ホルモンのシグナル伝達経路の多くはGタンパク質を介するカスケード反応である 
    (3)プロテインキナーゼには多くの種類がある 
    (4)種々の成長因子は受容体チロシンキナーゼのリガンドである  
      【】Gタンパク質にはいくつかのファミリーがある  
      【】タンパク質のリン酸化は酵素の活性化・不活性化のスイッチである  
    5.熱の発生一熱の発生にはATP合成を伴う系と伴わない系がある
    第3章 ATP産生一糖代謝
    1.細胞内でATPは酸化還元反応に共役して合成される 
      【】ATP合成と共役する酸化還元反応  
    2.解糖作用
    (1)解糖系はATP供給系である一生産されるATPが分解されないと解糖は進行しない 
     【】基質準位のリン酸化一高エネルギーリン酸結合をもつ中間体の生成  
    (2)酸化還元反応の共役一脳や肝臓では好気的にグルコースが分解する  
      【】解糖系はグルコースから他の化合物への転換経路である
       一肝臓の解糖系は脂肪合成の経路である  
    (3)解糖系の反応速度は速く,筋肉の激しい運動に適している
       一筋肉の解糖ではグリコーゲンが消費される  
      【】筋肉は血中グルコースを使用して運動することはできない 
    (4)解糖系には3つの不可逆反応が存在する           
    (5)各臓器には異なったグルコース輸送酵素が発現する  
     (6)肝細胞はグルコースを血中に放出する特殊な細胞である  
      【】ショック状態になるとインスリンに依存したグルコース摂取が停止する 
      【】Michaelis恒数(Km)は酵素と基質の親和力を示す 
      【】アイソザイムはKmが異なる  
      【】細胞内では酵素のVmaxやKmを変化させて反応速度が調節される 
    3.トリカルボン酸サイクル(TCAサイクル) 5
     (1)ピルビン酸はミトコンドリアで酸化されてアセチルCoAになる 
     【】ピルビン酸脱水素酵素複合体  
      (2) TCAサイクルは酢酸の完全燃焼系である  
      (3) TCAサイクルは異化作用と同化作用の結節点である  
      (4) TCAサイクルで生成するNADH2とFADH2は呼吸鎖電子伝達系によって再酸化される 
    4.ミトコンドリアの電子伝達系と酸化的リン酸化
     (1)ミトコンドリアの電子伝達系はH+ポンプである 
     【】ミトコンドリア内膜のプロトン駆動力 
     (2)ミトコンドリアF0F1 ATPaseはATP合成酵素である  
     (3)α-ケトグルタル酸の脱水素反応には酸化的リン酸化と基質準位リン酸化の両方が含まれる 
     (4)ミトコンドリアの外で生成するNADH2は,他の酸化還元反応と共役して間接的にミトコンドリアで酸化される 
     【】リンゴ酸-アスパラギン酸回路  
     【】昆虫ではグリセロールリン酸回路でサイトソルのnadh2がミトコンドリアで間接的に酸化される  
     (5)ヒトのからだは酸化的リン酸化で生成したATPで維持される 
     【】ヒトでは,解糖作用はATPの消費系である  
     (6)酸化的リン酸化は細胞内でATPが使用されたときに進行する  
     (7)脱共役剤は,呼吸で遊離するエネルギーをATP合成に利用できなくする薬物である  
     【】酸化的リン酸化の阻害剤  
     【】電子伝達系の阻害剤  
     (8)褐色脂肪細胞の非振戦発熱は脱共役作用による 
     (9)ミトコンドリアの呼吸で活性酸素が発生する 
    【】ヒトのからだには様々な活性酸素の発生源がある  
     (10)ミトコンドリアには活性酸素を除去する強力な酵素が存在する一SODとGPx  
     【】カタラーゼは本質的にはペルオキシダーゼである  
     【】GPxはセレン(Se)を含む酵素タンパク質である  
    (11)細胞内にはラジカルを捕捉除去する低分子化合物が存在する  
     【】トコフェロールはタンパク質と直接相互作用しない唯一のビタミンである  
    5.ミトコンドリアの構造とその他の機能 7
     (1)ミトコンドリア内膜は最もタンパク質含量の高い膜である  
     【】ミトコンドリアの形態は細胞の機能を反映する  
     (2)ミトコンドリア内膜では多くの種類のイオン輸送が行われる  
     【】ストレスがかかると肝臓のミトコンドリアのCa2*が非常に増大する  
     (3)ミトコンドリアは遺伝的に自立性をもっている  
     【】ミトコンドリアDNAと遺伝-ミトコンドリアは母性遺伝する  
     (4)ミトコンドリアを構成する95%以上のタンパク質は核DNAにコードされていて,  細胞質リボソームで合成された後,ミトコンドリアに移行する  
     【】ミトコンドリアはATPを継続して消費する細胞で発達する  
    第4章 糖の相互転換と新生一糖代謝2
    1.五炭糖リン酸回路(ペントースリン酸回路) 
     (1)ケトースとアルドース間のC,およびC3の交換によって単糖は相互転換する  
     (2)ホスホグルコン酸回路― G6Pは脱水素脱炭酸により五炭糖に直接転化する  
     (3) NADPH2は生体構成物質の合成の際の還元力として用いられる  
     【】生理的条件下の細胞内ではNADは酸化型でNADPは還元型で存在する  
    2.糖の誘導体-ウロン酸とアミノ糖の合成 1
     (I)ウロン酸とアミノ糖は多糖類の構成要素である  
     (2)糖はUDPと結合して活性化される
     (3)UDP-GlcUAは肝臓の解毒作用に関与する 
     【】アスコルビン酸はグルクロン酸から合成されるが,ヒトにはこの酵素がない 
    3.グリコーゲンの合成と分解
     (1)グリコーゲンの合成と分解は別々の系で行われる 
     (2)グリコーゲンの合成には大量のATPが消費される  
     (3)ホスホリラーゼとグリコーゲン合成酵素は活性イ匕と不活性化が互いに逆になるように制御される  
     【】酵素の活性調節様式―酵素の中には,エフェクターの結合やリン酸化によって活性調節を受けるものがある 
     (4)筋肉のホスホリラーゼは筋収縮とともに活性イ匕される.最大の仕事をするにはウォーミングアップが必要である 
     【】糖原病一グリコーゲン代謝に関与する酵素の異常によってグリコーゲンが異常に蓄積する遺伝的疾患  
    4.糖新生
     【】肝臓はグルコースの絶対必要量を合成することができる  
     (1)糖新生経路は解糖系の逆行であるが,3つの不可逆反応のところでは別の酵素または経路が利用される  
     (2)ピルビン酸からホスホエノールピルビン酸への転換にはミトコンドリアが関与する  
     (3)肝臓における解糖と糖新生の調節
       ― F2,6PによってPFK1は活性化され, Fl,6Paseは逆に不活性化される  
     【】肝細胞のPFK2はリン酸化により不活性イ匕され, F2,6Paseは逆に活性化される  
     【】肝細胞の解糖系の鍵酵素は遺伝子の転写レベルでも調節される  
     (4)糖原性化合物  
     (5)糖新生には大量のATPが消費される  
     【】肝臓は脳と筋肉のために働く      
    第5章脂質代謝
    1.脂肪酸酸化
     (l)脂肪酸はCoAと結合して代謝される  
     (2)β酸化一長鎖脂肪酸はc2単位で切断されてアセチルCoAを生成する  
     (3)長鎖脂肪酸はペルオキシソームでβ酸化される  
     【】脂肪酸の分解は本来ペルオキシソームで行われる  
      (4) C3のプロピオニルcoAはコハク酸に転換する 
     (5)肝臓のβ酸化で生成するアセチルCoAはTCAサイクルで酸化されないでケトン体として血中に放出される  
     (6)ケトン体は肝臓以外の組織の燃料になる  
     (7)ケトン体の燃焼は持久力を増大させる  
     【】ケトン体の合成はミトコンドリアの呼吸が律速になる  
     (8)ケトン体合成が亢進すると,遊離の酢酸が産生し血中に放出される  
     【】空腹時には,肝臓におけるエタノールの酸化は抑制される  
     【】血中ケトン体比は肝ミトコンドリアの酸化還元状態を示す  124\\\
     (9)ケトーシス  
    2.脂肪酸合成
     (1)アセチルCoAはオキサロ酢酸と縮合してクエン酸になってミトコンドリアの外に輸送される
     (2)パルミチン酸合成の最初の反応はCO2の固定である  
     【】脂肪酸合成に関与する酵素は1つの複合体を形成する  
     (3)パルミチン酸(C16)からの炭素鎖の伸長反応や不飽和化反応は小胞体の酵素系で行われる  
     (4)脂肪合成に必要なグリセロール3-リン酸は,脂肪細胞や筋肉ではグルコースの解糖中間体から供給される  
     (5)肝臓における脂肪酸の合成はグルカゴンによって強く抑制され,インスリンで促進される  
     【】グルコースからの脂肪の合成は円滑に進行するー甘いものを食べるとよく肥える  
     【】食事後のエタノールも脂肪に転化する  
    3.脂肪酸の不飽和化と必須脂肪酸
     (1)動物は必要な多価不飽和脂肪酸を合成することができない  
     【】サルからヒトヘの進化には大量の不飽和脂肪酸が必要であった?  
     (2)リン脂質中のアラキドン酸は種々の生理活性物質(エイコサノイド)の前駆体であ
      る
     【】TXA2は強い血液凝固作用をもち, TXA3は強い抗血液凝固作用をもつ  
    4.リン脂質と糖脂質の代謝
     (1)グリセロリン脂質の合成過程にはCDP結合中間体が生成する  
     【】酸性リン脂質には,生体膜に特異的に局在して特殊な機能を発揮するものがある  1
     (2)リン脂質分子内の4つのエステル結合はそれぞれに特異的なホスホリパーゼで分解 
      される
     (3)多くの生体謨には特定のホスホリパーゼが存在する  
     (4)スフィンゴ脂質は生化学的に安定な分子構造をもっている  
     【】レシチンとスフィンゴミエリンは生体膜中に相補的に存在するが,両者の含量の相違によって膜の性質が変わる  
     (5)糖脂質はスフィンゴ脂質から誘導される  
     (6)プラズマローゲン(アルケニルエーテルリン脂質)はペルオキシソームで合成される  
     (7)生体膜のリン脂質は非対称的に配列される
    5.コレステロール
     (1)コレステロールはHMG-CoAから誘導されるイソプレノイドを経て合成される  
     【】コレステロールは細胞膜を強靭にする  
     (2)ステロイドホルモンは主にいくつかの酸素添加反応によって生成する  
     【】シトクロムP450が触媒する水酸化反応は02分子とNADPH2を必要とする  
     【】副腎皮質のシトクロムP450水酸化酵素はミトコンドリア内膜と小胞体膜に存在し,ステロイドホルモンの合成に関与する  
     (3)ビタミンDもコレステロールから誘導されるホルモンである  
     【】ステロイドホルモンの受容体は核内に存在し,遺伝子の転写を調節する  
     (4)胆汁酸はコレステロールから合成される  
     (5)胆汁酸は水不溶性の脂質を消化管内で可溶化する強力な界面活性剤である  
     (6)胆汁酸はコレステロールの排出形である  
     (7)肝ミクロソームには多種類のシトクロムP450が存在し,薬物や異物を水溶性にして解毒排出する  
    6.脂質の移送と貯蔵
     (1)血漿リポタンパク質は脂肪の含有率が高いほど形は大きく,密度は小さくなる  
     (2)小腸で吸収された脂肪はカイロミクロン複合体になって脂肪組織に移送される  
    (3)肝臓で合成された脂肪はVLDL複合体になって脂肪組織などに移送される  
     (4)脂肪組織では脂肪の合成・分解が活発に行われる  
     【】レプチンが変異すると肥満になる  
     【】肝臓の脂質代謝機能が障害を受けると脂肪肝になる  1
     (5)末梢組織の余剰のコレステロールはHDLからLDLを介して肝臓に移送される  
     【】血漿リポタンパク質の代謝経路はアポタンパク質によって決まる  
     (6)食物と血清コレステロールレベル  
    7.脂質代謝の補遺176
     (1)水に不溶性の脂質は生体内に単独では存在できない一脂質の3つの存在様式 
     【】生体膜には特定の脂質分子およびタンパク質が複合した微小領域が形成される  
     【】脂肪やコレステロールエステルはモノレイヤー構造体の内部に包まれる  
     【】長鎖脂肪酸などの水に不溶性の低分子脂質は特異的タンパク質と結合する  
     (2)脂質の輸送を媒介するABCトランスポーター(ATPase)  
     【】血漿リポタンパク質HDLの形成はABCA1によって触媒される  
     【】膜脂質の再配置一輸送はABC ATPaseによって媒介される  
     【】肝細胞の脂質輸送はすべてABCトランスポーターに媒介される  
     【】セラミドは小胞体(ER)からゴルジ体にATPに依存して輸送される  
     (3)脂質代謝の転写段階での制御  
     【】コレステロールの合成系は転写段階でも制御される -SREBPとSCAP
     【】肝細胞の脂肪合成系の転写はインスリン依存性および非依存性2つの異なる系で活性化される  
     【】脂肪は脂肪細胞にモノレイヤー構造体を形成して貯蔵される  
     【】脂肪代謝は核内受容体PPARファミリーによって転写段階で制御される  
     【】ステロール化合物および脂質異物の代謝は核内受容体(オーファン受容体)によって転写段階で制御される  
     【】体内の脂質化合物は肝臓に移送され水溶性に転換されて排出される  
     参考文献  
    第6章 タンパク質の分解およびアミノ酸代謝
    1.体構成タンパク質は精巧な制御下で分解される
     (1)タンパク質はアミノ酸に分解されて糖新生の原料になる  
     (2)細胞内の可溶性タンパク質はプロテアソームで分解される  
     (3)外来性のタンパク質および膜タンパク質はエンドリソソームで分解される  
     【】ユビキチン化の標的タンパク質はE3 (Ubリガーゼ)によって認識される  
     【】MHCクラスI, II分子と抗原ペプチドとの複合体は,それぞれ異なった場所で生成する  
    2.アミノ酸の窒素代謝
     (1)多くのアミノ酸はアミノ基転移酵素の作用でα-ケト酸になって代謝される  
     (2)グルタミン酸脱水素酵素とクルクミン合成酵素
       -グルタミン酸はアミノ窒素代謝の中心である  
     【】骨髄性の癌細胞ではアスパラギンは必須アミノ酸である  
     (3)筋肉ではアミノ酸代謝が活発に行われ,多量のアラニンとクルクミンが血中に分泌される 
     (4)アミノ窒素は肝臓で最終的に尿素に転化する一尿素サイクル  
     (5)尿素サイクルはミトコンドリアにおけるアンモニアと二酸化炭素の固定反応である  
     (6)尿素の生成はアルギニンの合成経路をたどる  
     【】尿素サイクルは大きなATP消費系である  
     (7)尿素サイクルは各中間代謝物の濃度の上昇によって促進される  
     【】尿素サイクルの活性が低下すると高アンモニア血症になる  
    3.アミノ酸の炭素骨格の代謝
     (1)非必須アミノ酸の合成
       一多くのアミノ酸の炭素骨格は解糖系やTCAサイクルで形成される  
     (2)アミノ酸の分解一多くのアミノ酸は糖原性である  
     (3)アスパラギン酸とアスパラギンはオキサロ酢酸に転化する  
     (4)プロリン,アルギニンおよびヒスチジンはグルタミン酸を経由して代謝される  
     (5)アラニン,ピルビン酸を経由するアミノ酸代謝
       -セリン,グリシンはC1単位の供与体になる  
     【】テトラヒドロ葉酸はメチル基やホルミル基などC1単位の転移酵素の補酵素である  
     (6)含硫アミノ酸の代謝-システインはメチオニンから合成される  
     【】システインの細胞内濃度は非常に低いレベルに抑制されている  
    (7)分枝アミノ酸は最初の3段階まで共通の酵素で代謝される  
     (8)フェニルアラニンはチロシンを経てフマル酸とアセト酢酸に分解される 
     (9)リシンはケト原性である  
     (10)トリプトファンの一部はセロトニンおよびナイアシンに転化する  
    4.アミノ酸から誘導されるタンパク質以外の生体構成成分
     (1)カテコールアミンはチロシンから誘導される  
     (2)芳香族アミノ酸の脱炭酸で生じるアミンは生理活性をもっている  
     (3)ポリアミンはオルニチンとメチオニンから生成する  
     (4)グリシンおよびセリンから合成される生体構成化合物  
      【】尿中に排出されるクレアチニンの量は総筋肉量の指標になる  
     (5)血管拡張のシグナル物質である一酸化窒素(NO)はアルギニンから合成される  
    5.ポルフィリンの生合成と分解
     (1)ポルフィリンはヘムとなり,タンパク質と結合して存在する  
      【】生体内のヘムはプロトヘムIXである  
     (2)ポルフィリンの生合成  
      【】プロトポルフィリンIXはウロポルフィリノーダンⅢから誘導される  
      【】ポルフィリン症-ポルフィリン合成系の酵素異常によりポルフィリン中間体が蓄積する  
     (3)成人では1日当たり平均10gのヘモグロビンが合成・分解される  
     (4)ビリルビンはヘムの分解によって生成し,水溶性の形に変えられて体外に排出される  
      【】ビリルビンの排出が異常になると黄疸になる  
    6.ヌクレオチドの代謝
     (1)プリンヌクレオチドの新規合成ではPRPPとアミノ酸が素材となり多量のATPが消費される  
     (2)ピリミジンヌクレオチドの合成  
     (3)デオキシヌクレオチドの合成  
      【】dTMPはN5,N10-メチレンH,葉酸からメチル基がdUMPに転移して生成する  
     (4)ヌクレオチドの再利用合成  
     (5)ピリミジンは完全分解されるが,プリンは最終的に水に難溶性の尿酸として排出される  
      【】尿酸が大量に生成すると病態に陥る  
    第7章 タンパク質および核酸の合成
    1. RNAの生合成一転写
     (1) rRNAおよびtRNAの合成は,それぞれRNAポリメラーゼI (Pol I)およびⅢ(Pol Ⅲ)
       によって触媒される  
      【】核小体は各種RNA複合体の仕上げ工場である  
     (2)大多数の遺伝子はタンパク質をコードし,PolⅡによって転写され, mRNA前駆体を生成する  
     【】イントロン領域は共通配列だけでは決定されない  
     【】イントロンは無駄な配列か?  
     (3) Pol IIによる転写開始は非常に多くのタンパク質因子によって制御される  
     【】転写活性の調節には遺伝子ごとに固有のタンパク質が関与する  
     (4)プレmRNAは合成中にプロセッシングを受ける  
    2.タンパク質の合成一翻訳
     (1) mRNAの塩基配列は3文字の暗号として解読される  
      【】コドンは最初の2文字が重要で,3番目にはかなりのゆらぎがある  
      【】コドンは生物界にすべて共通である  
     (2)突然変異はDNAの塩基配列の変化によって起こる  
     (3)アミノ酸は特異的tRNAと結合するとともに活性化される  
      【】アミノアシルtRNA合成酵素上では誤りが校正される  
     (4)タンパク質はリボソーム上で開始,伸長,終結の過程を経て生成する  
      【】翻訳の開始複合体は最初のAUG配列を無視することがある  
     (5)翻訳進行中のリボソームはポリソームを形成する  
      【】真核生物のタンパク質合成系は細菌の系とよく似ているが,抗生物質の中には両者を識別するものがある  
     (6)タンパク質の合成には大量の~○Pが消費される  
     3.タンパク質のプロセッシング
     (1)細胞外に分泌されるタンパク質および小胞体の内在性膜タンパク質は,粗面小胞体でN末端にシグナルペプチドをもった形で合成される 
      【】細胞膜は粗面小胞体で合成される  
      【】シグナルペプチドはSRP・と結合して,小胞体膜上に翻訳装置を誘導する  
     (2)分泌タンパク質の糖鎖は小胞体腔およびゴルジ体腔で形成される  
      【】N-グリコシド糖鎖の前駆体形成にはドリコールが関与する  
      【】タンパク質の立体構造は分子シャペロンが関与しで入念に仕上げられる  
     (3)ミトコンドリアに局在する大部分のタンパク質は,細胞質の遊離リボソームでN末端にシグナルペプチドをもった形で合成される 
      【】ミトコンドリアのタンパク質輸送にはATPの加水分解が必要である  
     (4)ペルオキシソームヘのタンパク質輸送は立体構造の解体を必要としない  
     (5)核膜孔複合体は巨大分子の輸送を制御する  
      【】核膜孔複合体を介しての輸送はGTPの加水分解によって駆動される  
    4. DNAの複製
     (1) DNAの合成は両方の一本鎖をそれぞれ鋳型にして同時に行われる  
      【】細胞内のDNAやRNAの量は分子の個数で表示される  
     (2) DNAの合成はRNAのプライマーを必要とする  
     (3)ヌクレオソーム複合体の形成は複製の過程で同時に進行する  
      【】DNAの複製過程では何度も校正が行われる  
     (4)染色体DNAの末端領域(テロメア)には特殊な配列がある  
     (5)損傷したDNAは種々の様式で修復される  
    索  引
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