設定

文字サイズ
標準
特大
背景色
標準

書誌詳細

実証食農体験という場の力 : 食意識と生命認識の形成

  • 著者名野田知子著
  • 出版者農山漁村文化協会
  • 出版年2009.3

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0068147
  • 請求記号498.512//N 92
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 開架4
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名実証食農体験という場の力 : 食意識と生命認識の形成
  • 書名ヨミジッショウショクノウタイケントイウバノチカラ
  • 著者名野田知子著
  • 著者ヨミノダ,トモコ
  • ISBN9784540082627
  • 出版地東京
  • 出版者農山漁村文化協会
  • 出版年2009.3
  • ページ233p
  • サイズ22cm
  • 注記引用・参考文献: 各章末
  • 件名食育
    農業教育
    食農教育
  • 目次第1章 食農教育の現代的課題
    第1節 今、求められる「食のリテラシー」
    第2節 「食」とは何か
    1.哲学・宗教の世界に見る「食」「食べる」
    2.現実世界に見る「食」「食べる」
    3.食農教育から見た「食」「食べる」の意味
    第3節 戦後の食と農をめぐる変化
    1.食べ物は自然の恩恵と労働の成果としての農業の産物である
    2.食べ物はいのちの循環の中にあるいのちの産物である
    3.食べ物は風土がつくり出す文化である
    4.食べ物は共につくり共に食べることで家族関係や人間関係をつくる機能をもつ
    5.食べ物は社会システムの中にあり,その流通.輸出入は地球環境へ影響を及ぼす
    第4節 食農教育の現代的課題
    1.食のリテラシー形成の必要性・
    2.食農教育の現代的課題
    第2章 食農体験と食意識の形成
    第1節 食意識を形成する体験活動とは
    第2節 米の栽培から食べるまでの授業と食意識形成
    1. イネの栽培体験で子どもの食意識がどう変わるか
     (1)授業観察を基礎にした質的研究
     (2)研究フィールドと授業の概要
    2.食農体験授業の成果
     (1)行動と会話に表われた食意識
     (2)育てた米を炊いて食べたときの思い(米を食べた感想文より)
     (3)インタビュー[作業をとおして思ったこと]
    3.イネの栽培体験による食意識の変化
    4.食農体験授業の有効性と課題
    第3節 農業体験修学旅行と子どもの食意識形成
    1.農業体験で子どもの食意識がどう変わるか
     (1)インタビューの方法
     (2)農業体験修学旅行のねらい
    2.農業体験から得られた成果
     (1)生徒へのアンケート結果
     (2)インタビューの分析方法と結果
      ①米に対する考え方が変わった 
      ②米の大切さ.ありがたさがわかる 
      ③語りに見る米の大切さがわかるみちすじ
      ④体験して変わる語り 
     (3)農家での農業体験の効果
     (4)イベント的農業体験の課題
    第4節 農業体験農園における大人の「食育」効果
    1.農業体験農園で大人の食と農の意識がどう変わるか
      (1)練馬区における農地の市民的利用
      (2)農園利用の有無による意識の変容
    2.農業体験農園における活動の「食育」への効果
     (1)体験農園.市区民農園・非農園利用者の比較
      ①食べ物の質,農産物の特性に関する意識 
      ②外見.質による購入判断基準 
      ③農業に対する考え方による購入判断基準 
      ④コミュニケーション(家族との食材に関する話題)
      ⑤食べ物の本質に関わる基礎認識 
      ⑥社会的価値意識 
     (2)体験農園と市区民農園の比較
      ①体験農園利用者と市区民農園利用者の意識の特徴 
      ②体験農園において「2次意識」「3次意識」が優位な理由
    3.農業体験農園における食育活動の可能性と経営
     (1)都市住民のくらしを支える農園経営
     (2)農業体験農園の経営的可能性
     (3)農園利用者を活かす経営
     (4)相続税猶予制度適用の可能性
     (5)市民農園開設の規制緩和を見据えた活動の必要性
     (6)農園における食育活動の可能性と課題
    4.農林漁業体験活動の「重要な意義」とは
     (1)農業体験農園の教育力
     (2)「食農教育ファーム」への提言
    第5節 食農体験の可能性-子どもも大人も食農体験で変わる
    1.一連した食農体験と学びの優位性
    2.市民皆農一大人・子ども協働の場
    3.研究方法の違いから見えるもの
    第3章 食の体験と生命認識の形成
    第1節 「いのちをいただく」認識を基礎に
    1.[いのちをいただく]ということ
    2.生命認識の形成の取組み
    第2節 生産体験と子どもの生命認識
    1.生産体験の有無による意識・行動の変容
    2.[食べ物のいのち]への認識がどう変わるか
     (1)生産体験の有無
     (2)食べ物を大切にする意識・行動
     (3)食べ物のいのちに対する認識
     (4)「食べ物のいのちに対する認識」と「食べ物を大切にする意識・行動」との関連
     (5)「食べ物のいのちに対する認識」のきっかけ
     (6)「食べ物のいのちに対する認識」をした体験内容
     (7)解体体験の自山記述結果
     (8)いのちを感じる教詞
    3.食べ物のいのちに対する認識を育む栽培・飼育・解体体験
    第3節 魚丸ごと一尾の調理実習と子どもの生命認識の変化
    1.魚丸ごと一尾の調理実習一研究目的と方法
     (1)教材や実習の有効性を検討
     (2)アンケートと会話で分析
    2.調理実習の調査結果と考察 
     (1)授業前後のアンケート
      ①魚のイメージの変化
      ②魚の調理への意欲の変化
      ③「丸ごと食べられる」認識の変化
      ④[いのちを食べる]認識の変化
      ⑤自由記述より
     (2)実習における生徒の会話の分類
    3.「魚丸ごと一尾」の調理は生命認識を促す
    4.魚丸ごと一尾の教材の可能性と今後の課題
    第4節 魚の調理から拡がる循環型社会への学び
    1.中学校家庭科での授業
    2.食物観を自己形成する学び 
    3.教科書に見る物質循環・食物連鎖一理科一家庭科一技術科の学び
    第5節 「いのちを育む」ことの教育的可能性
    1.小学校の総合学習での飼育 
    2.私立自由学園の[食の一貫教育]
    3.「いのちを育む」ことで「いのちをいただく」意味がわかる
    第4章 地域が支える食農体験と学び
    第1節 地域に食農体験を取りもどすために
    第2節 都市住民の農業体験授業支援と地域活動
    1.地域活動で行動と意識がどう変わるか
    2.「大蔵の田んぼを育む会」の活動
     (1)地元小学校が始めた米つくり 
     (2)設立の背景と目的
    3.地域に根ざし,共に育む活動のひろがり
     (1)地域に根ざした活動
     (2)学校との関わり方一共に育む活動へ
     (3)活動をとおして育つ会貝
     (4)協働の上につくられる人間関係
     (5)発展する組織の運営一民主的な組織をつくる
     (6)自然あふれる田んぼをつくる農法
     (7)外部に開かれた活動一外部からの視点と評価
    4.新たな課題
     (1)「育む会」と地域・子どもの課題
     (2)教育の制度・教育行政の課題
     (3)農地制度としての課題
    5.主体形成の場としての「大蔵の田んぼを育む会」
    第3節 都市農業者による食農体験支援活動
    1. NPO法人畑の教室の設立
    2.学校支援と地域活動・
     (1)学校を対象とした体験活動
     (2)地域を対象にした体験活動
     (3)農業者の「食育」に対する意識の変化
     (4)子どもの農業体験の経済的検討
     (5)子ども対象の体験経済の考察
    3. NPO法人畑の教室の活動の成果と課題
     (l)学校を対象とした体験活動
     (2)地域を対象にした体験活動一棚田米作り体験ツアー
     (3)地域の子どもを対象にした体験活動
    第4節 高齢者が先生の地域農園活動
    1.地域農園の効果を調査
    2.「ヤッホー農園」活動の概要
     (1)地域と学校の概要
     (2)地区別農園活動を取り入れた背景とねらい
     (3)主な活動内容一方法と仕組みづくり 
    3.子どもたちの変化,獲得した力 
     (1)「小学校で地域農園の取組みをした中学生のようす」の
    聞き取りから
     (2)教師と地域関係者へのアンケート調査より 
     (3)アンケート調査結果の考察
    4.地域から見た農園活動の意義と課題
     (1)地域連絡会議参加者の調査結果より 
     (2)地域から見た地域農園活動についての考察
     (3)制度としての課題
     (4)学びの課題一体験をもとにした学び
    第5節 小学校教育における「農業科」の試み
    1.「農業科」設置の経緯とねらい
     (1)「基幹産業は農業」の市での子どもの農業体験と意識・
     (2)特区計画の意義一学校教育の現状と農業の教育的効果・
    2.「農業科」の内容と実施のための方策と課題 
     (1)農業科の目標および内容
     (2)これからの課題
    第6節 学校教育支援と地域活動から見える制度的問題

    第5章 食農体験の学びの展望と課題
    第1節 食のリテラシー形成の土台となる食農体験と学び
    第2節 戦後日本の食農教育の展開過程
    1.「日常の食卓の激変」の背景
    2.食の教育
    3.農の教育
    4.食と農をつなぐ取組み
    第3節 食農教育をめぐる現局面
    1.食農教育,総合的な学習の時間 
    2.食育基本法の制定
    3.「食育基本法」の精神にほど遠い現状
    4.農業体験・食農教育・食育の拡がり
    第4節 学校・地域に残された課題
    1.学校教育の課題
    2.学びの環境としての農地と農地制度改革の必要性
    3.主体的な食生活の確立の必要性 
    エピローグ シルクロードの食から考える