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書誌詳細
琵琶法師 : 「異界」を語る人びと
- 著者名兵藤裕己著
- 出版者岩波書店
- 出版年2009.4
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0062180
- 請求記号IS//1184
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
- 所蔵館本館
- 配架場所
文庫・新書
- 所蔵状態所蔵点検済
書誌事項
- 書名琵琶法師 : 「異界」を語る人びと
- 書名ヨミビワホウシ
- 注記付属資料 (DVD-Video1枚 ; 8cm) : 山鹿良之演唱「俊徳丸」三段目(部分)
- 内容序 章 二人の琵琶法師
「耳なし芳一の話」/芳一話の系譜/耳と異界/モノ語りの担い手/最後の琵琶法師/現代の芳一/ハーンと芳一
第一章 琵琶法師はどこから来たか―平安期の記録から
大陸の琵琶法師/ふたつの伝来ルート/盲僧の六柱琵琶/サワリという仕掛け/平安貴族による記録/『新猿楽記』の「琵琶法師」/「地神経」読誦の記録/地神の由来/四季の土用と「地神経」/霊威はげしい王子神/地母神の信仰/東アジアでの広がり/物語の母型
第二章 平家物語のはじまり―怨霊と動乱の時代
怨霊のうわさ/竜王と平家の怨霊/安徳天皇の鎮魂/竜王の眷属/『法華経』の竜女/大懺法院の建立/『徒然草』の伝承/語り物と平家物語/語り手としての有王/琵琶法師と聖の接点/編まれてゆく物語/巫覡としての聖/モノの語りの文体/匿名的な〈声〉/「視点」のない語り/モノ語りとテクスト
第三章 語り手とはだれか―琵琶法師という存在
身体の刻印/「内裏へは五躰不具の者入らざる…」/穢れと聖性/柳田国男の「一目小僧」/干死と怨霊/境界をまつる蝉丸/宿神と異形の王子/「悪」が支える聖性/「伊勢平氏はすが目なりけり」/母と子の神/竜女と韋提希夫人/弁才天の信仰/モノ語りする主体
第四章 権力のなかの芸能民―鎌倉から室町期へ
寺社がはたした役割/座の形成と村上源氏中院流/当道座以前の数派/一方派と東の市/覚一本の成立/当道座の成立と本文の相伝/「平家」の流行と南北朝の政治史/「室町殿」への正本の進上/将軍家と当道座/村上源氏から清和源氏へ/将軍家の起源神話
第五章 消えゆく琵琶法師―近世以降のすがた
応仁の乱以後/徳川政権との結びつき/地神盲僧への締め付け/「脱賤民化」のための支配構造/諸芸諸道とのつながり/三味線・浄瑠璃の台頭/東北の奥浄瑠璃/西日本の座頭・盲僧/近代に残った琵琶法師/「あぜかけ姫」の伝承/機織り淵の伝説/「俊徳丸」の伝承/アルトー版の「耳なし芳一」/おわりに―琵琶法師とはなにか
「俊徳丸」DVDについて
「俊徳丸」全七段・梗概
あとがき