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書誌詳細
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子どもと教育の未来を考える 2
- 著者名岡部美香編著
- 出版者北樹出版
- 出版年2017.10
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計5
所蔵事項
- 登録番号0074536
- 請求記号371.04//O 37//2
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名子どもと教育の未来を考える 2
- 書名ヨミコドモトキョウイクノミライオカンガエル
- 注記参考文献あり 2の責任表示: 岡部美香編著 ; 佐々木暢子 [ほか執筆]
その他タイトルは2の標題紙・表紙による
- 内容第1部 日本の学校教育の歴史
第1章 近代学校の成立と展開
一小学校はいかなる社会的機能を果たしてきたか
1〈子ども〉の発見
2 近代学校の成立
(1)学校制度の確立
(2)天皇制を支える教育
(3)国民育成と労働者養成のための教育
3 近代学校の展開
(1)教育方法の開発とその社会的意義
(2)戦前と地続きの戦後
第2章 幼児教育史
ー「母性」の変遷から見る保育者の専門性
1 子どもは誰が育てるのか?
2 子育ての主体としての「母親」の誕生
3「母性」の誕生
4[3歳児神話]の誕生と幼稚園と保育所の二分化
5「3歳児神話」の否定と保育所機能の拡大
第3章 中等学校史
一社会はどのような「大人」を求めてきたのか
1 ヨーロッパにおける中等教育の歴史
(1)中世から近代まで
(2)近代から現在まで
2 日本における中等教育の歴史
(1)明治期から戦後まで
(2)戦後の中等教育
第4章 特別支援教育の歴史と課題
-すべての人を包摂する「共生社会」の実現に向けて
1 黎明期 幕末から「学制」発布まで
2 戦前・戦中の障がい児教育
(l)小学校令による就学猶予・免除規定と長野県の「特別学級」
(2)大正期の障がい児教育
3 戦後の教育改革と障がい児教育
(1)憲法、教育基本法における「その能力に応じて」教育を受ける権利
(2)学校教育法への位置づけ
4「特殊教育」から「特別支援教育」へ
(1)「養護学校義務化」をめぐる議論
(2)障がい児教育の国際的潮流と「特別支援教育」の理念
第5章 西洋における近代学校の成立と展開
一子どもとは誰をさすのか
1 子どもと学校
2 デイム・スクール
3 産業革命と工場法の成立
4 モニトリアル・システムの登場
5 新教育
第6章 近代教育思想
-私たちの教育観を辞教育史から問い直す
1 教育を再定義する試みーコメニウスとロック
(1)17世紀の危機と体制の転換
(2)社会改革のための教育-コメニウス
(3)統治の技術としての教育-ロック
2「近代」を超える近代教育思想-ルソー
(1)ルネサンス的人間とルソー的「人間」
(2)欲望する機械としての「子ども」から類としての「人間」へ
3 学校敦育の思想-ペスタロッチ、フレーベル、ヘルバルト
(1)学校教育の転換期としての19世紀
(2)自然の歩みに沿った教育方法の構想-ペスタロッチ
(3)幼児教育への着目と幼稚園教育一フレーベル
(4)成長発達の哲学と教育地図一ヘルバルト
第7章 社会教育の歴史と「生涯学習」施策の動向
-なぜ、いま「生涯教育」が求められるのか
1 日本における社会教育と「生涯教育」の歴史
(1)明治期の社会教育
(2)大正期・ファシズム期の社会教育
(3)社会教育法の成立
(4)「生涯学習」せせせ動向
2「生涯学習」施策推進の背景
(1)福祉予算の削減と「生涯学習」
(2)「自立」支援と「生涯学習」-シングルマザーへの就労支援を事例に
第2部 現代日本の教育課題
第1章 教育格差
-不平等を再生産する装置としての学校
1 教育格差とは何か
2 教育格差の推移
(1)国際学力調査:TIMESSとPISAについて
(2)男性と女性の教育格差
(3)家庭背景による教育格差
3 教育格差に対するまなざしの変化
(1)学力低下から学力格差へ
(2)見過ごされていた「格差」問題
4 学校の社会的機能一社会化・配分・正統化
(l)「社会化」という機能
(2)「選抜・配分」という機能
(3)「組織化・正統化」という機能
5 教育に何かできないか/できるか
(1)不平等を再生産する装置としての学校
(2)教育に「できないこと」
(3)教育に「できること」
第2章 子どもの貧困と学校の役割
一平等な自由のための教育
1 貧困のなかの子ども
(1)日本の「子どもの貧困」と貧困率 (151)
(2)貧困世帯の生活状況
(3)健康格差
(4)児童虐待
(5)世帯所得と学力
(6)社会的排除
2 問題の所在と支援の方向性
(1)子どもの貧困はなぜ問題なのか
(2)「機会の平等」というルールの意味
(3)ケイパビリティ・アプローチの革新性
3 学校ができること
第3章 フェミニズム教育に向けて
ージェンダー/セクシュアリティの視点から
1「女性活躍」の時代?
2 ジェンダーと第二波フェミニズム
3 ジェンダーと異性愛規範
4 性別二元論と公共スペース
第4章 グローバリゼーションと国際理解教育
一日本の教育課程における国際理解教育の位置づけと課題
1 世界の国際理解教育の歴史
(1)国際理解教育という言葉の由来
(2)国際理解教育から国際教育へ
(3) ESD (Education for Sustainable Development)の方へ
2 日本の教育課程のなかの国際理解教育
(1) 1960年代~1990年代:「国際化に対応した教育」の時代
(2)2000年代~現在:国際教育の時代へ
3「グローバリゼーションと国際理解」の教育
(1)国際理解教育の用語を使い続ける意義
(2)越境学としての国際理解教育
第5章 共通歴史教科書が示唆するもの
一共に、そして複層的に語る歴史の可能性
1 ドイツ・フランスによる歴史教科書対話
(1)ドイツ・フランスの高校生による要望
(2)対話の始まり
2 独仏共通歴史教科書の作成過程とその課題
(1)共通歴史教科書の作成過程
(2)残された課題
3 日本一中国・韓国による共通歴史教材作成の試み
(1)動き出した試み
(2)共通歴史教材の作成過程
(3)立ち現れた認識の壁
(4)共通歴史教材の作成過程を再考する
補論 出来事を物語ること、出来事の物語りを聴くこと-“かげ”に思いを馳せる
1 “事実”の傍らで漂う“かげ”
2 “かげ”を物語るということ
3 物語ること、物語りを聴くことの可能性