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書誌詳細
保育改革の焦点と争点
- 著者名二宮厚美著
- 出版者新日本出版社
- 出版年2009.7
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0062975
- 請求記号P 02//N 76
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
- 所蔵館本館
- 配架場所
幼児教育
- 所蔵状態所蔵点検済
書誌事項
- 書名保育改革の焦点と争点
- 書名ヨミホイクカイカクノショウテントソウテン
- 出版地東京
- 出版者新日本出版社
- 出版年2009.7
- 内容第1章 「新しい保育制度」と保育所改革の焦点
はじめに 厚労省の変貌
1 保育制度の原則的転換を呼ぶ「新しい保育制度」
憲法と児童福祉法が要請する保育の現物給付原則
保育の現物給付の二形態と民営化
社会サービスの現物給付原則の意味
保育における現物給付から現金給付への転換
2 現金給付型の新しい保育制度とは何か
市場化の一般的イメージ
保育所運営主体から保育所仲介ブローカーへの転換
「新たな保育の仕組み」のもとでの自治体の責任
3 利用者補助方式による保育所の大転換
利用者補助方式のもとでの直接契約
保育所利用者への応益負担原則の適用
応益負担が呼びおこす保育料問題
独立採算型の保育所運営と公立保育所の廃止
4 利用者、保育所、子どもにふりかかる受難
保育所利用者におよぶ三つの影響
保育所を襲う運営難と保育士のワーキングプア化
子どもたちの受難
おわりに 本章の総括と次の課題
第2章 保育制度転換の背景と真のネライ
はじめに 転換論の二つの立場
1 「新待機児童ゼロ作戦」から保育制度転換へ
二兎追い作戦としての「新待機児童ゼロ作戦」
保育財源の拡充を要請するだけの少子化対策
2 新自自主義的保育改革のネライと帰結
保育制度改革に向けた政財界の大合唱
バウチャー方式に収斂する新自由主義的保育改革
新自由主義保育改革の三点にわたる真のネライ
3 「隠れ新自自主義」の詭弁と言い逃れ
「権利としての利用保障の弱さ」論のごまかし
偽装とスリカエの論理的トリック
4 新自由主義的保育改革の延命と脱出路
新自由主義的保育改革の矛盾緩和策としての財源対策
財界による新自自主義的改革のびほう策
保育改革のエビで消費税増税の鯛を釣り上げる作戦
おわりに 本章から次章へ
第3章 保育の準市場化による福祉国家の変質
はじめに 福祉国家のなかの保育
1 新自自主義による福祉国家の縮小・解体戦略
戦後福祉国家の五大領域
福祉国家を襲う新自由主義的市場原理
小泉政権以来の構造改革の諸結果
2 「隠れ新自自主義」の保育制度改革論
「救貧国家」のなかの保育所と子ども
「隠れ新自由主義」の「疑似=準市場化論」
バウチャー方式に収斂する保育の「準市場化
新自由主義に帰着する「保育の準市場化」のシナリオ
「官僚制的弊害」に着眼した「疑似市場化論」の特質
3 「準市場化論」と「新しい公共空間」が向かう自治体の解体
「新しい公共空間論」と自治体のローカルーガバナンス化
同工異曲の「新しい公共空間」や「ローカルーガバナンス」
「準市場化論」「福祉ガバナンス」の欠陥
おわりに 準市場化からガバナンスへ
第4章 コミュニケーション労働の専門性に根ざす現物給付原則
はじめに 人権原理と保育原理
1 保育の前に立った市場原理主義者の非合理性
保育の市場化の前提条件
保育の市場化をすすめる「保育=単純労働観」
「準市場化」の前に立ちふさがる保育の特性
2 コミュニケーションを基本にした保育労働
言語的コミュニケーションを媒介・方法にした保育労働
コミュニケーションを核心にした保育の営み
「主客逆転関係」のなかの享受能力の発達・発揮
3 保育所と保育労働に必要不可欠な諸条件
コミュニケーションに不可欠な施設条件
保育労働に固有な非定型性と知的熟練
知的熟練が問われる三つのコミュニケーション的理性領域
保育労働集団のプロフェショナルーフリーダム
4 保育労働の専門性に根ざした現物給付原則
現物給付原則の根拠としての保育労働の特質
コミュニケーション的結合の保育原理の市場原理への転換
保育所内外のコミュニケーション関係の衰退と変質
おわりに 赤ちゃんのつぶらな瞳を保育の原点として
あとがき