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書誌詳細

寿命はどこまで延ばせるか?

  • 著者名池田清彦著
  • 出版者PHP研究所
  • 出版年2009.10

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0062822
  • 請求記号461.1//I 32
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 開架4
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名寿命はどこまで延ばせるか?
  • 書名ヨミジュミョウワドコマデノバセルカ
  • 著者名池田清彦著
  • 著者ヨミイケダ,キヨヒコ
  • 叢書名PHPサイエンス・ワールド新書
  • 叢書番号004
  • ISBN9784569772073
  • 出版地東京
  • 出版者PHP研究所
  • 出版年2009.10
  • ページ205p
  • サイズ18cm
  • 件名生命
    生と死
  • 内容●はじめに
      不老不死を願った人々
      バクテリアの細胞系列は不死身
      がん細胞の不死性
      ヒトの寿命を延ばす夢
    第1章 寿命の起源:生命のはじまりはどこにあるのか
    ●生命の起源についての諸説
      生物の二大特徴-代謝と遺伝
      タンパク質とDNAはどちらが先か?
      生命の起源についての有力な仮説
      熱水噴出孔の周りでタンパク質が合成されたという説
    ●代謝システムと遺伝
      DNA↓タンパク質→代謝という順番について
      最初に発生した生物とは
      原核生物と真核生物
      代謝システムと動的平衡
    ●生物はいかに進化していったのか 
      古細菌と真正細菌
      細菌はどのように進化するのか
      シアノバクテリアという細菌の出現
      ダーウィニズムの呪縛を超えた共生説
    ●寿命はなぜあるのか
      原核細胞から真核細胞への進化
      システムが複雑になると新システムの開発は困難になる
      不死性と寿命の背反する性質をもつようになった真核生物
    第2章 生物にとって寿命とは何か:寿命をもつことの損得
    ●ゾウリムシに寿命はあるのか 
      ゾウリムシの接合
      なぜバクテリアには寿命がないのか
      ボルボックス―nの細胞と2nの細胞
    ●減数分裂とは何か
      ヒトの染色体とは
      「ジャガイモ飢饉」の原因
      減数分裂の役割はDNAの修復
      アメーバにもDNA修復装置があるはず
      寿命は遺伝的に決まっているのか?
      「生物は遺伝子の乗り物」などではない
    ●無性生殖と有性生殖と寿命の関係 
      動物と植物の細胞の違い
      無性生殖する動植物の例
      バナナはクローンで殖える
      iPS細胞を作ることを禁欲した高等動物
      屋久杉はなぜ長寿なのか
      植物が有性生殖する理由
      単為生殖で生きる生物
      高等動物の分裂可能な細胞と非分裂性の細胞
      皮膚の老化はなぜ早いのか
    ●アポトーシス(細胞のプログラム死)とは何か
      高等動物に組み込まれている自殺装置
      五本の指も脳の機能もアポトーシスのおかげだった
      がん予防としてのアポトーシス
    第3章 ヒトの寿命は何で決まるのか
    ●分裂細胞の寿命は決まっている
      ヒトの細胞は分裂回数50回が限界-ヘイフリック限界
      なぜ細胞分裂のたびに染色体の末端が切れるのか
      不死の細胞―がん細胞と生殖細胞系列の細胞
      遺伝しない遺伝病
      テロメアが寿命を決めるのか?・
      進化のプロセスは多種多様
      寿命と引き換えにヒトの可能性が開けた
    ●長寿を妨げる要因i病気になりやすい遺伝子
      ヒトの寿命は百二十歳が限界?l長寿を妨げる要因
      がんとは遺伝子の突然変異による分裂制御機構の崩壊
      がんを抑制する遺伝子、がんになりやすい遺伝子
    ●老化をもたらす要因とは
      不老不死の技術はどこまで可能か
      活性酸素による細胞の機能低下
      フリーラジカルがもたらす老化
      悪玉コレステロールLDLの正体
      アルツハイマー病はベーダアミロイドが原因だった
      アミロイド線維と糖化による老化
      免疫系の劣化-悪質なT細胞の増加
      T細胞のアネルギー(無能力)
      正常に生き続けていることこそ老化の原因
    第4章 ヒトの寿命は延ばせるか
    ●がんを予防する生物学的発想
      最大寿命にいかに近づくか
      遺伝子検査をすれば予防は可能か
      がん細胞はなぜ増殖するのか?・
      がんの転移を防ぐ方法
      がん遺伝子の働きを止めることはできるか?・
    ●老化を遅らせる方法 
      活性酸素を制御する
      カロリー制限
      細胞内のリソソームにたまるゴミを処理する
      リソソーム病を治す方法
      脳に酵素を届けることは難しい
      細胞内のゴミをすべて除去するのは難しい
      細胞外のゴミを除去する方法
      AGE(糖化最終産物)を分解する物質を開発する
    ●人体システムの改造計画
      がんをなくす方法―テロメラーゼを除去する
      核DNAにミトコンドリアDNAの情報を転写する
      超長寿人間は作れない?
    第5章 長寿社会は善なのか
    ●平均寿命があと二十年延びたら?
      不老社会の平均寿命とは
      個人の遺伝情報をどう扱うか
      わからないほうが幸せ?
      老化防止のコストは誰が負担するのか?
      定年80歳社会をシミュレーションする
      社会の流動性を高める工夫が必要
      先進国と途上国の寿命格差
    ●不老不死の未来社会を空想する
      無限に近い時間をどう生きるか
      人口抑制政策が課題に
      避妊薬を全世界に散布