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書誌詳細

認知症の方の在宅医療

  • 著者名苛原実編著
  • 出版者南山堂
  • 出版年2010.3

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計4

所蔵事項

  • 登録番号0065097
  • 請求記号S 05//I 63
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 福祉
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名認知症の方の在宅医療
  • 書名ヨミニンチショウノカタノザイタクイリョウ
  • 著者名苛原実編著
  • 著者ヨミイラハラ,ミノル
  • 叢書名在宅医療の技とこころ
  • ISBN9784525208011
  • 出版地東京
  • 出版者南山堂
  • 出版年2010.3
  • ページxii, 235p
  • サイズ21cm
  • 件名老人性認知症
    在宅医療
  • 内容Ⅰ認知症の診断 ?在宅の現場でどのようなときに疑うのか?
     1 アルツハイマー病と血管性認知症の診断
      A 認知症を呈する疾患
      B 認知症を疑う症状・どのようなときに認知症を疑うか
       a. 記憶障害
       b. 見当識障害
       c. 実行(遂行)機能の障害
       d. 妄想
       e. 不眠
       f. アルツハイマー病にみられやすい症状
      C どのような検査を行うべきか
      D 専門医への紹介
     2 レビー小体型認知症の臨床像と診断
      A レビー小体型認知症とはどのような病気か
      B 本症を鑑別しなければならない3つの理由
       a. 中心症状
       b. 3つの中核症状
       c. 3つの示唆的特徴
       d. 支持的特徴
      C 診断の要点
       a. 問診のポイント
       b. 診察のポイント
       c. 検査のポイント
      D 画像診断
       a. MRI
       b. 脳血流SPECT
       c. MIBG心筋シンチ
      E 塩酸ドネペジルによる治療
    Column レビー小体型認知症の介護上の注意点
     3 前頭側頭型認知症の臨床像と診断
      A 臨床症状・診断基準
      B 画像診断
      C 治療・介護
     4 軽度認知障害(MCI)の診断と予後
      A 軽度認知障害の概念
      B 軽度認知障害の疫学
        a. 有病率
        b. 発症率
        c. リバート率
        d. コンバート率
      C 軽度認知障害の診断
        a. 軽度認知障害の診断方法
        b. 軽度認知障害の補助的診断法
        c. 軽度認知障害の予後
      D 治療
        a. 身体疾患への注目
        b. 食品
        c. 一般薬
        d. アルツハイマー病治療薬
     5 認知症とうつ病の鑑別診断
       A 老年期うつ病の臨床的特徴
        a. 心気傾向
        b. 不安・焦燥
        c. せん妄
        d. 妄想
        e. 仮性認知症
      B 認知症と老年期うつ病の鑑別
      C 認知症とうつ病との関連
        a. 認知症の危険因子としてのうつ病
        b. 認知症の危険因子としての仮性認知症
      D 専門医との連携
     6 認知症と老年精神病の区別
      A 多彩な老年期の幻覚妄想状態
      B 老年精神病とは
      C 老年期特有の幻覚妄想状態
        a. 物盗られ妄想
        b. 嫉妬妄想
        c. 家族否認や人物誤認など
        d. 共同体被害妄想
        e. 皮膚寄生虫妄想・慢性体感幻覚症など
        f. 幻の同居人・接触欠損妄想
        g. コタール症候群
     7 認知症の補助診断
      A 診断過程
      B 神経心理検査
      C 画像診断
      D 血液検査
    II 認知症の治療と予防
     8 認知症の方の在宅医療の留意点
      A 認知症の方の在宅医療のとらえ方
      B 専門医療への受診の工夫
      C 認知症に対する理解
        a. 第1法則:記憶障害に関する法則
        b. 第2法則:症状の出現強度に関する法則
        c. 第3法則:自己有利の法則
        d. 第4法則:まだら症状の法則
        e. 第5法則:感情残像の法則
        f. 第6法則:こだわりの法則
        g. 第7法則:作用・反作用の法則
        h. 第8法則:症状の了解可能性に関する法則
        i. 第9法則:衰弱の進行に関する法則
        j. 介護に関する原則
      D 介護者の心理的なハードルとそれに対する援助
      E 一人暮らしの認知症の方の地域ケア
      F 増えている「認認介護」
      G 認知症のターミナルケアについて
     9 認知症の薬物療法
      A 認知症症状の分類
      B 意識障害
      C 標的症状
      D 抑制系薬剤を介護者が調整する
      E 抗うつ薬の扱い
      F アルツハイマー病をみつける
      G レビー小体型認知症をみつける
      H ピック病
        a. 前頭側頭型認知症 陽性タイプ
        b. 前頭側頭型認知症 陰性タイプ
      I 石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病
      J クロイツフェルト・ヤコブ病
      K 「血管因子」の制御
      L 適応症と塩酸ドネペジル用量の問題点
     10 認知症のBPSDへの対応
      A 認知症とBPSDに関する基礎知識
        a. 中核症状とBPSDとの区別
        b. BPSDへの医療介入を行ううえでの視点
        c. 認知症に対する医療,介護介入における新たな視点の導入
      B BPSD増悪に伏在するせん妄
      C BPSDに対する薬ギャップの現状
      D BPSDへの薬物療法の前にすべきこと
        a. 認知症高齢者の服薬行動の特徴
        b. 全身状態の精査ならびにすべての薬剤のチェック
        c. 見落とされやすい認知症
        d. 「疾患情報」と「生活情報」
        e. 認知症とBPSDのアセスメント
        f. 薬剤モニタリング体制の構築
      E BPSDへの薬物療法の各論
        a. 睡眠薬に対する一般的注意点
        b. 抗精神病薬に対する一般的注意点
        c. 抗パーキンソン薬に対する一般的注意点
        d. 抗てんかん薬に対する一般的注意点
     11 認知症の方の緩和ケア
      A 認知症の重度,末期の定義
      B 意思決定の支援
      C 認知症患者の末期の苦痛と緩和ケア
        a. 認知症末期の状態像
        b. 認知症重度,末期の苦痛
        c. 苦痛の評価
        d. 原因の評価
        e. 苦痛緩和の方法
        f. グリーフケア
      D 早期からの緩和ケア
        a. 言語化されたスピリチュアル・ペイン
        b. スピリチュアル・ペインとしてのBPSD
      E 認知症の緩和ケアと長期ケア
     12 認知症の非薬物療法
      A 認知症の回想法の実際
        a. 高齢者と想い出
        b. 回想法とは
        c. 回想法の実際
        d. 在宅医療における回想法の応用
        e. 回想法における認知症患者との会話の留意点
      B 認知症の方のリハビリテーション
        a. 認知症のリハビリテーション
        b. もの忘れ防止教室での認知リハビリテーション
        c. 認知症の総合ケア
      C 音楽療法
        a. 音楽と音楽療法
        b. 音楽療法の効用と対象者
        c. 評価が大切
        d. 認知症に対する音楽療法
        e. セッションの実際とそのコツ
      D 玩具療法
        a. 玩具療法の検証
        b. 認知症高齢者に対する玩具療法の効果
        c. 研究・分析の結果
        d. 玩具療法に使用する玩具の説明
      E 芸術療法
        a. 芸術療法とは
        b. 芸術療法の具体的な方法
     13 認知症の予防
      A 認知症の予防とは
      B アルツハイマー病の予防に有効な薬剤
        a. 非ステロイド系抗炎症薬
        b. コレステロールとスタチン
        c. 降圧薬
        d. 開発中のβタンパク蓄積防止薬剤やワクチン
        e. タウタンパクの重合阻害薬
      C 認知症予防のライフスタイル
        a. 運動
        b. 食事
    III 認知症の方をとりまく環境と社会資源利用
     14 在宅医療におけるかかりつけ医の心得
      A かかりつけ医の重要性
      B 初回診察の仕方
        a. 家族だけの相談
        b. 本人も受診した場合
      C 認知症の症状・問題行動への対応
      D 介護家族への対応
     15 認知症高齢者グループホームへの訪問診療の留意点
      A グループホームについて
        a. グループホームとは
        b. グループホームの変わりつつある現状と課題
      B グループホームへの訪問診療
        a. 協力医=かかりつけ医としての訪問診療
        b. かかりつけ医としての訪問診療
        c. グループホーム訪問診療の留意点
     16 認知症患者のデイサービス―「もの忘れカフェ」の試みから考える
      A もの忘れクリニックの外来での取り組みについて
        a. 外来診療
        b. 病名告知
        c. デイサービス導入前に行われる外来心理教育
      B もの忘れクリニックでの認知症専用デイサービス
        a. 認知症専用デイサービスの変遷
        b. 認知症専用デイサービスの現在
        c. 若年・軽度認知症患者のための自立型デイサービス 「もの忘れカフェ」
        d. 中等度認知症患者のための「もの忘れカフェ」の新たな展開
        e. 重度化した認知症患者へのケアについて
        f. BPSDが目立つようになった認知症患者へのケアについて
     17 認知症の方の底力を地域に生かす
      A 認知症高齢者の役割づくり
      B 具体例
        a. 「かまど」でのごはん炊き
        b. 家事
        c. 生き物の世話
        d. 子どもの「しつけ」
        e. 青少年の育成と犯罪者の更生
        f. パトロール
        g.整理・整頓
     18 認知症の方のケアプラン
      A 認知症の方のケアプラン
      B 介護保険サービス利用の基準
      C 介護保険以外のサービスの利用
      D 支援方法の考え方と活用の考え方
      E 訪問医とケアマネジャーとの連携のポイント
     19 認知症の方の家族の気持ちとその対応
      A 認知症の方を介護する家族の気持ち
        a. 母の介護から「家族の会」へ
        b. 家族の会の活動
        c. 家族の気持ち
      B 「介護の達人」から
      C 家族たちが望む医師の対応
     20~まちで,みんなで認知症をつつむ~大牟田市地域認知症ケアコミュニティ推進事業
      A 認知症ケア研究会の発足
      B 地域認知症ケアコミュニティ推進事業
        a. 認知症コーディネーターの養成
        b. 認知症の早期発見・予防のためのもの忘れ相談検診
        c. 認知症予防教室「ほのぼの会」
        d. 教育現場と一体となった絵本教室
        e. ほっと安心(徘徊)ネットワーク
        f. その他の取り組み
      C 認知症の人を地域ぐるみで支えるビジョン
     21 認知症の方の虐待防止と権利擁護
      A 高齢者虐待の概念
        a. この概念分類は認識ツールである
        b. グレーゾーンという認識
      B 虐待事例援助の基本的手法
        a. 加害者支援
        b. 多職種連携による対応の重要性
      C 高齢者虐待防止法
        a. 高齢者虐待防止法とは
        b. 通報義務
      D 虐待の背景を洞察する
        a. 介護問題の深刻さへの理解
        b. 家族の歴史への認識
        c. 家族の回復プロセスに注目する
        d. 家族らによる金銭の流用
        e. 社会的に自立しない子どもによる金銭などの請求行為
        f. 第三者による経済的虐待
      E 「見守り」と「イベントへの迅速な対応準備」
        a. 困難ケースの見守り
        b. 分離
      F 制度度活
        a. 生活保護制度
        b. 成年後見制度
        c. 長期生活支援資金貸付制度
     22 成年後見制度について
      A 新しい成年後見制度とは
      B 従来の制度の問題点
        a. 戸籍記載
        b. 鑑定費用と時間
        c. 後見人の確保の困難さ
        d. 硬直的な二元的制度
        e. 本人保護の視点の欠如
      C 成年後見制度の役割
        a. 財産管理と身上監護
        b. 法定後見と任意後見
      D 成年後見制度導入の背景
        a. 日本社会の高齢化
        b. 「措置制度」から「契約」へ
      E わが国の成年後見制度
        a. 任意後見制度
        b. 法定後見制度
        c. 身上配慮義務
        d. 医療行為の決定・同意
        e. 認知症患者と車の運転
      F 新しい受け皿
        a. リーガルサポート
        b. 横浜生活あんしんセンター
      G 今後の展望
    Column 成年後見制度申立てまでの経緯
     23 センター方式を用いた認知症ケア
      A センター方式の特徴
        a. 「5つの視点」
        b. 「私」を主語にする
        c. アセスメントの情報源を明確にする
      B センター方式シートの全体構成
      C 効果を出せたシートの用い方
      D 利用方法
     24 認知症の方と小規模多機能型居宅介護
      A 小規模多機能型居宅介護とは何か
        a. 宅老所がモデル
        b. 地域で暮らすための切り札
      B 小規模多機能型居宅介護の実際
      C これからの認知症介護
    付録 巻末表
    巻末表1. Mini-Mental State Examination(MMSE)
    巻末表2. 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
    巻末表3. Functional Assessment Staging(FAST)
    索引