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書誌詳細

「新しい能力」は教育を変えるか : 学力・リテラシー・コンピテンシー

  • 著者名松下佳代編著
  • 出版者ミネルヴァ書房
  • 出版年2010.9

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計8

所蔵事項

  • 登録番号0064351
  • 請求記号371.04//Ma88
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 開架3
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名「新しい能力」は教育を変えるか : 学力・リテラシー・コンピテンシー
  • 書名ヨミアタラシイノウリョクワキョウイクオカエルカ
  • 著者名松下佳代編著
  • 著者ヨミマツシタ,カヨ
  • ISBN9784623058594
  • 出版地京都
  • 出版者ミネルヴァ書房
  • 出版年2010.9
  • ページxii,319p
  • サイズ22cm
  • 件名教育学
  • 内容PISAリテラシー」「キー・コンピテンシー」「読解力」「学士力」
    「社会人基礎力」・・・その〈新しい能力〉は、本当に必要なのか?
    「PISAリテラシー」「キー・コンピテンシー」「読解力」「学士力」「社会人基礎力」……巷に溢れる〈新しい能力〉に対して,私たちは何ができるのか? ポスト近代社会,知識基盤社会,生涯学習社会で必要になるとされる〈新しい能力〉について,その原理・背景・歴史を批判的に検討し,それがもたらしつつあるカリキュラム・授業・評価への影響を考察する。   まえがき
    序 章 〈新しい能力〉概念と教育
        ――その背景と系譜(松下佳代)
     はじめに
     1)新しい能力〉とは何か
     2) 〈新しい能力〉の背景
     3)〈新しい能力〉の系譜
     おわりに――〈新しい能力〉概念を飼い馴らすために
     BookGuide コンピテンシー(コンピテンス)論に興味をもった読者へ
     第Ⅰ部 〈新しい能力〉――その理論と背景
    第1章 能力を語ること――その歴史的,現代的形態(樋口太郎)
     はじめに
     1)能力はいかに語られてきたのか
     2)能力はいかに語られているのか①
       ――「関係的能力観」
     3)能力はいかに語られているのか②
       ――「個体的能力観」 
     おわりに
       ――なぜ能力という発想を必要としてしまうのか
     BookGuide 能力という問いに興味をもった読者へ
    第2章 リテラシー概念の展開
        ――機能的リテラシーと批判的リテラシー(樋口とみ子)
     1)リテラシーへの関心の高まり
     2)リテラシーという言葉の起源
       ――近代学校は何を教えるか
     3)機能的リテラシーの登場
       ――日常生活の中で生かす
     4)文化的リテラシーという発想
       ――文化という視点から機能を問い直す
     5)批判的リテラシーの提起
       ――解放から越境へ
     6)社会を問うリテラシー
       ――PISAのリテラシーを再検討する
     BookGuide リテラシー概念に興味をもった読者へ
    第3章 〈新しい能力〉と教養
        ――高等教育の質保証の中で(杉原真晃)
     はじめに
     1)〈新しい能力〉の大学教育への浸透
     2)教養教育における〈新しい能力〉の浸透
     3) 〈新しい能力〉と教養との親和性 
     4)コンピテンシー型教養教育の問題①
       ――教養の脱文脈化と自己目的化
     5)コンピテンシー型教養教育の問題②
       ――適応主義化
     6)コンピテンシー型教養教育の問題③
       ――教養の個人化・シミュレーション化
     7)プロト・ディシプリナリーな教育の実現可能性
     おわりに
     BookGuide 大学教育・教養教育に興味をもった読者へ
    第4章 学力論議の現在
        ――ポスト近代社会における学力の論じ方(石井英真)
     はじめに
     1)戦後教育学における学力論の展開
     2)ポスト近代社会の進展の中の学力論議
     3)〈新しい能力〉をめぐる学力論議の理論的構図
     4)学力研究の現代的課題
     BookGuide 学力論に興味をもった読者へ
     第Ⅱ部 新しい教育のオルタナティブを探る
    第5章 日本の場合
        ――PISAの受け止め方に見る学校の能力観の多様性(遠藤貴広)
     1)学習指導要領改訂をめぐって
     2)日本版「PISAショック」
     3)特徴的な2つの事例
     4)実践研究の方法論の違い
     5)背後にある能力観の違い
     BookGuide PISAに興味をもった読者へ
    第6章 オーストリアの場合
        ――PISA以後の学力向上政策(伊藤実歩子)
     はじめに
     1)ドイツ・オーストリアのPISAショック
     2)オーストリアの学力向上政策
       ――ドイツとの比較もふまえて
     3)オーストリアの学力向上政策に対する批判
     4)ドイツ語圏におけるPISAのインパクト
     おわりに
     BookGuide 海外の教育政策の動向に興味をもった読者へ
    第7章 スウェーデンの場合
        ――数学のグループ・ディスカッションを評価する(本所 恵)
     はじめに
     1)スウェーデンの学校教育
     2)ナショナル・テスト
     3)パフォーマンス評価の実例
     おわりに
     BookGuide 教育評価に興味をもった読者へ
    第8章 アメリカの場合
        ――カリキュラム設計における「工学的アプローチ」の再構築へ(石井英真)
     はじめに
     1)パフォーマンス評価論の基本的な考え方と方法
     2)パフォーマンス評価における教育目標・評価関係の構造
     3)「工学的アプローチ」の再構築へ
     BookGuide 新自由主義的な教育改革の展開に興味をもった読者へ
    第9章 フィンランドの教育制度における教師の能力形成への挑戦
         (ペンティ・ハッカライネン 松下佳代/伊藤実歩子訳)
     1)フィンランドのカリキュラム改革と教師の能力
     2)PISA調査後になされた教師の能力をめぐる議論
     3)教師の能力と指導の質
     4)子どもの一般的能力を発達させる教師の能力
     5)教員養成における教師のナラティブ的能力
     6)結 論
     BookGuide フィンランドの教育に興味をもった読者へ
    第9章解説 ナラティブと教師の能力
        ――内側からみたフィンランド教育の問題(松下佳代)
     1)PISA結果に表れた問題
     2)ナラティブ的学習
     3)教師の能力
    人名・組織名索引/事項索引