内容Ⅰ 老年医学とは ―高齢者とつきあうには老年医学が役立つ― 1 老化とは ―歳を重ねると人はどう変わるか― A 歳をとれば老化するのか B 時間と老化 C 平均寿命と平均余命 D 人によって老け方が違う E 老化は病気か F 病的老化を防ぐ G 老化とは H 共 生 2 老年病とは ―高齢者に特有な病気はあるか― A 老年病は老化と関係が深い B 老年病の特徴 C 老年病と検査 D 老年病に特有の病状 E 老年病への対応 3 老年医学的総合機能評価 ―高齢者の機能とその障害を総合的に評価する― A 老年医学的総合機能評価(CGA)とは B CGAに含まれる内容 C CGAの適応と有用性 D CGAの今後 4 コメディカルと老年医学のかかわり ―高齢者のチーム医療― A コメディカルに老年医学が必要なわけ B 高齢者医療を支える人たち C 高齢者医療にかかわるときの原則 5 高齢者や家族との話し合い ―病気についての情報をどう伝えるか― A 病態に関する情報 B 告知ということ C 告知の義務 D 自己決定権 E 病態を上手に伝えるために Ⅱ 人の老化と老年病 ―老化を基礎にして老年病になる― 6 神経系の老化と病気 ―神経が老化によりどう変わり,病気になるか― A 神経系の老化 B 高齢者の神経の病気 ⅰ)脳卒中 ⅱ)認知症 ⅲ)パーキンソン病 ⅳ)筋萎縮性側索硬化症(ALS) ⅴ)小脳変性症 ⅵ)髄膜脳炎 ⅶ)免疫性神経疾患 ⅷ)末梢神経障害 ⅸ)脳腫瘍 ⅹ)頭部外傷 7 循環器系の老化と病気 ―心臓や血管が老化によりどう変わり,病気になるか― A 高血圧 B 動脈硬化 C 老化に伴う心臓の変化 D 心筋梗塞 E 高齢者のその他の循環器病 8 呼吸器系の老化と病気 ―呼吸器の老化が老年病を起こす― A 老化による呼吸器の変化 B 高齢者の呼吸器の病気 9 代謝・内分泌系の老化と病気 ―ホルモンや代謝は高齢者でどう変わり,病気になるか― A 代謝回転と老化 B 糖代謝 C 脂質代謝 D 甲状腺 E その他のホルモンや物質の老化による変化と病気 10 消化器系の老化と病気 ―胃や腸などが老化によりどう変わり,病気になるか― A 老化による消化器の変化 B 高齢者の消化器病 11 皮膚・感覚器系の老化と病気 ―眼,耳,鼻,皮膚が老化によりどう変わり,病気になるか― A 眼の老化による変化 B 眼の老化による機能変化 C 眼の病気 D 難聴の分類 E 聴覚機能の評価 F 聴覚の病的状態 G 老化による嗅覚の変化 H 老化による皮膚の変化 I 皮膚の病気 12 骨・運動器の老化とその病気 ―骨,関節,筋肉が老化によりどう変わり,病気になるか― A 老化による骨の変化 B 老化による運動器の変化 C 高齢者の骨・運動器の病気 13 腎泌尿器・生殖器系の老化と病気 ―腎臓,膀胱,生殖器が老化によりどう変わり,病気になるか― A 老化による腎臓の変化 B 高齢者の腎臓の病気 C 加齢による尿路・生殖器の変化 D 高齢者の尿路・生殖器の病気 E 高齢者と性 14 免疫・血液系の老化と病気 ―身体の防御が老化によりどう変わり,病気になるか― A 血液の老化による変化 B 高齢者における血液の病気 C 老化と生体防御機構の変化 D 高齢者の膠原病 15 高齢者の感染症 ―感染症は老化により,どう変わるか― A 高齢者の感染症 B 高齢者に多い感染症 Ⅲ 老年病の治療,ケア,リハビリテーション,福祉 ―高齢者が楽しく暮らせるようなマネジメント― 16 老年病の予防と治療 ―老年病を予防・治療するとき注意すべき点― A 老年病の予防 B 薬物療法の問題点 C 高齢者の栄養治療 D 外科治療とその問題点 17 高齢者のリハビリテーション ―年齢によるリハビリテーションの仕方の違い― A リハビリテーションとは B 障害の評価 C 高齢者のリハビリテーションの問題点 D 高齢者のリハビリテーションの実際 E 高齢者のリハビリテーションはチームリハビリテーションである 18 リスク管理 ―高齢者の安全を守るために何をすべきか― A 転 倒 B 誤 嚥 C 褥 瘡 D 脱 水 E 意識障害・失神・てんかん 19 老年病に対する社会的対応 ―社会と高齢者のかかわり合い― A 介護保険制度 B 老人施設 C 在宅サービス D 地域密着型サービス E 介護保険以外のサービス F 介護保険制度の問題点と対策 G 成年後見制度 H 運転免許 20 終末期医療・ケア ―高齢者が死をどう迎え,どうケアするか― A 高齢者の死の現況 B 高齢者の終末期の定義とその特徴 C 高齢者終末期医療・ケアの目標 D 摂食障害に対する対応 E 事前指定書 21 老年医学が目指すもの ―これからの老年医学― A 高齢者の多様性 B 高齢者の尊厳 C 医療の役割 D コメディカルの役割 E これからの老年医学 おわりに 索引