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書誌詳細

職業としての科学

  • 著者名佐藤文隆著
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2011.1

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0065724
  • 請求記号IS//1290
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書

書誌事項

  • 書名職業としての科学
  • 書名ヨミショクギョウトシテノカガク
  • 著者名佐藤文隆著
  • 著者ヨミサトウ,フミタカ
  • 叢書名岩波新書
  • 叢書番号新赤版 1290
  • ISBN9784004312901
  • 出版地東京
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2011.1
  • ページxii, 222p
  • サイズ18cm
  • 注記参考文献: p215-218
  • 件名科学技術政策
    科学者
  • 内容はじめに
      転換期との遭遇/科学に巻き込まれる社会/国民のリテラシー/国民共有の資産の活用を
    第1章 転換期にある科学という制度
      ゆれ動く視線/聖域論の世論/超党派で科学技術基本法/財政悪化の中での科学技術創造立国/「重点四分野」/格差と不安定雇用/有力研究者と機関運営費/冷戦崩壊と科学政策の転換/近代の変容と科学の危機/リスキーな職業選択/業界の信用度悪化/日本は科学者数大国/学校教員数を抜くか?/拡大した科学界の行方―意識改革より世代交代を/何が規模を決めるか/社会との四つのかかわり/国家と科学/新たな社会連帯
    第2章 知的自由としての科学―啓蒙・ロマン・専門
      王立協会350周年/知的自由としての科学/同好の士のクラブ/クリストファー・レン/常勤実験主任ロバート・フック/啓蒙からロマンへ/ロマン主義科学/驚異の時代/英雄譚/パフォーマンスの名手/専門家の組織化へ/ドイツの台頭と「ブリックス」誕生/ウィリアム・ヒューエル/サイエンティスト/さまざまな資金のめぐり/政府と科学教育/科学と政府/ノーマン・ロキャー/生計を立てる職業/実学天文学は学会挙げて反対/総合研究所か独立個別配分か/ケルヴィン卿/豪勢な人生/精神文化の主導権争い
    第3章 科学者精神とは―マッハ対プランク
      量子論100年記念/アカデミアの守護神プランク/講義用に物理学を体系化/理工系ブーム/名士マッハ/「大学人」/月給を払う根拠/自由な市民を育てる/プランクのマッハ批判/プランクが批判したマッハの「思惟経済」/世紀転換期の思想問題/すれ違い/中央ヨーロッパの特殊事情/国民国家意識と国家の制度へ/認識論的対抗軸/経験論における実在/「役立つ」/科学のイメージと科学論/マッハの時代に戻って/科学精神と制度科学での生活実践/自律システムか?/社会での科学精神/九九もパソコンもマッハの思惟経済/イノベーション
    第4章 制度科学のエートス―ポパー対クーン
      流行語「パラダイム」/職業化される学問/思想か専門か?/研究者はまわりの気配をよむ/冷戦崩壊とSSC中止/「ピースミール・エンジニアリング」/カール・ポパー/制度科学に継承されるべき科学者魂/ポパー対クーン/「第三の世界」/原爆と原子の実在/「マッハ対プランク」と「ポパー対クーン」/動機的実在論/冷戦とアメリカ科学/制度科学の新たな活用/マートンの科学者エートス/アメリカ科学の「転換」では手を焼く/引用度調査もマートン/エートス―気風
    第5章 理の系譜―日本文化の中の科学
      湯川秀樹と三浦梅園/長岡半太郎の休学/江戸の理学は朱子学/江戸の啓蒙思想/幕末日本は幽冥説に淡白/学問を担う階層/新造語で対応―「科学」と「学術」/科学教育研究の制度移入/「お上」としての科学界/エートスの変遷―富国強兵から普遍的科学精神へ/意味の重なりを避ける/ポアンカレと田辺元/田中館愛橘の科学精神/科学精神とヨーロッパ精神/日本の「上等社会」/昭和初めの理工系ブーム/メートル法反対/「生みだした思想なしでやっていける科学」/「力強い科学」で出遅れ/「思想としての科学」の終焉/「間違っているが、正しい」
    第6章 知的爽快―国家・教育・アカウンタビリティ
      モスクワ大学学長室/教育の総本山/政治体制を越えた普遍性と同業者意識/税金のアカウンタビリティ/研究界と学校教育/学校教育と国家/自然と科学/理科は何を教えるのか/何が「すばらしい」?/知識と主義/人間のすばらしさ/理科精神/研究途上の「思い込み」/知的爽快/「思索する」の職業化/「思考する」の効用とは/三つの未来/必要最低限/進歩の天井感/「お国のため」は屁理屈か/効用の転化/文化産業としての科学/スター登場の裏側で/記録と論争/“手ぶら”から“科学小物”へ
    第7章 科学制度の規模―食っていけるのは何人か
      フェルミ問題/学校教員の数とは/大学は一様でない/研究者の数とは/需要の基礎/教授の数で決まる供給数/アメリカの博士取得者の半数が外国人/輝く人を自国民にする/熱意の総和か?/持続可能な人材の配置/科学技術界の意味の拡大を/研究者数の国比較/研究費の大きさ/科学技術関係予算/電源開発費/国立大学の予算/国立大学の格差拡大/値段で決まる学問?/研究費の内訳
    第8章 科学技術エンタープライズで雇用拡大を
      「素人の科学」/ダイソンは素人か/生計費が別なら素人/ネットワーク時代の科学技術/研究インフラの遍在化/教養主義の限界/科学技術エンタープライズ/複合的な職種の業界へ/科学と科学技術/持続可能な継承/国家との付き合い/文化戦争から知的財産へ/お国のため/多様な「お国のため」/専門性の多様な効用/安定しない研究という仕事/大学の教育と研究/持続可能な常人の職業
     参考文献
     あとがき