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書誌詳細

保育における感情労働 : 保育者の専門性を考える視点として

  • 著者名戸田有一 [ほか] 編著
  • 出版者北大路書房
  • 出版年2011.1

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0067783
  • 請求記号P 09//To17
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 幼児教育
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名保育における感情労働 : 保育者の専門性を考える視点として
  • 書名ヨミホイクニオケルカンジョウロウドウ
  • 著者名戸田有一 [ほか] 編著
  • 著者ヨミトダ,ユウイチ
  • ISBN9784762827358
  • 出版地京都
  • 出版者北大路書房
  • 出版年2011.1
  • ページvi, 233p
  • サイズ21cm
  • 注記監修: 諏訪きぬ
    その他の編著者: 中坪史典, 高橋真由美, 上月智晴
    文献あり
  • 件名保育士
    感情
  • 目次プロローグ:「保育における感情労働」を議論する前に
      1 保育者の感情労働研究会の誕生
      2 「感情労働」から保育を見るおもしろさ
      3 本書の成り立ちとその構成
      4 「感情労働」と保育者の専門性
      5 実践的課題を追究する研究の“ワクワク感”
    シンポジウム I  保育における感情労働
    [課題設定]1.そもそも感情労働とは何か
      1 保育は感情労働か
      2 感情労働とは何か
      3 管理される心:感情が商品になる
      4 ヒューマンサービス職と感情労働
      5 感情労働はネガティヴなだけか
    [話題提供]2.保育における感情労働を考える視点:教師ストラテジーとしての感情労働
      1 保育者の声を引き出す媒介としての伊佐論文
      2 小学校教師の感情の管理と表出の様相
      3 小学校教師の感情管理の自律性
    [指定討論]3.「教師ストラテジーとしての感情労働」を読んで思ったこと
      1 「感情演技」をしていることに気づかない保育者たち
      2 しつけ場面における小学校教師と保育者のストラテジーの相違
    [自由討論]4.教師と保育者の感情労働の共通性と異質性
      1 「教師ストラテジー」というとらえ方に共感
      2 感情演技は小学校教師より保育者のほうが繊細か?
      3 保育者の感情労働の特質とは
    [論点整理]5.教師と保育者の感情労働の特質は明らかにされたか
      1 ストラテジーとしての感情労働の比較分析
      2 保育における感情労働の独自性
    シンポジウム II  保育者の感情労働①:子どもの遊びを支える営みから
    [課題設定]1.遊びを支える営みにおける理想の保育者像と保育者の感情
      1 保育者が理想とする保育者のイメージ
      2 子ども理解を深める保育者とそこで生まれる感情
      3 感情労働を意識することへの抵抗感
    [話題提供]2.遊びを支える営みにおける保育者の感情労働
      1 保育者の仕事「遊び」と感情労働
      2 ごっこ遊びを支える場面に見る保育者の感情労働
      3 遊びを支える営みにおける感情労働と保育者の専門性
    [指定討論]3.子どもの遊びに向き合う保育者のあり方
      1 保育者は子どもの「気持ち」に響き合う存在
      2 泥団子を口にほおばってむしゃむしゃと食べてみせる
      こともある
    [自由討論]4.子どもの遊びを支える営みに保育者の感情労働は存在するのか
      1 ネガティヴな感情労働は子どもの遊びを支える「労働の大変さ」から生じる
      2 ネガティヴな感情労働がポジティヴな感情労働に転化するとき
      3 ネガティヴな感情労働とポジティヴな感情労働は職場のあり方に左右される
    [論点整理]5.遊びを支える営みにおける保育者の感情労働をどうとらえるか
      1 感情労働において「ネガティヴ・ポジティヴ」の差異が生じる要因
      2 「感情労働を意識すること」への2つの志向性
    シンポジウム III 保育者の感情労働②:子どもの生活を支える営みから
    [課題設定]1.子どもの生活を支える営み
      1 生活上の問題を抱えた子どもたち
      2 子どものウェルビーイングを支える
      3 子どものウェルビーイングに対する保育者間のずれ
      4 子どもと親の生活を守る“砦”として
    [話題提供]2.子どもの生活を支える営みにおける保育者の感情労働
      1 園の生活活動と感情労働
      2 生活活動につきまとうストレスフルな状況
      3 保護者との共感をもとに進める食事指導
    [指定討論]3.「子どもの生活を支える営みにおける保育者の感情労働」に対して思ったこと
      1 幼稚園と保育園の生活を支える営みの差異に焦点を当てながら
      2 一時保育における保育者の感情労働
    [自由討論]4.子どもの生活を支える営みは遊びを支える営みより大変か
      1 子どもの生活を支える営みの大変さ
      2 生活活動を支える保育の諸条件
      3 スタッフ間に生ずるしつけ観・生活観の不一致
    [論点整理]5.子どもの生活を支える営みの特質をどうとらえるか
      1 生活を支える営みにおける「成果」と保育者の専門性
      2 生活を支える営みにおける保育環境条件の整備の必要性
      3 生活を支える営みにおいて保護者との連携を図る意義
      4 保育者の生活観・しつけ観の土台をどう構築するか
      5 生活を支える営みにおける保育者の感情労働の特質とは何か
    シンポジウム IV 保育者の感情労働③:保護者を支える営みから
    [課題設定]1.保護者を支える営み
      1 保護者(親)の現状
      2 保護者を支える営み
    [話題提供]2.高齢出産したふたごの保護者への支援と保育者の感情労働
      1 難しかった高齢出産母子への支援
      2 報告事例母子の状況と保育体制
      3 母子支援の過程と保育者の感情の動き
      4 保育者を「そこまで」の支援に駆り立てるものは何か
    [指定討論]3.「高齢出産したふたごの保護者への支援と保育者の感情労働」に対して思ったこと
      1 保育の現場における保護者を支える営みから
      2 保育者集団を高め合う営みにつなげるために
    [自由討論]4.保育者は保護者をどのようにとらえているか
      1 保護者に対してポジティヴな感情を抱いた場面とそのときの保育者の思い
      2 保護者に対してネガティヴな感情を抱いた場面とそのときの保育者の思い
      3 保護者支援を行う場合の保育者の感情のコントロール
      4 保護者を支える営みにおける感情労働と保育者の専門性
    [論点整理]5.保護者を支える保育者の感情労働をどうとらえるか
      1 ふたごの親となる過程を理解するために
      2 保護者を支える営みに見る保育者の感情労働
      3 保育者の専門性と感情のコントロール
    シンポジウムⅤ 保育者養成の窓から見た感情労働
    [課題設定]1.学生の現状と保育者養成校への期待
      1 実習における学生の立場
      2 基本的生活力,コミュニケーション力等の育ちに弱さを抱える学生
      3 養成校への期待
    [話題提供]2.保育者養成の窓から見た感情労働
      1 実習生の意外な評価:笑顔が少ない
      2 「笑顔が少ない」という問題に含まれていること:子どもと同じ世界で遊びを楽しむ力
      3 保育園・幼稚園実習で強く求められる「笑顔で明るい態度」:笑顔は指導案よりも重要か
      4 乳幼児の遊びに対する保育学生の感情
      5 感情労働と保育者の専門性
    [指定討論]3.「保育者養成の窓から見た感情労働」に対して思ったこと
      1 笑顔あふれる保育者を育てるということ
      2 「笑顔で明るく」を基軸とした保育者養成とは?
    「自由討論」4.なぜ「笑顔で明るい態度」が幼稚園・保育園実習でられ求めるのか
      1 笑顔で明るい態度が求められる理由
      2 笑顔で明るい態度を養成校で教える必要があるか
    [論点整理]5.実習生が求められる「笑顔で明るい態度」をどうとらえるか
      1 「笑顔で明るく」に内包される様々な意味
      2 養成校や実習園で「笑顔で明るい態度」を教える必要性
    シンポジウム V 感情労働と保育者のキャリア発達
    [課題設定]1.保育者のキャリア発達を支えるために感情労働について考える意味
      1 保育者のキャリアの重み
      2 保育者のキャリア形成を阻む早期離職
      3 保育者・教師の社会的地位
    [話題提供]2.保育者の感情労働とキャリア発達に関する一考察:「保育士アンケート調査」を手がかりに
      1 保育者の感情労働とキャリア
      2 「保育士アンケート調査」から見た感情演技
      3 保育者の感情演技とキャリア発達
    [指定討論]3.「保育者の感情労働とキャリア発達」に対して思ったこと
      1 感情労働と保育者の専門性
      2 管理職の立場から感情労働とキャリア発達を考える
    [自由討論]4.キャリア発達と感情労働をいかに支えるのか
      1 保育者のキャリア発達を保障できる処遇をめぐって
      2 保育者の感情労働を助ける職場での仕組みや工夫
    [論点整理]5.不公平な社会におけるキャリア発達の保障
      1 社会の不公平の中で
      2 問①と問②の矛盾
      3 キャリア発達と感情労働のさらなる研究と議論を
    エピローグ:保育と感情労働をめぐる新たな研究課題
      1 感情労働をめぐって議論すべきこと
      2 感情の表裏性という前提を問い返す
      3 感情労働の議論への抵抗感の理由を考える
      4 子どもは保育者の感情演技を見抜いているか
      5 感情労働の理解と用語
      6 最後に:さらなる協働を