設定

文字サイズ
標準
特大
背景色
標準

書誌詳細

子どもの声を社会へ : 子どもオンブズの挑戦

  • 著者名桜井智恵子著
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2012.2

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0067221
  • 請求記号IS//1353
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書

書誌事項

  • 書名子どもの声を社会へ : 子どもオンブズの挑戦
  • 書名ヨミコドモノコエオシャカイエ
  • 著者名桜井智恵子著
  • 著者ヨミサクライ,チエコ
  • 叢書名岩波新書
  • 叢書番号新赤版 1353
  • ISBN9784004313533
  • 出版地東京
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2012.2
  • ページxi, 200, 4p
  • サイズ18cm
  • 注記参考文献: 巻末p1-4
  • 件名児童福祉
    人権擁護
  • 内容 はじめに 「それでも成長を追求する」/社会は幼い人に失礼/オンブズパーソンになったなりゆき/日本最初の子どもオンブズ
    第一章 子どもの人権オンブズパーソンという制度
    1 希有な制度の誕生
    制度誕生のきっかけ/国連・子どもの権利委員会からの勧告/いじめ問題の表面化/公的第三者機関でいく/オンブズパーソンの定義
    2 制度の仕組み
    オンブズパーソンの仕事/多彩な人員体制/相談方法/どのような相談が多いか/「子どもの権利に関する条例」を制定する自治体/スクールソーシャルワーカーとの違い/相談してきた人の声/調整活動と調査活動/「川西モデル」とは何か/個別救済の仕組み/研究協議と課題整理/チームで働くということ/「ともかく話を聞いてもらいたい」
    第二章 関係に働きかける―関係再生職人チームの仕事       1 どのように関係に働きかけるのか
    川西オンブズの特徴/関係に働きかける/方法が知りたい
    2 どのように経過するか
    ケース1 子どもと子ども―春さんの場合/ケース2 子どもと学校―夏樹くんの場合/ケース3 子どもと家庭―秋実さんの場合
    3 個別救済の「技」
    子ども中心に解決すること/「子どもの声をまず聞く大人の存在」を保障した制度/事態を少し「マシ」にする
    4 個別救済の流れ
    相談を受ける/「しのぐ」ための提案/相談員からオンブズへ/子どもに提案/責任追及でなく理解を求める/悪者を作らない/「虐待ではないか?」―親子の出会い直しをサポート/大人を支援することの意味/関係がつくりなおされていく
    第三章 社会に働きかける―個別救済を社会につなぐ        1 「声」が社会の質を高める
    「現場」から「社会」へ拓いていく/申立てによる「調査」の実際/子どもの権利は「関係的」
    2  問題を生み出す構造と制度の限界
    子どもの声/「弱くされている者」が子どもを攻撃する/失敗した「ゼロ・トレランス」/第三者機関のあり方―寛容な市民を育てる/「障害」は思想的課題/親の敵対姿勢/クラスが子どもを排除するとき/「教育的配慮」という問題/「子どもの最善の利益」/一般的視点とオンブズの視点の違い/ありがちな視点/オンブズパーソンの視点/対話経験のない大人たち/社会とは没交渉/「問題」を起こすサイクル
    3 各国の子どもオンブズが集まった
    「経済危機」と「気候変動」の子どもへの影響/子どもの声を代弁して制度改善に結ぶ/行政のなかに異分子を/市民に現実を知ってもらう―カナダ・サスカチュワン州子どもオンブズ/「教育」で乗り越えない/国家オンブズと地方オンブズ/ひとりも関係も/緊張を高める構造
    第四章 問題のつくられ方―減速へのススメ
    1 個人の問題は構造の問題
    減速してほしい/個人の問題ではない/ある教職員の悲しみ/「学力を叩き込むしかない」のか?/保護者の不安―就職のための教育/「力」をもっともっと/教育責任という重荷
    2 子どもが子どもでいられない
    「KY」とみられたらどうしよう/人と比べてしまう自分もイヤだ/子どもの犯罪は増加しているのか?/声をつなぎ、現実を切り拓く
    終 章 能力を分かちもつ
    1 教育の陥穽―「教育過剰」の構造
    わが子の「教育への権利」/教育と労働のいけない関係/学歴と仕事のマッチング政策/高校全入運動の光と影/「機会の平等」が招いた競争/「人権としての教育」の誤算/「能力主義を徹底する」/高度経済成長という「宴」/とりあえず、成長/「自立支援」という自己責任思想/経済失政が続いた原因は成長信仰に
    2 能力の共有という可能性
    「機会の平等」の限界/能力は個人のものか/自由(多様性)をベースに平等を/弱くある自由
    3 むすびにかえて
    「力」は関係に支えられる/ゆるめると「力」が戻るエンパワメント/成熟した依存/能力は分かちもつもの
    あとがき
    主要参考文献