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書誌詳細

欧州のエネルギーシフト

  • 著者名脇阪紀行著
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2012.6

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0067367
  • 請求記号IS//1370
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書

書誌事項

  • 書名欧州のエネルギーシフト
  • 書名ヨミオウシュウノエネルギーシフト
  • 著者名脇阪紀行著
  • 著者ヨミワキサカ,ノリユキ
  • 叢書名岩波新書
  • 叢書番号新赤版 1370
  • ISBN9784004313700
  • 出版地東京
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2012.6
  • ページxii, 234p
  • サイズ18cm
  • 注記参考文献: p233-234
  • 内容第一章 苦悩―原発を切り離せない構造
    1 「世界一安全な原発」の苦闘―フィンランド
    二一世紀の原発神殿/欧州流の安全確保策/工期の遅れと建設費の増大/水力・風力に恵まれず/ロシアからの電力輸入/原発を推進する産業界/沸騰する賛否の論議/核燃料を貯蔵する2800の洞穴/10万年後の安全/核のゴミと向き合う
    2 環境大国の苦渋―スウェーデン
    バーセベック原発/薄暗闇の中の節電/処分場なく廃炉に遅れ/原発全廃の期限が消えた/脱原発から原発抑制へ/環境派と原発推進派との「連携」/水力発電大国のゆえに/代替策求める草の根の声
    3 エリートが築いた「原発大国」―フランス
    霧のシェルブール/核燃料輸送への厳重な警戒/表面が波立つ燃料貯蔵プール/原子力への信頼と自信/国家の栄光支える原発/理工科系のエリート人脈/大統領選で緑の党と合意文書/中央集権を変革できるか
    4 「市場原理の国」のジレンマ―イギリス
    原子力の重要性を訴える首相/電力のウィンブルドン現象/北海油田の枯渇/英仏連携の動き/スコットランドの反逆/東欧での原発建設
    第二章 脱却―原発と民主主義
    1 脱原発の倫理と論理―ドイツ
    10年以内に脱原発を/子どもたちにどう説明するのか/「フクシマ」の衝撃/原発のリスク評価/脱原発は可能だ/段階的廃止への工程示す/電力輸入には頼らず/自然エネルギーだけの「一本足打法」にあらず/核兵器の拡散を防ぐためにも
    2 倫理委員会報告をどう考えるか―ドイツ
    ドイツ人の恐怖心なのか/ドイツの「アポロ計画」をめざして/国会議員、産業界の声/フィッシャー司教との対話/倫理に国境はあるのか/異論を公言できる社会構造と緑の党
    3 国民投票が示す「民意」―イタリア・スイス
    憲法が認める国民投票/国民投票で王制廃止/1987年に初めて原発拒否/2011年の再投票/スイスは2034年脱原発/原発事故後に動いた政府
    第三章 分権―ドイツの市民社会では
    グリーン電力を購入/住民がつくった電力会社/送配電網を住民たちが持つ/1998年に小売り自由化/発送電分離による圧力/バイオエネルギーの村/エネルギー事業広げる地方自治体/送電線建設への課題も
    第四章 挑戦―自然エネルギー立国への道
    1 風力発電大国の変貌
    国会決議で原発を拒否/電力消費の三割近くは風力/供給責任持つ国営送電公社/国境を越える送電線網/地産地消の取り組みから/広域的な電力システム/風力やコジェネを委託運用/天気予報士が活躍
    2 洋上風力発電に挑む
    巨大な風車を沖合の海に/コペンハーゲン市民の参加/組合員の発言権は平等
    3 2050年「脱化石」への道
    石油危機を機に分散型へ/化石燃料には頼れない
    4 不安定化する世界への備え
    世界のグリーン化への展望/グリーン化を急ぐ産業界
    第五章 創造―新たなエネルギー社会
    1 スウェーデンの環境共生都市
    「父親休暇」で過ごす/エネルギー自立の街づくり/システム統合する力
    2 熱エネルギーを探す
    エネルギー消費の削減/ロシア正教会の地下に/戦争中の避難シェルター/海水利用の地域冷房/地域暖房で温水を供給/廃棄物からエネルギー獲得/社会全体の利益のために
    3 暮らしの未来
    プロシューマーの登場/ボンホルム島の実験
    第六章 未来へ―欧州と世界
    1 欧州の危機意識
    単一通貨ユーロの試練/エネルギー担当はドイツ人/欧州が抱く危機感/エネルギーインフラの急速な老朽化
    2 2050年の欧州
    明日のエネルギーの姿/電力料金は2030年まで上昇か/固定価格買い取り制度の課題/サハラ砂漠で太陽エネルギー回収/ギリシャの太陽光利用計画
    3 新興国は、世界は
    1970年代の既視感/急増する自然エネルギー/欧州がめざす世界
    あとがき
    参考文献