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書誌詳細

女ことばと日本語

  • 著者名中村桃子著
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2012.8

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計1

所蔵事項

  • 登録番号0067583
  • 請求記号IS//1382
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書

書誌事項

  • 書名女ことばと日本語
  • 書名ヨミオンナコトバトニホンゴ
  • 著者名中村桃子著
  • 著者ヨミナカムラ,モモコ
  • 叢書名岩波新書
  • 叢書番号新赤版 1382
  • ISBN9784004313823
  • 出版地東京
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2012.8
  • ページix, 238p
  • サイズ18cm
  • 注記図版出典一覧: 巻末
  • 件名女性語
  • 内容 はじめに

    序章 女ことばという不思議
    女性の言葉づかいは千差万別/ルールとマナー/習得することば/翻訳の世界/女らしさ以外の価値/「最近の」言説/言語行為/言語イデオロギー/言説が構築する/○○について語る/歴史的言説分析/積み重なる価値

     
    第1部 「女らしい話し方」―規範としての女ことば
     

    一章 マナー本は鎌倉時代からあった
    況して婦人は静かにして奥ゆかしきこそ/女訓書の流行/女子庶民の手習い/男尊女卑から「つつしみ」へ/維新後も変わらない女訓書/妻・嫁から女性国民へ/「女は話すな」と「言うべき時は言え」/現代でも有効な規範

    二章 ルールはどのように強化されるのか
    起源としての女房詞/女房詞への憧れ/式亭三馬の笑い/男も使う/「男は使うな」/女房詞と女訓書/女房たちの創造性

     
    第2部 「国語」の登場―知識としての女ことば
     

    三章 男ことばの特別な男らしさ
    国語イデオロギー/東京基準の標準語/東京語もいろいろ/言文一致論争の不思議/男女の話し言葉は異ならない?!/「男の国語」/国語の隠れた男性性/口語文典と国語読本/書生言葉/「たまへ」と「てよ」「だわ」/「男ことば」は特殊扱い

     
    四章 「女学生ことば」誕生
    女学生のセリフ/学問する女への苛立ち/書生言葉の女子学生/「てよだわ言葉」/「遊ばしやがるんだとさ」/言文一致小説/ハイカラに/「てよだわ」の普及/軽薄さ/女学生ことばの定着/めす猫も「てよ・だわ」/性の対象となる/セクシュアリティ/標準語のセクシュアリティ/女学生ことばの力/ジェンダー化し国民化する/「よくってよ」小説/内なる他者、女子国民/女の創造性をとり込む/「国語」と「国民化」

     
    第3部 女ことば礼賛―価値としての女ことば 1
     

    五章 「女ことばは日本語の伝統だ」
    日本を背負う言葉/起源は女房詞と敬語/天皇制と女房詞/起源の捏造・伝統の創造/日本の誇り「女ことば」/国語の守護者/植民地政策/ひとつではなかった国語/日本語の優秀さの証/女ことばへの賞賛/ナショナリズムの時間的矛盾/変われない女ことば/戦後も続いた伝統化/女性の言葉の乱れが気になる

     
    六章 「日本語には女ことばがある」
    女性の言葉と兵隊の言葉/言葉の性差/「例外」として/女学生ことばも国語/女性用という但し書き/女ことばは標準語だけ/『アサヒ読本』の性別/歓迎された女の国民化/銃後の守り/家族国家観/総動員体制と国語の性別/特定の任務

     
    第4部 「自然な女らしさ」と男女平等―価値としての女ことば 2
     

    七章 「女らしさ」と女ことば
    占領政策と男女平等/「女ことば」批判/「女ことば」擁護/社会的な・自然な女ことば/男女平等から「女ことば」を守る

     
    八章 日本語には、なぜ女ことばがあるのか
    「国語の性別」を教え続けた教科書/天皇制国家から切り離す/墨塗りされない部分/「ぼく」と「わたし」の教科書/国語学者と人権意識/天皇制を破壊する男女平等/家族国家観の危機/生き延びた女ことば