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栄養学を拓いた巨人たち : 「病原菌なき難病」征服のドラマ

  • 著者名杉晴夫著
  • 出版者講談社
  • 出版年2013.4

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計2

所蔵事項

  • 登録番号0072511
  • 請求記号498.55//Su32
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 開架4
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名栄養学を拓いた巨人たち : 「病原菌なき難病」征服のドラマ
  • 書名ヨミエイヨウガクオヒライタキョジンタチ
  • 著者名杉晴夫著
  • 著者ヨミスギ,ハルオ
  • 叢書名ブルーバックス
  • 叢書番号B-1811
  • ISBN9784062578110
  • 出版地東京
  • 出版者講談社
  • 出版年2013.4
  • ページ262, viiip
  • サイズ18cm
  • 注記主要参考文献: p261-262
  • 件名栄養 -- 歴史
    栄養
    栄養 -- 伝記
  • 目次第1章 栄養学の黎明期
    1 ラボアジエが発見した「体内の燃焼」
      偉業を支えた莫大な研究費/「燃焼」とはなにか/生理学の始祖/非業の最期
    2 カルノー父子が開いた熱力学の扉
      受け継がれた「天才」/「カルノーサイクル」とはなにか
    3 ボルツマンが解明した「熱の本態」
      受け入れられなかった「分子・原子」/エネルギー実在説への挑戦/ボルツマンの「美しい数式」
    第2章 「消化と吸収」をめぐる論争
    1 「消化作用」の発見
      ラボアジエの「遺言」/胃液の研究と「生化学」の成立
    2 「三大栄養素」をめぐる論争
      タンパク質の発見/リービッヒの「三大栄養素」仮説/脂質と糖質についての誤解/エネルギー源論争とアルプスでの決着
    3 「代謝」を解明した巨人
      ベルナールの登場/偉大にして多彩な業績/家庭の崩壊
    4 カ口リー計算のはじまり
      19世紀の食生活とエネルギー所要量/栄養学のドグマ
    第3章 病原菌なき難病
    1 「壊血病」の論争と決着
      無視された治療法/ナポレオンを破ったレモンジュース/解けたミステリー
    2 「難病ペラグラ」糞尿まみれの解決
      「病気の探偵」ゴールドバーガーの慧眼/頑迷なる反発/勇気ある実験
    3 「脚気」と戦。た先駆者たち
      日本の海軍で続出した死者/劇的な効果/陸軍が引き起こした惨禍/エイクマンの成功と失望/米ぬかの重要因子を発見
    4 マッカラムの脂溶性栄養素の発見
      逃されてきたチャンス/初めてネズミを実験に使用/栄養学の最も輝かしい勝利/もう一つの脂溶性因子の発見
    第4章 ビタミン発見をめぐるドラマ
    1 エイクマンとホプキンスのノーベル賞受賞
      疑問がつきまとう受賞/「ビタミン命名者」フンクの憤慨
    2 ビタミンAとビタミンDの発見
      マッカラムの独走/「カ口テン」はビタミンAの前駆体だった/偶然見つかったビタミンD
    3 抗脚気因子「サイアミン」の発見
      抗脚気因子の単離競争/ウィリアムズの四半世紀にわたる苦闘
    4 ビタミンC発見をめぐって
      モルモットによる壊血病研究/ビタミンC発見競争の開始/セントージェルジの天才的発想/ついにビタミンCを発見/キングとの先取権争い/セントージェルジの信念
    5 さまざまなビタミンB複合体
      ビタミンB2の発見/P-P因子の正体は二コチン酸/まだあるビタミンB複合体
    6 そのほかのビタミンの発見
      貧血に有効なビタミンB12/抗酸化作用をもつビタミンE/血液とビタミンK
    第5章 エネルギー代謝解明をめぐるドラマ
    1 「乳酸学説」の成立と崩壊
      フレッチャーの先駆的実験/誤ったノーベル賞受賞/乳酸学説の崩壊/エムデンが解明した「解糖系」の反応経路/停滞した「燃焼過程」の研究
    2 悲運のATP発見者
      誰が最初の発見者なのか/ATPが生みだす巨大なエネルギー/フィスケとサバロウの悲運
    3 燃焼経路の関門「補酵素A」の発見
      酵素と補酵素のはたらき/リップマンの遅咲き人生/ついに「補酵素A」を発見/リネンによる「アセチル補酵素A」の発見
    4 クレブスの「クエン酸回路」発見
      研究室を追われたクレブス/「片手間」で発見したオレニチンサイクル/見つかっていた2つの経路/結びついた経路/補酵素Aが投入するピルビン酸とアセチル基/大量に産生されるATP/脂肪酸分解反応の「死の接吻」
    5 ATP産生工場」ミトコンドリア
      クロードが開発した遠心分離器/パラディーの電子顕微鏡法/ミトコンドリアの電子伝達系/ミッチェルの「化学浸透圧説」/「プロトン水車」の発見/ついに明かされたATP生成の神秘
    6 クエン酸回路におけるビタミンの役割
      三大栄養素を補完する3つの反応/三大栄養素のクエン酸回路への道筋/ビタミンはなぜ必要なのか/「人間不在の栄養学」
    第6章 栄養学と社会とのつながり
    1 健康食品とサプリメントの流行
      米国で高まった「栄養剤」の機運/「食品」か「医薬品」か/クエン酸をめぐる日本の裁判
    2 「保健量」と「毛髪分析」という新たな視点
      ポーリングの途方もない提唱/「保健量」という概念/毛髪分析でわかったミネラルの重要性
    3 「日本栄養学の祖」佐伯矩
      ようやく決着した「脚気問題」/「栄養」の造語者/国立栄養研究所の設立
    4 サムス大佐が実現した学校給食
      フーバー元大統領と「ララ物資」/学校給食をめぐる官僚とのせめぎあい/サムスの卓見
    5 最新栄養学の吸収と医薬分業
      サムスの「特許権侵害のすすめ」/日野原重明と著作権問題/杉靖三郎の「ジャーナルAMA日本版」刊行/サムスの医薬分業への決意
    マリー・キュリーとランジュバンの悲恋
    ベルナールとコッホに見る「偉大な夫」の難しさ
    森鴎外の実らなかったロマンスと後日譚
    近藤正二の執念の「長寿者率調査」
    おわりに
    主要参考文献
    さくいん