目次第 1 章 微量元素の安全性に関連した最近の動き I はじめに II PTWI (暫定耐容週間摂取量)の変更と撤回 ・ Ⅲ 食事摂取基準における耐容上限量 IV 体内におけるトランスポーター(輸送体)等の研究 第 2 章 亜鉛 その必須性と解毒機能を含めた多機能性 I 化学的性質・ II 必須栄養素としての働き 1.亜鉛欠乏症の特徴 2.実験動物における亜鉛欠乏 Ⅲ 亜鉛トランスポーター IV 摂取基準と耐容上限量 1.亜鉛の必要量(摂取基準) 2.耐容上限量 V 食品中の含量と由来 VI 亜鉛の解毒機能 1.放射線防御機能 2.活性酸素(スーパーオキシド)の消去能について 3.亜鉛による重金属解毒機能 Ⅶ 規格基準と分析法 Ⅷ 日本人の摂取量 IX 過去の中毒事例 X 最近の動向 第 3 章 鉄の栄養と安全性、ならびに利用と規制 I 化学的性質 II 必須栄養素としての働きと食事摂取基準 III 毒性のメカニズム、耐容上限、症状・治療法・ IV 規格基準と分析法・ 1.わが国で許可された鉄を含有する添加物の規格基準 2.分析法 3. JECFAにおける鉄を含有する添加物ならびに各種鉄化合物の生物学的利用効率 V 食品中の濃度と由来 VI 日本人の鉄摂取量 Ⅶ 過去の中毒例 Ⅷ 最近の動向 第 4 章 銅 I 化学的性質 II 必須栄養素としての働き III 細胞による銅の制御機構 IV 耐容上限量、中毒事例と毒性に症状・治療法 V 先天性のCU代謝異常症 Ⅵ 食品中の濃度と由来、日本人の摂取量 Ⅶ 規格基準と分析法 Ⅷ 最近の動向 第 5 章 マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン I マンガン 1.化学的性質と用途 2.日本人の摂取量 3.栄養素としての作用 4,毒性 5.食事摂取基準 6.規格基準と分析法 7.最近の動向 II ヨウ素 1.化学的性質と用途 2.日本人の摂取量 3.栄養素としての作用 4.毒性・ 5.食事摂取基準 6.規格基準と分析法 7.最近の動向 III セレン 1.化学的性質と用途 2.日本人の摂取量 3.栄養素としての作用 4.毒性 5.食事摂取基準 6.規格基準と分析法 7.最近の動向 Ⅳ クロム(三価クロム) 1.化学的性質と用途 2.日本人の摂取量 3.栄養素としての作用 4.毒性 5.食事摂取基準 6.規格基準と分析法 7.最近の動向 V モリブデン 1.化学的性質と用途 2.日本人の摂取量 3.栄養素としての作用 4.毒性 5.食事摂取基準 6.規格基準と分析法 7.最近の動向・ コラム(バナジウム) 第 6 章 食品中のアルミニウム I アルミニウムの化学的性質 II AIの用途 III AIの吸収・排泄・体内分布 IV AIの欠乏症と過剰症 V AIのPTWI VI 食品巾のAl濃度 1.茶中のAl 2.調製粉乳(infant formula)中のAl 3.食品添加物ミョウバンの影響‥ 4.その他(医薬品) Ⅶ 規格基準と分析法 1.規格基準 2. Alの分析法 VII 日本人のAl一日摂取量 IX 過去の対応事例 X おわりに コラム(ホウ素) 第 7 章 JECFA、CODEXでのカドミウム基準策定について I はじめに II カドミウムの健康影響 III JECFAにおけるカドミウムの耐容摂取量設定に関する歴史的変遷 IV 第55回JECFAでのカドミウム暫定週間耐容摂取量評価 V 食品中カドミウムの健康影響評価のための疫学調査 1.食事由来の全カドミウム摂取量の推定 2.腎機能の評価 Ⅵ その後のJECFAでの評価 Ⅶ 一般国民のカドミウム曝露量 Ⅷ 欧州食品安全機関(EFSA)による評価 IX カドミウムPTWIの再評価の機運(2010)・ X 評価方法に関する私見 XI まとめ 第 8 章 水銀(メチル水銀) I 化学的性質 II 毒性のメカニズムと症状一治療法・ III 食品中の濃度と由来・ IV 規格基準と分析法・ V メチル水銀曝露評価と分析法・ 1.試判 (1)毛髪試料 (2)血液試料 (3)臍帯試料 2.測定方法 (1)総水銀の分析法 (2)メチル水銀の分析法 VI 日本人の摂取量 VII 過去の中毒事例 VIII メチル水銀の経胎盤胎児移行 IX 最近の動向 第 9 章 鉛 古くて新しい重金属「鉛」の健康影響 I はじめに II 化学的性質 III 用途 IV 毒性のメカニズムと症状・治療法 V 鉛の安全性評価 1. FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives、JECFA) 2.欧州食品安全庁(European Food Safety Agency. EFSA) 3.食品安全委員会 VI 規格基準と分析法 VII 食品中の濃度と由来 VIII 日本人の摂取量、体内動態 IX 過去の中毒事例 X 最近の動向 コラム(スズ) 第10章 食品中の無機ヒ素と有機ヒ素について I はじめに II 化学的性質 III 毒性のメカニズムと症状・治療法 IV 分析方法 1.総AS分析 2.化学形別分析(スペシエーション) 3.試料前処理法 V 規格基準 VI 過去の中毒事例 1.急性毒性 2.慢性中毒 VII 最近の動向 VIII おわりに 第11章 食品中の放射性物質[1] 過去の事件対応と福島第一原発事故で放出された放射性物質 I はじめに II ビキニ事件 III チェルノブイリ原発事故(輸入食品中の放射能に対する暫定限度) IV 福島原発事故による大気中の放射性物質濃度の推移 V 原発事故で大気中に放出された放射性核種とその量 VI 福島原発事故で海中に放出された放射性物質 Ⅶ ヨウ素やセシウムの微量元素としての性質と体内存在量 Ⅷ 放射性核種としての物理的性質 1. Cs-137 2. Cs-134 3. 1-131 Ⅸ 自然放射性物質 X 放射性物質による健康影響 XI 放射性物質からの防御や除去のために用いられる薬剤の例 1.安定ヨウ素剤 2.放射性Cs体内除去剤 第12章 食品中の放射性物質[2] 基準値と特徴的な汚染食品について I 放射性物質に対するコーデックス基準 II 福島原発事故での最初の暫定規制値(食品衛生法第6条による) Ⅲ 正式の新基準値(食品衛生法第11条による) IV 製造・加工食品における新基準値の適用法 1.実際の食品形態が原材料と大きく異なる茶や油など 2.乾燥食品で水戻し後に食する食品(乾燥きのこ類、乾燥海藻類、乾燥魚介類、 乾燥野菜など) V 輸入食品への限度値も新基準値に統一 Ⅵ 国内食品の汚染 1.シイタケを含むキノコ類とタケノコ 2.茶 3.魚介類中の放射性物質 VII 食品中の放射性物質の分析法 VIII おわりに 第13章 放射性物質との付き合い方を考える I 現存被爆状況での食品の放射線安全とは? II 放射性物質について 1.自然放射性物質 2.人工放射性核種 III 放射性物質と放射線の単位 1.ベクレル(Bq) 2.シーベルト(SV) 3.外部被曝と内部被曝 4.自然放射線からの線量 5.食品摂取による内部被曝での線量評価法 IV 公衆の飲食物摂取制限の考え方 1.介入レベル 2.回避線量 3.線量を回避することによるリスク低減効果 4.摂取限度の誘導 V 国際機関等の基準との比較 1. WHOとの比較 2.米国の摂取制限 VI 摂取制限について 1.摂取制限で回避できるリスクの大きさ 2.対策の最適化 3.摂取量と放射線リスク 4.実効線量と等価線量 5.飲食物以外の線量 VII 食事に由来した線量 1. Po-210による線量 2.原発事故後の食品摂取に由来した線量 (1)最初の一月間の線量 (2)最初の一年間の線量 VIII おわりに 第14章 清涼飲料水の微量元素と放射性物質の規格基準 I はじめに II 清涼飲料水の規格基準の枠組の見直し III 原水基準等の整理 IV ミネラルウォーター類の成分規格項目の選定 V ミネラルウォーター類の成分規格項目の基準値 VI 金属類の成分規格の整理 VII 分析法の検討 VIII 食品安全委員会での食品健康影響評価・ IX 食品中の放射性物質の新たな基準値・ X 新たな基準値の基本的な考え方・ XI 考慮する放射性核種 XII 飲料水」の基準値の考え方・ XIII 放射性物質の摂取量推計について・ XIV おわりに 資料一食品中の微量元素と放射性物質に係わる出来事の年表 索引