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書誌詳細
食品衛生の歴史と科学 : 人はいかにして毒を知り食の汚染を防げるようになったか
- 著者名細貝祐太郎編集
- 出版者中央法規出版
- 出版年2013.8
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0068681
- 請求記号498.54//H 93
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名食品衛生の歴史と科学 : 人はいかにして毒を知り食の汚染を防げるようになったか
- 書名ヨミショクヒンエイセイノレキシトカガク
- 著者名細貝祐太郎編集
- 著者ヨミホソガイ,ユウタロウ
- 出版地東京
- 出版者中央法規出版
- 出版年2013.8
- 内容まえがき
第1章 食中毒
食中毒の分類
食中毒の歴史
食中毒発生状況
1 細菌による食中毒
サルモネラ食中毒
細菌性食中毒の発見/鼠とサルモネラの関わりサルモネラ食中毒と食肉・卵
腸炎ビブリオ食中毒
口本で発見された病原性細菌/キュウリの塩漬による食中毒/食塩を好む腸炎ビブリオ/すべてが病原菌ではない/腸炎ビブリオ食中毒の著しい減少
カンピ口バクター食中毒
人類を苦しめたカンピロバクター/カンピロバクターの検出に成功/全世界に蔓延しているカンピロバクター/生食とカンピロバクター食中毒
腸管出血性大腸菌0157食中毒
最初の発見はハンバーガー事件/死亡率の高いHUS/牛肉のO157汚染
ウエルシュ菌食中毒
常在菌が食中心を起こす?/なぜ食中毒を起こすのか/惣菜中で増えるわけ/食中毒防止対策はあるのか
ノ口ウイルス食中毒
ノロウイルスの発見/国内でのノロウイルス検査/カキだけが悪物か/飲食物を介さないノロウイルス感染症
ブドウ球菌食中毒
研究者自らの人体感染実験による成果/わが国におけるブドウ球菌食中毒
ボツリヌス菌食中毒
ボツリヌス菌食中毒発見の歴史/ボツリヌス菌の毒素型と食品衛生/わが国におけるボツリヌス菌食中毒の発生動向
2 動物性自然毒による食中毒
食中毒の発生件数
フグ毒
フグ毒の起源ヅダフグの卵巣が食べられる
理由/フグ毒の心性/フグはなぜ毒をもつか/フグの調理
シガテラ
パリトキシン
貝毒
麻痺性貝毒/下痢性貝毒
テトラミン
魚油
油分の多い魚の種類
食中毒事例
事例1.クサフグの卵巣による食中毒/事例2.無資格者が調理したフグによる食中毒/事例3.家庭で調理したショウサイフグによる食中毒/事例4.ムシロガイ科キンシバイ(巻貝)のテトロドトキシンによる食中毒/事例5.シガテラ毒による食中毒/事例6.アオブダイの肝臓による食中毒(パリトキシン)/事例7.ツブ貝によるテトラミン食中毒
3 植物性自然毒による食中毒
植物性自然毒の歴史
植物性自然毒食中毒の発生の歴史
大規模あるいは特異的な食中毒事例
ばれいしょによる食中毒/ハチミツによる食中毒クワズイモによる食中毒/クロロフイル(柴緑素)の変質物による皮膚障害/オゴノリによる食中毒/チョウセンアサガオに接木したナスによる食中毒/路上販売キノコによる中毒/毒キノコが命をった幸連な話/幻覚を起こすワライタケ食中毒/食中毒の予防
食用植物中の有害成分の除去
消化酵素阻害物質の存在と除去/あく(えぐ味)の除去/青酸配糖体の除去/アルカロイドの除去/有毒成分の利用法
4 化学物質による食中毒
化学物質による食中毒の歴史
化学物質による食中毒の種類と事例
油を原因とする食中毒/食品添加物によ
る食中毒/有害元素の溶出による食中心/銅による食中毒/農薬の混人による食中毒/先剤の混入による食中毒
化学物質による食中毒の特徴と予防
5 食品の腐敗、酸敗による食中毒
腐敗と発酵と熟成
ヒスタミンによる食中毒
ヒスタミンとは原因食品/発生状況
中毒量/生産原因/市販品の実態/産生菌/予防対策
油脂の酸敗
酸敗の原因/酸敗の予防対策
食中毒事例
事例1.マクロ料理によるヒスタミン食中毒/事例2.サバの水煮缶詰によるヒスタミン食中毒
第2章 マイコトキシン(カビ毒)
人とカビとの関わり
カビの有効利用/カビによる危害
マイコトキシンとは
麦角中毒
中毒症状/中世ヨーロッパでの麦角中毒/わが国のの麦角中毒
フザリウム毒素による中毒
赤カビ病とマイコトキシン/トリコテセン系マイコトキシンによる中毒/近年のトリコテセン系マイコトキシンの中毒事例/その他のFusarium属の産生するマイコトキシン
黄変米事件
黄変米の発見/黄変米の研究/戦前に発されていた黄変米
アフラトキシン
七面鳥X病の概要/アフラトキシンの発見/アフラトキシン産生菌とアフラトキシンの同族体/アフラトキシンの毒性/アフラトキシンの発がん性
第3章 発がん化学物質
がんの歴史
がんの古代史/がんの近代史/古代人とがん
化学物質による発がんの解明
遺伝毒性発がん物質と非遺伝毒性発がん
物質イニシエーションとプロモーション
/化学物質の発がん性の人に対する評価
食品中の発がん物質
食品成分山来の発がん物質/環境山来の
発がん物質/添加物由来の発がん物質
調理加工に由来する発がん物質
アクリルアミド/ヘテロサイクリックアミ
ン類/多環芳香族炭化水素クロロプロパノール類/ニトロソアミン
第4章 有害元素
1 水銀
水銀の歴史
不老不死の薬・錬金術/水銀の産地
水銀の用途と使用量
梅毒の治療薬歯科用水銀アマルガム
ダイナマイトへの利用/農薬としての利用/使用量
水銀の毒性と中毒例
中毒の症状/奈良の大仏建立と水銀
水俣病
イラクのメチル水銀中毒水銀濃度の調査
水銀の基準値
国内の基準値国際適な基準値/妊婦や胎児への影響
セレンによる水銀の毒性抑制効果
2 ヒ素
ヒ素の用途
農薬としての利用
ヒ素の製法と歴史
生産量/薬としてのヒ素
ヒ素の毒性と中毒症状
ヒ素の中毒事例
ナポレオンのヒ素毒殺説/食品や飲料水に混入したヒ素による中毒/和歌山市のカレー中毒事件ヒ素による井戸水の汚染と健康降害/飲用井戸水に混人したジフェニルアルシン酸による中毒
食品中のヒ素と規制
ヒ素化合物の分析/ヒジキからの摂取量
3 鉛
鉛の歴史と用途
鉛の毒性と中毒
人体への汚染経路/人体への彬響と中毒症状/ローマ時代の鉛中毒/白粉による鉛中毒
鉛に対する規制と食品からの摂取量
塗料中の鉛/野生動物への影響/食品中の鉛
4 カドミウム
カドミウムの用途
カドミウムの吸収経路と毒性
中毒の症状/体内への蓄積と排出
食品中のカドミウム
カドミウムの摂取量/食品中カドミウム
濃度の規制
イタイイタイ病
カドミウムの発がん性
5 銅
銅の歴史
アイスマンの発見/青銅の開発
銅の用途
銅でできている通貨/必須元素としての銅
銅の毒性と規制値
毒性/規制値
農薬としての銅
第5章 農薬
病害虫との戦い
古来の害虫対策/農薬の由来と種類
農薬の登場
DDTの環境汚染/有機合成農薬の開発
農薬の安全性
農薬のリスク評価
農薬の残留実態と摂取量
残留値違反の実態
違反品の廃棄は妥当か
一律基準の弊害
マスコミの功罪
農薬は使わなければ安心か
第6章 食品添加物
食品添加物の歴史
添加物の使用目的
食品製造に使用不可欠な添加物/食品の栄養価を強める添加物/食品の腐敗、変敗を防ぐ添加物・資源の有効利用に役立つ添加物/食品の味、色、においを向上させる添加物
主要な添加物の種類、性質、用途
甘味料/殺菌料/酸化防止剤/漂白剤/着色料/発色剤/保存料
毒性の評価
亜急性毒性試験(28日間あるいは90日間反復投与毒性試験)/急性毒性試験/慢性毒性試験
第7章 水質と汚染物質
1 水質
ボトル入り飲用水
水に含まれる元素の影響
都市化と水道の普及
浄水
フッ素
塩素消毒
地球の水源
2 洗剤
洗剤の歴史
合成洗剤の出現
合成洗剤の水質に及ぼす影響
洗剤の毒性
洗浄剤に対する法的規制
第8章 放射性物質
電離放射線と被ばく
放射性核種の半減期と動態
食品による内部被ばくの影響
放射性物質の降下と食品への移行
第9章 器具・容器包装
ガラス
ガラスの歴史/ガラスの種類と特徴
陶磁器
陶磁器の発艇と歴史/陶磁器のさまざまな用途/有害元素の溶出
植物由来の容器包装
桶と樽/お櫃/弁当箱/経木/植物の葉を利用した容器包装/竹および笹の製品
プラスチック
プラスチックの歴史/プラスチックの種類と用途/廃棄物としてのプラスチック
金属
あとがき
編・著者紹介