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書誌詳細
死の自己決定権のゆくえ : 尊厳死・「無益な治療」論・臓器移植
- 著者名児玉真美著
- 出版者大月書店
- 出版年2013.8
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0074413
- 請求記号S 12//Ko18
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名死の自己決定権のゆくえ : 尊厳死・「無益な治療」論・臓器移植
- 書名ヨミシノジコケッテイケンノユクエ
- 目次はじめに
第1章 死の自己決定権をめぐる議論
1 日本の尊厳死議論
●良い死に方●尊厳死法案●尊厳死が法制化されることの意味●自由な選択の保障●ガイドライン●医療費削減のねらい?●終末期の定義●すべり坂●本当の願い●「なぜ日本ではできないのか」
2 安楽死・自殺幇助が合法化された国や地域
●PAS=医師による自殺幇助●スイス●オレゴン州、ワシントン州●オランダ●ベルギー●英国●免罪符となる介護実績●「社会で支える」視点の欠落
第2章 「無益な治療」論と死の決定権
1 医療側の決定権
●「無益な治療」とは何か●ゴンザレス事件とテキサスの事前指示法●「無益な治療」論をめぐる議論●一方的DNR指定●看取りプロトコルの機械的適用問題●医師が慣れれば例外はルーティーンになる●コスト論と共に拡大する対象者の範囲●「どうせ」の共有を広げていく生命倫理学者らの問い
2 「意識がある」ことの発見
●ザック・ダンラップ●〝可逆的脳死報告〟●スティーブン・ソープ●相次ぐ睡眠剤による「覚醒」事例●オウェンによる植物状態患者の意識の発見●「意識があると証明できない」は「意識がないと証明された」ではない●「分かっていない人」を「分かっている人」に変えるもの●「窓を閉じて立ち去ってしまおう」との提案
3 それは臓器移植へとつながっていく
●ナヴァロ事件●ケイリー事件●心臓死後臓器提供(DCD)●デンバー子ども病院の「75秒観察プロトコル」論争●小児の脳死判定、14項目すべて満たしたのはたった一人●臓器提供安楽死
第3章 いのちの選別と人間の尊厳
1 科学万能主義とグローバル経済
●科学、テクノロジーと結びつく市場経済●〝コントロール幻想〟と差別の再生産
2 医療と障害のある人びと
●私たち親子の体験●マークとマーティンの『無関心による死』●米国NDRN『障害者の市民権を侵す医療』●「暗黙のパーソン論」と無関心●医療と患者のあいだの溝●二者択一の議論が取りこぼしていくもの●認知症の人に関心を向け、理解するアプローチ●こういう約束をしてくれる医療を受けたい●本当の「自己決定」ができるための英から●弱者の権利を守るための仕組み
3 社会で支えるという視点
●介護支援●「死の自己選択」は通苦の責を患者に負わせ、社会を免責する●「どのような社会であろうとするのか」という問題
4 いのちへの畏怖と祈り
おわりに
資料 尊厳死法案