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書誌詳細
日本の色の十二カ月
- 著者名吉岡幸雄著
- 出版者紫紅社
- 出版年2014.6
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0070635
- 請求記号757.3//Y 92
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名日本の色の十二カ月
- 書名ヨミニホンノイロノジュウニカゲツ
- 注記「色の歴史手帖」 (PHP研究所, 1995年刊) の改題,修正加筆
新装本のあとがき: p278
参考文献: p279
- 件名色彩 -- 歴史
染色
染色 -- 日本 -- 歴史
- 内容【序】色を語って歴史を語る 水上勉
色の歳時記[一月から三月]
一月…「朱」の色と艶やかな「絹」について
伏見稲荷大社の朱塗りの鳥居
「赤色」は太陽と炎を畏敬する色
「五行思想」と色彩との関連
人びとの眼に映る都の朱色
絹糸に染められる華美な色彩
二月…「お水取り」の行事と染和紙と紙衣
紙の普及がもたらした文化
陸奥に手漉きの和紙を訪ねる
お水取りの練行衆の紙衣造り
真白な紙から生まれる文様
三月…四川省の紅花が東大寺二月堂に映える
冬の陽のなか椿の花が咲く
紅花の産地四川省を訪ねる
美しく澄んだ赤を得るために
冷気で冴える「寒紅」の色
色の歳時記[四月から六月]
四月…花会式の色和紙と桜の季節に襲の衣裳
薬師寺の金堂を飾る四季の花
伝統的な和紙と彩色の技術
京都の桜名所を結んで歩く
王朝人は花の風情を襲の色に
五月…往古より尊ばれてきた高貴な色「紫」
宇治と上賀茂は紫の季節に
五月の花から紫の色を思う
貝紫を「帝王紫」と尊称
万葉集に詠われた紫の秘密
光源氏が最愛の人へ贈った色
武将の紫と江戸好みの紫
六月…祇園祭の山鉾の華麗な装飾と友禅染の誕生
鴨川の水害から生まれた京の祭
商人の財力でいっそう美麗に
自由な気風と友禅染の誕生
色の歳時記[七月から九月]
七月…世界の人に愛された涼やかな藍の色
インディゴブルーと出藍の誉れという言葉
どんな繊維にもよく染まる藍
夏の日に育てた「京の水藍」
平安時代の贅沢な藍染
全国を制覇した「阿波の藍」
「藍のあし」の微妙な美しさ
八月…絹の発見と日本への渡来を考える
七夕と絹とのゆかしい関係
美しき絹、その誕生の伝説
絹はシルクロードを西へ
七夕の物語と乞巧奠の儀式
笹竹に五色の短冊を飾る
九月…青柿の実るころに刈安の黄を染めて
光を受けて育つ黄の色素
山から下りた緑が黄に変わる
石清水祭の御花神饌をになう
青柿の実から渋柿の色へ
団十郎茶と柿渋との因縁
色の歳時記[十月から十二月]
十月…菊花と天子の色と紅葉の色
色と香を愛す菊花の宴
冠位を超えた天子の色
将軍吉宗が再現を試みた色
日本茜染の困難さに挑戦
安柘榴の実の色づくころ
十一月…正倉院と法隆寺の染織品の魅惑
シルクロードの東の終着駅
私たちの眼前に飛鳥の色彩が
東大寺の伎楽衣裳を再現
茶と黒の色が持つ無限の色層
十二月…春日の「おん祭」に色彩の原初をみる
土着的な芸能に由来する祭
おん祭の闇のなかの色
浄らかなる「白」を求めて