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書誌詳細
カリスマフード : 肉・乳・米と日本人
- 著者名畑中三応子著
- 出版者春秋社
- 出版年2017.1
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計1
所蔵事項
- 登録番号0072644
- 請求記号383.8//H 42
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名カリスマフード : 肉・乳・米と日本人
- 書名ヨミカリスマフード
- 件名食生活 -- 歴史
肉・肉製品
牛乳
米
食生活 -- 日本 -- 歴史 -- 明治以後
- 目次はじめに
健康・健脳イデオロギーを引っ提げて登場
ダイエットの敵でも、病気になっても食べたい、元祖カリスマフード
カリスマフードが生まれる背景
第1章 肉
フランスの宮廷料理だったジビエがにわかにブーム
ジビエを食べて環境保全に貢献
日本人はずっと肉を食べていた
「薬喰い」の抜け道がめった
江戸のジビエ料理
ジビエから家畜へ、牛肉食の出現
江戸最初の屠牛場と牛鍋屋
ついに肉食解禁、牛肉は第一の滋養品に
肉食解禁と身分制度の解体
フランス料理が日本の「正餐」になった
牛鍋食べなきや時代に遅れるぞI・
外食チェーンの元祖「いろは牛肉店」
「牛肉大和煮」と養豚の相関関係
豚肉食が奨励された大正時代
尖端文化とアメリカニズム
昭和モダンのファッションフード
がっつり食べるアメリカ式「ランチ」
血のしたたるようなビフテキ
軍人に愛されたジンギスカン
日米戦争によって否定された肉食
ついに肉の摂取量が魚を追い抜いた二〇〇〇年代
第2章 乳
「牛乳は体に悪い」という言説
ヒートアップした牛乳論争
乳糖不耐症とアメリカの「陰謀論」
牛乳を飲むのは自然の摂理に反する?
そもそも古代の牛乳は薬だった
平安貴族に愛され、鎌倉武士には嫌われた
徳川吉宗の酪農振興策
乳汁は子牛の成育のためだけに与えるもの
オランダ医官ボンベと奥医師の松本良順
人気女形役者を使って吉原で牛乳のPR
「天覧乳搾り」と明治天皇の牛乳飲用
曰本初の「スーパーフード」は牛乳だった
曰本初の哺乳瓶、「乳母イラズ」
引き出された古代の記録と天皇ブランド
東京の都心には牧場がいっぱい
不潔で危険な健康飲料
搾ったままの生乳から殺菌乳へ
牛乳配達が早朝の風物詩になった
ホットミルクと官報が学生のトレントに
牛乳はいつから「完全栄養食品」になったのか
マクロビオティックの元祖が唱えた「牛乳能毒論」
ヨーグルト不老長寿説と低温殺菌牛乳
ララの贈り物、脱脂粉乳でミルク給食がはじまった
栄養改善運動のトップスター、憧れの完全栄養食品
第3章 米
美容体操からダイエットヘ
タレントーダイエットと一品ダイエットの蔓延
「医学的に正しいダイエット」の台頭
血糖値と「肥満ホルモン」を制御して痩せる
主食を否定した糖質制限ダイエット
主食依存の食生活が生み出した恐るべき病気
脚気菌を探せ! 陸軍の「伝染病説」
真実に近づいた海軍の「たんぱく質不足説」
東大学派の反撃からはじまった「脚気論争」
日清戦争と日露戦争の悲劇
それでもなかなか認められなかった栄養欠乏説
節米に代用食、国家的課題になった主食改善
玄米か七分搗きか胚芽米か? 今度は「主食論争」勃発
ついに白米が禁止された決戦食生活
「米よこせ!」「働けるだけ食わせろ!」怒れる民衆が動いた
主食を米からパンヘ、「粒食粉食論争」
疫学調査で証明された「白米大食短命説」
パンを健脳食にまつりあげた「米食低脳論」
あとがき
主な参考文献・サイト一覧