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『レ・ミゼラブル』の世界

  • 著者名西永良成著
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2017.3

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0072432
  • 請求記号IS//1655
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書

書誌事項

  • 書名『レ・ミゼラブル』の世界
  • 書名ヨミ『レ・ミゼラブル』ノセカイ
  • 著者名西永良成著
  • 著者ヨミニシナガ,ヨシナリ
  • 叢書名岩波新書
  • 叢書番号新赤版 1655
  • ISBN9784004316558
  • 出版地東京
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2017.3
  • ページxi, 204, 3p
  • サイズ18cm
  • 注記年表: p193-204
    主要参考文献: 巻末p1-3
  • 件名Hugo, Victor(1802-1885)
    レ・ミゼラブル
    Hugo, Victor Marie, 1802-1885
    レ・ミゼラブル
    Hugo, Victor, 1802-1885
  • 目次はじめに
    第1章 『レ・ミゼラブル』とはどんな小説か
     読みづらい小説/小説の構成とあらすじ/第一部「ファンチーヌ」/第二部「コゼット」/第三部「マリユス」/第四部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」/第五部「ジャン・ヴァルジャン」/演劇的な手法/数頁にわたる長台詞/大げさな言葉遣い/「哲学的な部分」/執筆の中断と再執筆/フランス革命とナポレオン/波瀾万丈の世紀/小説の時代設定
    第2章 ふたりのナポレオンと『レ・ミゼラブル』
     ナポレオンとフランス小説/遍在するナポレオン/ふたりの男の年代的符合/ナポレオンをめぐる両親の思想/ユゴーとマリユス/詩作の神童の王党主義/ナポレオン崇拝の詩/皇帝の帰還/ナポレオン一族復権運動/アブラ虫と化す英雄/偉大さよりも善良さを/ユゴーの政治参加/公女エレーヌと議員選出/四八年の二月革命と執筆の中断/共和国臨時政府と普通選挙/六月暴動とその鎮圧/大統領選挙の前夜/策士ルイ・ナポレオンの登場/ユゴーの応援とルイ・ナポレオンの裏切り/ユゴーの名演説/宰相のクーデターと詩人の亡命
    第3章 再執筆とナポレオンとの訣別
     亡命作家ユゴーの反撃/冊子『小ナポレオン』の主張/抵抗の呼びかけとさらなる攻撃/懲罰詩集の「預言」/激しい怒りと叫び/ユゴーとナポレオンの「贖罪」/孤高の戦い/自由と良心の象徴として/ワーテルローで見たもの/内面の革命
    第4章 ジャン・ヴァルジャンとはどういう人物か
     ジャン・ヴァルジャンの造形/貧困と刑務所が生んだ犯罪者/宗教的回心/良き市長として/良心の正念場/市長の逡巡とキリストの受難/神意に導かれて/父親としての幸福/よみがえる憎悪/十字架を背負って/最大の「良心の正念場」/赦しと死/一九世紀のキリスト像として/神話的創造
    第5章 「哲学的な部分」とユゴーの思想
     (1)貧困と社会主義
     貧困の描写/貧困の言語/隠語という新しい美/時代的な課題としての貧困/社会問題への関心/『レ・ミゼラブル』における社会主義/常套句としての政治思想/精神の社会主義/具体的なアイディア
     (2)進歩という思想
     三二年蜂起を取り上げた理由/暴動と蜂起/理想を求めた敗者たちへの共感/進歩という理想/精神の進歩史観/進歩はブラックユーモアか/永久革命としての進歩/人間性への信頼と期待/世代を超えて引き継がれる進歩
     (3)死刑廃止論
     司教の衝撃/公開処刑の目撃/『死刑囚最後の日』の主張/制度廃止のための奮闘/ユゴーの成果
     (4)宗教観
     無限という観念/無宗教者にも感受される無限/制度・政治としての宗教の批判/権威からの自由
    おわりに
    年 表
    主要参考文献