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書誌詳細
語る歴史、聞く歴史 : オーラル・ヒストリーの現場から
- 著者名大門正克著
- 出版者岩波書店
- 出版年2017.12
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0073104
- 請求記号IS//1693
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
- 所蔵館本館
- 配架場所
文庫・新書
- 所蔵状態所蔵点検済
書誌事項
- 書名語る歴史、聞く歴史 : オーラル・ヒストリーの現場から
- 書名ヨミカタルレキシ、キクレキシ
- 件名日本 -- 歴史 -- 近代
日本 -- 歴史 -- 明治以後
オーラルヒストリー
- 目次はじめに──「語る歴史,聞く歴史」から開ける世界
第1章 声の歴史をたどる──幕末維新の回顧録から柳田民俗学まで
語る歴史を文字にする試み/人は話を聞き,語ってきた──声と文字のあいだ/前近代における歴史の編さんと聞く歴史/近代の歴史学の成立と政治を聞く歴史/明治時代の速記と幕末維新回顧ブーム/『福翁自伝』/『光雲懐古談』という座談/「話上手」の時代──篠田鉱造の『百話』/声を記述する方法/柳田国男と民俗学の誕生──アカデミズム歴史学への批判/柳田国男の「聞く」/瀬川清子/瀬川清子の「聞く」/戦前の「語る歴史,聞く歴史」/代書屋/声の文化の終焉と黙読の時代
第2章 戦後の時代と「聞く歴史」の深化──戦争体験を中心にして
一九五〇~六〇年代の「語る歴史,聞く歴史」/画期としての一九七〇~八〇年代/戦後における「語る歴史,聞く歴史」の特質/戦後の政治を聞く歴史/国会図書館の政治談話録音/植民地を聞く歴史/朴慶植の強制連行を聞く歴史/野添憲治『花岡事件の人たち──中国人強制連行の記録』/『沖縄県史・沖縄戦記録』──戦争体験を聞く/『東京大空襲・戦災誌』──戦争体験を書く/沖縄戦を語る,聞く,叙述する──『沖縄県史・沖縄戦記録1』を読む/一九八〇年代までの「語る歴史,聞く歴史」
第3章 女性が女性の経験を聞く──森崎和江・山崎朋子・古庄ゆき子の仕事から
女性の経験を聞く動き/森崎和江/聞き書きとしてまとめられた『まっくら』/「聞く」ことへの自覚/山崎朋子/『サンダカン八番娼館』を再読する/『サンダカン八番娼館』へ至る道/山崎朋子と森崎和江/古庄ゆき子/『ふるさとの女たち』/朝鮮人女工二人の聞き書き/「オモニのう目 次xiた」/記念碑的な作品/森崎・山崎・古庄──女性が女性の経験を聞く/戦後における二つの聞く歴史
第4章 聞き取りという営み──私の農村調査から
なぜ,聞き取りにとりくんだのか/私の聞き取りを振り返る/聞く方法と想定外の話/「テーマを聞く」から「人生を聞く」へ/「聞く」ということ──ask とlisten のあいだ/桜林信義さんの場合/壁にぶつかった私の聞く歴史/なぜ語ってもらうことができなかったのか/歴史叙述の困難
第5章 聞き取りを歴史叙述にいかす
二つの課題を受けとめる──聞く歴史と歴史叙述/沈黙という言葉──ask からlisten へ/ listen から聞こえてきたこと/試される聞き手──被害の委譲/歴史のなかに「語る歴史,聞く歴史」を置き直す/「語る歴史,聞く歴史」をふまえた通史の構想/『戦争と戦後を生きる』での挑戦/通史への反応/戦後の学問と「語る歴史,聞く歴史」/中村政則『労働者と農民』/吉沢南の場合──難民との衝撃の出会い/聞き取りにおけxiiる「資料批判」/『私たちの中のアジアの戦争』の叙述方法/オーラル・ヒストリーの検討へ/「語る歴史,聞く歴史」をふまえた歴史叙述の試み
第6章 歴史のひろがり/歴史学の可能性
歴史はどこに?/一九九〇年代以降の現在と「語る歴史,聞く歴史」/なぜ「聞く歴史」がひろがっているのか/介護民俗学の聞き書きの〈現場〉で/性をめぐる困難を背負った人たちの〈現場〉から/体験を聞く歴史が成り立つ条件とは?/文字史料と「語る歴史,聞く歴史」,あるいは定義をめぐって/戦争体験を受け継ぐ,受け渡す/自分の言葉に責任をもつ/東日本大震災のあとで──すぐそばにある歴史/継続して聞くなかで/「語る歴史,聞く歴史」の可能性
あとがき
参考文献