目次序章 なぜ認知症の心理アセスメントが大切なのか A はじめに B 認知症のアセスメントの6つのポイント C 今後の課題 第1章 知っておきたい アセスメントのための基礎知識 1 認知症とそのアセスメント A 認知症ってどんな病気? B 認知症の臨床像とアセスメント C 病期・病型に応じたアセスメント 2 どんな検査をするの? A 「神経心理学的検査」と「人格検査」 B 「神経心理学」の考え方を理解しよう C 神経心理学的検査における2つのアプローチ法 D 3種類の神経心理学的検査 3 検査にあたって配慮したいこと─本人のパフォーマンス発揮のために A 検査環境 B 検査者の態度や話し方 C 被検者の意欲や安心感 第2章 部位別にみた 脳の機能とその検査 1 はじめに 2 側頭葉内側が担う、記憶を形成する機能とその検査 A 側頭葉内側のはたらき B 側頭葉内側の障害によって生じる症状 C 側頭葉内側機能の神経心理学的検査によるアセスメント D 側頭葉内側機能の観察法や定性的評価によるアセスメント 3 側頭葉外側が担う、記憶・言葉の理解の機能とその検査 A 側頭葉外側のはたらき B 側頭葉外側の障害によって生じる症状(意味記憶障害を中心に) C 側頭葉外側機能の神経心理学的検査によるアセスメント D 側頭葉外側機能の観察法や定性的評価によるアセスメント 4 前頭葉が担う、感情や行動をコントロールする機能とその検査 A 前頭葉のはたらき B 前頭葉の障害によって生じる症状 C 前頭葉機能の神経心理学的検査によるアセスメント D 前頭葉機能の観察法や定性的評価によるアセスメント 5 後頭葉が担う、物の見え方に関する機能とその検査 A 後頭葉のはたらき B 後頭葉に関連した障害によって生じる症状 C 後頭葉機能の神経心理学的検査によるアセスメント 6 頭頂葉が担う、物の位置関係把握の機能とその検査 A 頭頂葉のはたらき B 頭頂葉の障害によって生じる症状 C 頭頂葉機能の神経心理学的検査によるアセスメント 第3章 認知症の病型別にみた 認知機能障害の特徴とアセスメントの実際 1 はじめに 2 アルツハイマー型認知症(AD)の特徴とアセスメント A 病型の特徴─経過と臨床症状 B 心理検査でみられるADの認知機能の特徴 C ADの神経心理学的アセスメントとその後の支援の例 3 レビー小体型認知症(DLB)の特徴とアセスメント A 病型の特徴─経過と臨床症状 B 心理検査でみられるDLBの認知機能の特徴 C DLBの神経心理学的アセスメントとその後の支援の例 4 血管性認知症(VaD)の特徴とアセスメント A 病型の特徴─経過と臨床症状 B 心理検査でみられるVaDの認知機能の特徴 5 前頭側頭型認知症(FTD)の特徴とアセスメント A 病型の特徴─経過と臨床症状 B 心理検査でみられるFTDの認知機能の特徴 C FTDの神経心理学的アセスメントとその後の支援の例 6 認知症と間違われやすい疾患・病態の特徴とアセスメント A 老年期うつ病 B せん妄 C アルコール性認知症 第4章 場面別にみたアセスメントと結果の伝え方・その後の支援への活かし方 1 はじめに─アセスメント結果の伝え方 A アセスメントは誰のために行われるのか B フィードバックはどのように行うのか C アセスメントレポート(報告書)にはどのような情報を書けばよいか 2 認知症のリハビリテーションにおけるアセスメント ─解釈の視点と結果の活かし方 A 認知症のリハビリテーションとは B どのような点に注目して報告するか C リハビリテーション計画の見直し 3 急性期病院でのアセスメントと結果の伝え方・その後の支援への活かし方 (リエゾンを中心に) A 急性期病院における心理職の役割 B 多職種チームによるアセスメントと支援 C アセスメント結果の伝え方・支援への活かし方 4 慢性期病院・療養型病院でのアセスメントと結果の伝え方・ その後の支援への活かし方 A 慢性期病院・療養型病院とは B 慢性期病院・療養型病院に入院する高齢者の特徴 C 慢性期病院・療養型病院におけるアセスメントの目的 D 慢性期病院・療養型病院におけるアセスメントの留意点 E アセスメント結果の伝え方・支援への活かし方 5 福祉施設でのアセスメントと結果の伝え方・その後の支援への活かし方 A 福祉施設における心理職の役割とアセスメントの考え方 B 福祉施設におけるアセスメント C 福祉施設で心理職として働く際に大切にしている視点や姿勢 6 地域に出向くアセスメントと結果の伝え方・その後の支援への活かし方 (アウトリーチを中心に) A 認知症アウトリーチチームの目的と方法、心理職の役割 B アウトリーチ活動におけるアセスメントの具体例 C アセスメント結果の伝え方・支援への活かし方 第5章 対談 認知症の心理アセスメント、その先へ なぜ、アセスメントが重要なのか 「二足のわらじ」を履けるようになろう 検査の点数の「その先」を考える 「認知症」と「老い」をどうとらえるか 絶望と喪失から、「英知」にたどりつく 認知症の本人が気軽に出向き、話し合える場を 高齢者臨床の現場で働く心理職へのメッセージ さらに学びを深めたいあなたへ あとがき 索引 Column 人格のアセスメントを取り入れた心理支援 検査を受けた本人の気持ち 他職種から心理職へのメッセージ Vol.1〈看護師〉 他職種から心理職へのメッセージ Vol.2〈医師〉 他職種から心理職へのメッセージ Vol.3〈ソーシャルワーカー(SW)〉