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書誌詳細
100歳の秘訣
- 著者名歌代幸子著
- 出版者新潮社
- 出版年2018.9
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0074189
- 請求記号S 06//U 96
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 目次1 フォトジャーナリスト 笹本恒子 一〇四歳
ライカを手にしたのは、日中戦争のまっ只中。終戦後、日本初の写真展を開き、力道山、越路吹雪、宇野千代らをフィルムにおさめた女性報道写真家第一号は、生まれ変わっても「フォトジャーナリスト」になりたいと語る。
2 プロゴルファー 内田棟 一〇一歳
一〇歳の時、家計を助けるために始めたキャディのバイトで、ゴルフと出合い、五五歳でデビューした日本最高齢プロゴルファー。軽井沢ゴルフ倶楽部で会った白洲次郎、田中角栄ら一流の人には信念があった――。
3 精神科医 高橋幸枝 一〇一歳
ベストセラー『こころの匙加減』の著者が、医師を志したのは二〇代半ば。内科医から精神科医となり、患者が社会復帰してこそ本当の治癒と、生活支援も行う。根底には「少しでも誰かのお役に立てれば」という思いがあった。
4 画家 入江一子 一〇二歳
大邱で生まれた絵が大好きな少女は、一九三四年に女子美術専門学校に入学。個展のため訪れた満州の光景が忘れられなかった。それが、五〇代からのシルクロードへの旅と、NYでの個展、そして今なお続く創作意欲の原点となる。
5 浅草神社奉賛会会長 鈴木秋雄 一〇二歳
丁稚奉公に出た七人兄弟の末っ子は、浅草の材木問屋で見込まれ婿養子に入る。だがラバウルから戻った時、浅草は一面焼け野原だった。店を、祭りを復興させ、氏子四四ヶ町を束ねる筆頭総代は、今なお三社祭で神輿を担ぐ。
6 児童文学者 森比左志 一〇一歳
『はらぺこあおむし』の訳者であり「こぐまちゃんえほん」シリーズの著者は、教育者、歌人としての顔も持つ。敗残兵として貨物列車へ潜り込んで故郷へ戻り、教壇に立つ日々を変えたのは、一通の電報だった――。
7 菓心あづき庵 田谷きみ 一〇三歳
メディアからの取材が殺到、企業のCMにも登場した、老舗和菓子屋の現役・看板娘は、戦後、亡き夫の残した店を守り、子供らを女手一つで育てた。息子、孫へと、受け継がれたのれんの下で、今日も店に出る。
8 剣道家 太田博方 一〇三歳
剣道界最高位の「範士」七段は、今も鉄アレイ六〇〇回、素振り二〇〇回をこなす。早くに父を亡くして家業が傾き、一日一食の修行時代となっても、また出征してマラリアを病んでも、稽古は欠かさなかった。
9 言語学者 川崎桃太 一〇三歳
家族と共にブラジルへ渡った少年は、敗戦後、神父として帰国する。還俗し、教職についた彼が、ポルトガルで発見したのは、一六世紀の日本で、信長や秀吉と対面した宣教師ルイス・フロイスが残した『日本史』の完全写本だった――。
10 俳人 後藤比奈夫 一〇一歳
大阪帝大で物理を学び、戦中は陸軍飛行学校の技術士官としてレーダーを研究。敗戦で、電子部品製造会社を興しながら、俳人だった父に入門したのが三五歳の時だった。句作りは「ご飯を食べているようなもの」という境地に至るまで。
あとがき