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書誌詳細

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障害者の傷、介助者の痛み

  • 著者名渡邉琢著
  • 出版者青土社
  • 出版年2018.12

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0074594
  • 請求記号S 70//W 46
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 福祉
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名障害者の傷、介助者の痛み
  • 書名ヨミショウガイシャノキズカイジョシャノイタミ
  • 著者名渡邉琢著
  • 著者ヨミワタナベ,タク
  • ISBN9784791771226
  • 出版地東京
  • 出版者青土社
  • 出版年2018.12
  • ページ392p
  • サイズ19cm
  • 注記文献あり
  • 件名障害者福祉
    障害者福祉 -- 日本
    ケアワーカー -- 日本
  • 目次はじめに
    Ⅰ 相模原障害者殺傷事件をめぐって
    1 亡くなられた方々は、なぜ地域社会で生きることができなかったのか?――相模原障害者殺傷事件における社会の責任と課題
    はじめに/「社会の責任と課題」を考えること/自己紹介――地域自立生活運動の随伴者として/障害者は施設で暮らすのがあたりまえか?/「障害者がいなくなればいい」という発言に対する社会の責任/なぜ施設入所者が狙われたか/被害者の名前/施設入所者の尊厳/これからの社会の課題(1)/これからの社会の課題(2)――どんな障害のある人でも、地域社会で暮らしていくために
    2 障害者地域自立生活支援の現場から思うこと――あたりまえの尊厳とつながりが奪われないために
    はじめに/ある日常の光景から/地域自立生活の発見と実践/津久井やまゆり園にいる方々は本当に施設入所が必要だったのか/日々の実践から政策へ/誰も、被害者にも加害者にもならないために
    3 介助者の痛み試論――直接介助の現場から考える
    はじめに/障害者の傷と、支援現場の暴力性/介護者による虐待について/介助者・介護者の痛み/介助者の隷従化1─―介助現場にあらわれる権力関係/介助者の隷従化2─―当事者も介助者も見通しのもてない現場にて/障害者の痛みと介助者の痛みの落ち着きどころを探る
    Ⅱ 介助者として生きる/働くとはどういうことか
    4 「介助者」「介護者」「ヘルパー」「健常者」「支援者」などの呼称をめぐって――障害者運動のバトンをめぐる一考察
    「介助者」について/「介護者」について/「ヘルパー」について/「健常者」について/「支援者」について/おわりに
    5 ベーシックインカムがあったら、介助を続けますか?――介助者・介護者から見たベーシックインカム
    6 社会経済的観点からみた障害者介助の意義と課題――バイク屋から介助職への転職を通して考える
    「うまい具合に乗り換えられた口」?――バイク屋から介助職へ/介助・介護という多種多様な人の集まる職場/建設・製造業から医療・介護分野への転換/バイク業界の実情/もちろん介護業界はたいへんだ/障害者介助って……?/「子どもと過ごす時間が増えた」!――介助職をはじめて/介助職のたいへんなところ/介助で食っていけるための条件とは……/まとめ
    7 生存と労働をめぐる対立――障害者ヘルパーの立場から
    問題の射程と自己紹介/障害者運動と労働運動――七〇年代の経験より/自立生活運動の進展と介助者の身分保障の変容/対立のゆくえ、つながりの模索
    Ⅲ 高齢者介護や障害者差別解消法をめぐって
    8 障害者介護保障運動から見た『ケアの社会学』―― 上野千鶴子さんの本について
    『ケアの社会学』の評判と違和感/ぼくの立場や日々の活動/もちろん『ケアの社会学』は革新的だ/『ケアの社会学』の要点/『ケアの社会学』の問題点/未完の『ケアの社会学』
    9 障害者介護保障運動と高齢者介護の現状――高齢者介護保障運動の可能性を考える
    はじめに/簡単な自己紹介/介護保険制度の問題点――ぼくらから高齢者介護はどう見えているか/高齢者介護保障運動の可能性─―障害者介護保障運動の経験から
    10 差別解消法と、共生への道のり――京都の現場での取り組みより
    ある手紙より/差別解消法の成立/差別解消法と各自治体の条例との関係/京都での条例づくり/差別はいかになくなりうるか――これまでの取り組みより(一)/差別はいかになくなりうるか――これまでの取り組みより(二)/地道な歩みと力強い歩み
    11 「権利」と「迷惑」の狭間から――知的障害者ガイドヘルプにおけるとまどいより

    Ⅳ 奪われたつながりを取り戻すために
    12 とまどいと苦難――相模原の事件のあとに感じること
    まっちゃん/とまどい/苦難
    13 支援・介助の現場で殺意や暴力と向き合うとき――社会の秘められた暴力と心的外傷(トラウマ)について
    はじめに/「殺意」を感じる現場/嫌われる人たち(?)/支援の葛藤/『心的外傷と回復』について/通常のケア・システムでは及ばない圧倒的な力/両極を揺れ動く人間関係/第三の加害者の力/再演――その都度繰り返し、他者に迷惑をかけること/身体障害者の場合――介護者への転移も含めて/心的外傷の易傷性と障害者/外傷の伝染性――支援者側のサディスティックな感情/「ひとりぼっちじゃないよ」――「つながり」を取り戻していくこと/「だれしも、何ほどかは過去の囚人である」
    14 言葉を失うとき――相模原障害者殺傷事件から二年目に考えること
    津久井やまゆり園訪問/「意思疎通がとれない者」とは/言葉を失うとき/言葉は取り戻されるか/津久井やまゆり園入所者たちの今/心的外傷と狭窄(回避)/沈黙の中の残響
    あとがき