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書誌詳細
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貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計3
所蔵事項
- 登録番号0074622
- 請求記号141.74//O 81
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名「承認欲求」の呪縛
- 書名ヨミショウニンヨッキュウノジュバク
- 目次まえがき
第一章 「承認欲求」最強説
一 人は認められると、これだけ変わる
一輪の花が新人を変えた/実証された承認の効果/[内発的モチベーションのアップ]/[自己効力感の向上]/[評価・処遇への満足]/[勉強への関心と不安]/[成績の向上]/[離職の抑制]/[その他の効果]
二 承認欲求が最強の理由
「承認欲求は最強」という声/承認欲求はなぜ最強か
三 「病」の前兆
認められるためのストーリーづくり/「健全」な家庭の不幸/認められるため本能的にリスクを冒す/ほんとうの「大病」はもっと先に
第二章 認められたら危ない
一 「認められたい」が「認められねば」に変わるとき
MVPが次々と離職/「ホメホメ詐欺」になぜだまされる?/SNSも気づいたら「承認依存」に/学生の三人に一人が「呪縛」を経験/場合によっては叱るより、ほめるほうが危険/「承認欲求の呪縛」をもたらす期待/「慣れたらプレッシャーは克服できる」はウソ/もがけばもがくほど深みにはまる「アリ地獄」/ジンクスの裏にプレッシャーあり
二 認められた人の不幸
「夢の実現」の次に待っている修羅場/「勝って当然」の重圧と闘った高梨沙羅、稀勢の里/清原和博の栄光と挫折/亀田大毅、キャラを演じたがゆえの転落/演じているキャラが一人歩きする怖さ/ミシュラン三つ星がもたらした悲劇/だれでも、いったん得た評価は手放せない
三 なぜ承認にとらわれるのか
承認を失うと、やる気、自信が消え、成績も下がる/失うときの価値は、得るときの価値より何倍も大きい/助けを求めるくらいなら、いじめられるほうがマシ/「大事な試合の前に故障」は正常な自己防衛/若者に嫌われる「期待しているよ」/メダリストを苦しめた「走れメロス」の心境/有名人、成功者は別世界の人か?
第三章 パワハラ、隠蔽、過労死……「呪縛」の不幸な結末
一 ブラックバイト、過労死……認められたゆえの悲劇
電通事件が残した教訓/過労死、過労自殺……共通する人物像とは/「働き方改革」が進まない理由/「呪縛」をもたらすのは制度に原因?/ブラックバイトの正体/「承認欲求の搾取」という問題/うつや「ひきこもり」に共通する特徴/「メランコリー親和型」うつと日本人/「燃え尽き」の背後にも承認への期待が/呪縛を引き起こす三つの要素
二 エリートを苦しめる三つの不幸
目立つ、高学歴社員の挫折/高止まりしている期待に応えられぬ自分/受験秀才を襲う「ハイパー・メリトクラシー」/期待を下げられぬエリートたち
三 エリートはこうして犯罪に走る
組織を隠れ蓑にした個人の犯罪/エリートによる犯罪の特徴/エリートの「大衆化」/広がる期待と能力のギャップ/エリートの自我を守る共同体型組織/森友・加計問題にあらわれた官僚の自尊心/企業不祥事は避けられた/「プレッシャーがあった」は言い訳?/事件になると自殺者がでる理由
四 管理のパラドックス―不祥事はなぜ繰り返されるのか?
スポーツ界、あいつぐ暴力・パワハラと「承認欲求の呪縛」/パワハラの陰に指導者の屈折した承認欲求が/日本型組織に巣くうハラスメント体質/なぜ、同種の不祥事が繰り返されるのか/強まる依存、薄れる責任感/共同体のなかでは機能しない内部通報制度
第四章 「承認欲求の呪縛」を解くカギは
一 「期待」に潰されやすい日本人
呪縛に陥りやすいのは、「日本の風土病」/プレッシャーからの逃げ場がない
二 期待の重荷を下ろすには
プレッシャーをかけないリーダーの配慮/「お前はバカだから」のねらい/後退するための「階段」をつける/お金でしがらみを断つ/「承認人」を前提に政策の転換を!/毒にも、薬にもなる賞金/希望降格制度の効用
三 自己効力感を高め、組織への依存を小さくするには
自己効力感を高めるのに不可欠な「異質性」/実力、業績を知るための正しいフィードバックを/効果的な「ほめ方」とは/フォロワーからの承認を引き出す仕組みも/成功体験+承認で成果をあげた中学校
四 問題を相対化するには
白鵬を楽にさせた王貞治からの助言/「失敗体験」の大切さ/連覇の重圧を克服する「楽しさ」――帝京大ラグビー部、岩出監督/「男性でないと……」「女性のほうが……」は錯覚/「もう一つの世界」をもつ/「SNS依存症」はリアルな世界で解決を/組織による囲い込みはむしろマイナスに
五 組織不祥事をなくすには
決め手は一人ひとりのプロ化/内部通報制度もプロなら使える/官僚や大企業社員をプロ集団に変えるには
あとがき
引用文献