一覧へもどる
書誌詳細
北欧
- 著者名斉藤弥生, 石黒暢編
- 出版者旬報社
- 出版年2019.8
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計1
所蔵事項
- 登録番号0075032
- 請求記号S 70//Sh69//3
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 著者名斉藤弥生, 石黒暢編
- 著者ヨミサイトウ,ヤヨイ
- 目次刊行にあたって
本巻の構成
第1部 北欧諸国の社会福祉とその特徴―共通性と多様性
第1章 北欧社会福祉国家と若者一比較の視座より
はじめに
I 移民の課題と増大する民族多様性
II 北欧社会福祉国家における新しい民族多様性への対応―民族的マイノリティや移民としての背景を持つ若者のケース
III 脆弱な若者グループに関する政策における規制と再分配の関係の変化
IV 北欧諸国の社会的規制による影響の混在したエビデンス
V われわれは新しい規制政策の導入と施行について何を知っているか?
VI 新しい規制政策は逆効果だったのか?
VII 社会保障政策としての教育
VIII 普通の教育システムの外に落ちた,またはその恩恵を受けていない人びと
結論
第2章 北欧の高齢者介護のいま―普遍主義の弱体化?
はじめに
I 普遍主義,普遍化,脱普遍化を測定する
II 北欧諸国の高齢者介護の普遍主義を評価する
1 サービスの権利が明確に定義されているか
2 すべての人に同じルールを適用するか
3 公的にサービスの財源がまかなわれているか
4 必要とする人がサービスを利用しているか
5 サービスの質が高いか
6 サービスが公的に提供されているか
III 脱普遍化の影響
1 再家族化?
2 民営化?
3 ケアの二極化?
結論
第3章 ケアの合理性とは
はじめに
1 ケア―労働と感情
II リプロダクションがサイエンスとなる
Ⅲ 感情的行為者とケアの合理性
IV よりよいケアの提供一編成にとっての新たな原則を見つけるための問い
第4章 北欧諸国の多様性―1990年代の「北欧モデル」観を越えて
はじめに一北欧諸国の社会福祉システムにみる共通性
1 社会保障支出,租税負担率はどう変わったか
II 北欧諸国の多様性から生み出される議論
1 介護現場で働く「外国にバックグラウンドを持つ人たち」―介護人材不足のなかで
(1)介護現場で増えている「外国にバックグラウンドをもつ人たち」
(2)雇用対策としての家事サービス産業の育成
(3)ホームヘルパーか,家事サービスか
2 イコールフッティングvs.非営利小業者に対する積極的“優遇”一福祉多元主義のなかで
(1)デンマークとノルウェーの非営利事業者
(2)非営利事業者の優遇vs. EU指令
3 障がい当事者の組織にみる底力一新自由主義的潮流のなかで
(1)北欧諸国の障がい者団体とその特徴
(2) Cash-for-careへの挑戦
4 ケアの本質は何かを問い続ける一経済的合理性が求められるなかで
おわりに
第2部 各国の諸制度と現状
スウェーデン
基礎データ
第1章 貧民救済事業から顧客選択制度ヘ―スウェーデンにおける高齢者介護の発展
はじめに
I 1800年代後半―高齢者政策のなかった時代
II 1900年代初頭―発展の第1ステージ
1「貧民救済の改善」のための“貧民救済事業を良くする人びと”の活動
2 1920 - 50年“良質な老人ホーム”という理念
III 「国民の家」形成の始まり
1 1947年初の高齢者政策プログラム
2 ホームヘルプの開始一高齢者介護発展の転換点
3 1960 - 80年代「黄金の時代」
4 社会サービス法が高齢者にもたらしたニーズにもとづくサービスを受ける権利
IV 見直しの時代
1 高齢者介護の需要増加一資源縮小のなかで
2 代替的な運営と選択の自由
おわりに
第2章 障害者福祉一環境整備と公的責任の明確化
はじめに
I 障害者の定義
II 障害者福祉の体系と理念
1 障害者福祉における責任主体
2 社会サービス法とLSS法の概要
(1)社会サービス法
(2)LSS法
3 家族の位置づけ
III 障害者の所得保障
IV 障害者の医療保障
V 障害児・障害者の教育保障
1 聴覚障害児の場合
2 視覚障害児の場合
3 肢体不自由児の場合
4 病弱児の場合
5 知的障害児の場合
VI 障害者の雇用
1 雇用形態
2 就労とともに余暇の重視
VII 障害者を対象とした住宅
VIII 障害者権利保障の展開
1 当事者運動
2 本人へ情報提供
3 障害者権利条約を含めた近年の動向
IX ノーマライゼーション
おわりに
第3章 子ども
権利保障をベースとした子どもと家族への包括的支援
I 子どもの福祉に関わる制度の全体像
1 すべての子ども・家庭への普遍的な公的施策
2 子どもに関わる福祉制度の組織体系と概念
(1)行政組織と実施体制
(2)子ども支援・保護の概念
3 国家戦略としての親支援
II 子どもの権利保障1979年体罰禁止法からの発展
1 子どもの権利保障施策の展開
(1) 1960年代以前
(2) 1970 - 80年代
(3) 1989年以降
2 子どもの権利保障のための公民の取り組み
(1)子どもオンブズマン
(2)民間団体
3 子どもの権利保障の課題
III 子どもに関わる近年の福祉的課題
1 普遍的施策で対応しきれない諸課題
2 子どもの貧困
3 児童虐待
IV 子ども支援・保護の現状と課題一地域での多様な予防型支援,
1 家庭支援型のシステム
2 子ども支援・保護の法制度
(1)法律
(2)コミューンの組織と実施体制
(3)BBIC一令国統一のアセスタントと記録の手法
3 家庭外養護と在宅支援
(1)在宅支援(oppenvardsinsater)
(2)家庭外養護(heldygnsinsatser)
(3)新たな動向
Column
おわりに
デンマーク
基礎データ
第1章 社会保障
一普遍主義とフレクシキュリティ
はじめに
I 公的老齢年金制度
1 労働市場出日年金ATP
2 公的老齢年金制度の歴史
II 保健医療
1 保健医療の機構と財源
2 疾病保障カード
3 医療提供体制
4 保健医療予算と診療報酬
5 医療の品質保障
6 医療保障制度の歴史
III 労働市場とフレクシキュリティ
1 労働市場の特徴一職業別労働市場と高度の労使自治
2 コーポラティズム
3 失業保険
4 積極的雇用政策とフレクシキュリティ
まとめ
第2章 高齢者介護
一変容するケアのパースペクティブ
はじめに
I 背 景
1 高齢化の状況
2 高齢者介護の歴史
(1)高齢者福祉の萌芽
(2)高齢者福祉の拡大
(3)介護サービスの市場化
(4)自立支援
(5)補助器具とウェルフェア・テクノロジー
II 高齢者介護制度の概要
1 高齢者介護の福祉ガバナンス
2 高齢者介護サービスの概略
(1)ホームヘルプと生活機能回復支援
(2)高齢者住宅と介護型住宅
(3)補助器具
(4)予防的家庭訪問(forebyggende hjemmebesog)
3 不服審査申し立て
おわりに
第3章 子ども
一子どもの権利を中心とした子ども家庭支援の発展
はじめに
I 子ども家庭福祉の基本理念
II 社会的養護
1 デンマークの社会的養護の現状
(1)里親制度
(2)施設ケア
(3)養子縁組
2 デンマークの社会的養護に関わる法制度と法改正
(1)社会サービス法と社会的養護
(2)社会的養護に関する法律の変遷
3 予防的ケアとアフターケアの必要性
(1) 予防的ケア
(2)アフターケア(eftervaen)
Ⅲ 保育サービス
1 デンマークの保育所
2 保育サービスにおける利川者参加
IV 児童手当等,各種手当と子育て支援
1 児童に関わる現金給付
(1)児童手当(borne-og ungeydelse)
(2)児童扶養手当(bornetilskud)
(3)児童養育費(brnebidrag)
2 子育てを支える専門職のネットワーク
V 子どもの権利保障
おわりに
第4章 福祉・介護専門職の養成―ケアの高度化への挑戦
はじめに
I 福祉・介護現場の多職種連携の必要性
II ケアの高度化にともなう専門職養成の強化
1「学生給料支給」
2 ケア資格の制度化と業務独占
3 ケアの高度化にともなう教育カリキュラムの再編
III 多様な働き方にともなう「追加・継続教育」の充実
1「黄金の三角形/四角形」
2 Ålholmhjemmetプライセンターにおけるスタッフの働き方
3 Skovhusetプライセンターのケアを支える職員職種
4「追加・継続教育」の一例としての認知症ケアに関わる職貝への現任教育
5「認知症コーディネーター」などの追加教育
IV 新たな福祉・介護専門職の動き
「福祉テクノロジー・コンサルタント」という職種
おわりに
ノルウェー
基礎データ
第1章 ノルウェーの家庭政策―ジェンダー平等と家族のゆくえ
はじめに一他の北欧諸国との比較と史的概要
I これからの展望-「家族・責任と自由,そして選択の可能性」
II 結婚と同棲
III 離婚・離別と子ども
Ⅳ 育児手当と育児休暇
V 現金手当制度
VI 幼稚園、就学前学校
VII 就学後の子どもをもつワーキング・ファミリー
おわりに一男女平等論の行方
第2章 障がい者福祉―cash-for-care system における障がい当事者とケア提供者のハイブリッドな関係性をめざして
はじめに
I 研究のデザインと方法
II イギリスとノルウェーにおけるcash-for-careシステム
Ⅲ cash-for-careにおける関係性についての理論的枠組み
IV 関係性をめぐる3つの語りから
1 主人と使用人―使用人と主人
2 連帯の度合い
3 専門性とフレンドシップの両立
V 議 論
結 論
フィンランド
基礎データ
第1章 子ども―成長を支え人権を保障する制度と政策
はじめに
I 家族と子育て
II 子育て家族のための支援制度
1 社会保障
(1)妊娠期から産休
(2)産休後の選択肢
2 母子保健と社会福祉一出産・子どもネウボラと家族ネウボラを中心に
III 子どもと教育
1 幼児期の教育とケア(ECEC)
2 学校教育
3 子どもから大人へ
IV 子どもの人権
1 体罰の禁止と子どもの保護
(1)体罰・抑圧の禁止
(2)子どもの保護
2 NPOと子どもオンブズマン
第2章 福祉と建築
脱施設の流れと普通の暮らしを支える住環境デザイン
I フィンランドの高齢者福祉
1 フィンランドの福祉
2 フィンランドの高齢者福祉の特徴
3 フィンランドの高齢者福祉施策
II 高齢者の生活の場所
1 高齢期のための良質な住宅の整備
2 施設から住宅へ
3 高齢者住宅(サービスハウス)
(1)サービスハウスの概要
(2)サービスハウスの利用者
(3)サービスハウスにおける居住とケアの関係
(4)サービスハウスの居住空間
(5)地域に開かれたサービスセンター
(6)サービスハウス事例
III 非営利の民間事業者を支える仕組み
IV 福祉とデザイン
おわりに
第3章 地方自治―保健福祉サービス供給のための制度改革の歴史
はじめに
I フィンランドの地方自治の概要
1 フィンランド地方制度のあらまし
2 社会サービス供給主体としての地方自治体
3 フィンランドの地方財政
4 健康福祉における中央政府と地方政府の役割
II 1984年VALTAVA改革と1993年の包括補助金制度・
1 1984年のVALTAVA改革
2 1993年の包括補助金制度導入
III カイヌー実験と自治体とサービスの構造改革・
1 不況後の課題
2 カイヌー実験
3 自治体およびサービスの構造改革
4 ALKU改革
5 2010年の国庫支出金改革
IV 現在進行形の「社会福祉」改革
1 保健ケア法
2 現在進行形の「保健福祉改革」
まとめ
執筆者