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書誌詳細
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「孤独な育児」のない社会へ : 未来を拓く保育
- 著者名榊原智子著
- 出版者岩波書店
- 出版年2019.11
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0075138
- 請求記号IS//IW//1816
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
- 所蔵館本館
- 配架場所
文庫・新書
- 所蔵状態所蔵点検済
書誌事項
- 書名「孤独な育児」のない社会へ : 未来を拓く保育
- 書名ヨミコドクナイクジノナイシャカイエ
- 件名児童福祉
保育所
育児
保育所 -- 日本
児童福祉 -- 日本
子育て支援 -- 日本
- 目次はじめに
Ⅰ 子育ての現場で何が起きているのか
1 保育所に入れない
二万人の「待機児童」,六万人の「隠れ待機児童」/増え続ける認可施設/二〇世紀的な仕組みの象徴「利用調整」/福祉行政にくわしい人も困惑
2 退園をめぐる対立の幕開け
時代に逆行したルール/「育休退園ルール」ができた理由/所沢で,なぜ/憤る妊婦たち/保育士たちの落胆/育児は孤独/周知が不充分/一〇〇点加算と特別預かり事業/反故にされた「一五年前の約束」/保護者と保育者が話し合う場
3 弁護団や市の幹部の思い
弁護団の作戦/「少子化だから整備は慎重に」/市の保育担当幹部は/ルール導入の周知は,なぜ遅れたのか/保育所の役割とは
4 立場を超えた悩み
ベテラン園長の思い/イクメン・パパの動揺/ワンオペ育児の孤独/政府にも戸惑い/やっと開かれた説明会/国の方向とのズレ/保護者の懸念と「三歳児神話」/子どもたちの不安
Ⅱ 社会のなかの保育園
1 保育所が作れない
再燃した待機児童問題/二〇一三年の「保育園一揆」/リーダーの思い/区長の決意/「ここに保育所なんていらない」/保育所問題はヒトゴト/横たわる溝/「夢のない設計」/反対派によるシンポジウム
2 リエさんの「孤独な育児」体験
退園と復帰/突然の通告/「お母さんと一緒」がベストなのか/一か月間の退園生活/地裁は退園を執行停止/注目された判決/「所沢効果」
3 家庭保育室への“飛び火”
家庭保育室とは/三歳になったら認可保育所へ/住民集会/家庭保育室の利用者の思い/所沢から国会へ/ベテラン市議の見方/ナツミさんの発見
Ⅲ 孤独な育児
1 子育ての孤独と産後うつ
産後うつの実状/二〇年前からの異変/産後の四人に一人は,うつ的症状/世田谷区の産後ケアセンター/ヘルパー派遣開始/産後の三大危機
2 課長の発見
激動の一年/退園ルールから見えてきたこと/保育所は「唯一の地域コミュニティ」/増える行政コストと「選択制」/厚労省にも「想定外」/モヤモヤの幕引き
3 二年目のひずみ
一,二歳児クラスで「産み控え」/退園に揺れるミホさん/「子育て世代の人口が流出」の報道
4 保護者たちの声
聞き取り調査/「専業主婦モデル」の孤独
Ⅳ 未来に向けて
1 保育制度のための請願
請願,提出へ/市議会の空気/ケンタさんの思い/つながりを失う子育て/採択後の市議たち/子育ての社会化
2 見えてきた可能性
幼稚園の保育進出/日南市の“スーパーこども園”/幼稚園園長たちの危機感/「待機児童ゼロ」を達成した杉並区/保護者の変化
3 三年の総括
育休退園は定着したか/保育者の戸惑い/ママ職員の育休退園経験
4 “育休退園”での教訓と,これからの課題
孤独という現実/待機児童問題を超えて――改革への四つの課題
おわりにかえて――未来を拓く保育
保育をめぐる混乱と育児の孤立/世界の潮流は/「家族にやさしい政策」と保育/すべての子どもに保育を