設定

文字サイズ
標準
特大
背景色
標準

書誌詳細

Amazon のサイトで見る

西洋教育思想史

  • 著者名眞壁宏幹編
  • 出版者慶應義塾大学出版会
  • 出版年2020.3

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計2

所蔵事項

  • 登録番号0075672
  • 請求記号371.23//Ma33//2ed
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 選定図書
  • 所蔵状態所蔵点検済

書評

石上浩美先生(教育原理)推薦図書

  • 記入者
  • 記入日2022年03月10日

書誌事項

  • 書名西洋教育思想史
  • 書名ヨミセイヨウキョウイクシソウシ
  • 著者名眞壁宏幹編
  • 著者ヨミマカベ,ヒロモト
  • 第2版
  • ISBN9784766426588
  • 出版地東京
  • 出版者慶應義塾大学出版会
  • 出版年2020.3
  • ページ683p
  • サイズ21cm
  • 注記標題紙と表紙にタイトルの欧文表記あり
    参考文献, 人名索引, 図版出典一覧あり
  • 件名教育学 -- 歴史
    教育学 -- ヨーロッパ -- 歴史
    教育学 -- アメリカ合衆国 -- 歴史
  • 目次はじめに 西洋教育思想史は何のために学ぶのか
      「教育学」「教育思想史」の終焉?
      教育思想史をどう考えるか
      教育思想史をどう記述するか
      「星座」作成としての教育思想史
      『教育思想史』の学び方
    第Ⅰ部 西洋教育思想の伝統
     概観
    第1章 古典古代の教育思想
     第1節 古代ギリシアの教育思想
      1 前5世紀のアテナイ
      2 言葉による教育
      3 人間教育としてのパイデイア
     第2節 ヘレニズム・ローマの教育思想
      1 ギリシア文化とローマ
      2 ヘレニズム期の教育思想
      3 古代ローマの教育思想
    第2章 中世の教育思想
     第1節 キリスト教の形成
      1 信仰と理性
      2 「神の像」
      3 アウグスティヌスの教育思想
     第2節 中世宗教施設・制度と教育思想
      1 修道院の教育思想
      2 カロリング・ルネサンス
      3 大学とトマス・アクィナスの教育思想
      4 13、14世紀の修道会の思想的展開
     補論1 中世大学の誕生
      1 大学はいつ「誕生」したのか
      2 組合・団体としての大学
      3 大学における教育・学習
    第3章 近世の教育思想
     第1節 ルネサンス期の人間形成論と教育思想
      1 新しい人間形成観の誕生
      2 イタリア・ルネサンス期の教育思想
      3 エラスムスの人間観と教育思想
     第2節 宗教改革期の人間形成論と教育思想
      1 宗教改革とは
      2 ルターの宗教観、人間観、人間形成論
      3 メランヒトンの「キリスト教的人文主義」
      4 モンテーニュの教育観
    第4章 「教育的世界」の誕生
     第1節 17世紀オランダの文化環境
      1 オランダ絵画の世界
      2 科学革命の認識観
     第2節 コメニウスの教育構想
      1 「すべての人に」(教育基礎論)
      2 「すべてのことを」(教育内容論)
      3 「全面的に」(教育方法論)
      4 「汎教育」(教育制度論、生涯学習論)
      5 コメニウス教育思想の意義
    第Ⅱ部 市民革命・市民社会時代の教育思想と人間形成論
    18世紀~19世紀前半
     概観
    第5章 啓蒙主義期の教育思想
     第1節 イギリス啓蒙主義期の教育思想
      1 イギリス市民革命と啓蒙思想
      2 スコットランド啓蒙思想とポリティカル・エコノミー
      3 改革の時代と功利主義教育思想
      4 啓蒙主義のもう一つの帰結
     第2節 アメリカ啓蒙主義期の教育思想
      1 「典型的アメリカ人」としてのフランクリン
      2 アメリカ植民地期の教育
      3 フランクリンの生涯
      4 学術協会と「アカデミー」の構想
      5 近代産業社会・資本主義の先駆として
      6 ジェファーソンの教育制度構想と思想
      7 マンの「コモン・スクール」の教育思想
      8 ラルフ・ウォルドー・エマソン
     第3節 フランス啓蒙主義期の教育思想
      1 社会的文化的背景
      2 エルヴェシウスとディドロの教育思想
      3 ルソーの教育思想
      4 革命期の教育思想 ―― コンドルセ公教育論
     第4節 ドイツ語圏啓蒙主義期の教育思想
      1 政治的社会的状況
      2 汎愛派の教育思想
      3 カントの教育思想
    第6章 古典的人間形成論の誕生
     第1節 ‘反’啓蒙主義の人間観と人間形成論
      1 ハーマンとヘルダー
      2 ヘルダーとゲーテの出会い
      3 ゲーテの人間形成論
     第2節 シラーと美的人間形成論の誕生 
      1 カント哲学との関係
      2 『人間の美的教育について』の問題意識と方法
      3 「遊戯衝動」
      4 「美的仮像」と「美的国家」
     第3節 フンボルトの新人文主義的人間形成論
      1 フランス革命と人間形成の必要性
      2 人間形成論としての人間学的研究
      3 古代と言語
     第4節 ロマン主義の子ども観と人間形成論
      1 「ロマン主義」という問題
      2 「ファンタジー」と「ポエジー」の復権
      3 「無垢な存在」としての「子ども」
      4 ジャン・パウルとエルンスト・モーリッツ・アルント
     第5節 ドイツ観念論哲学と陶冶(人間形成)論・教育思想
      1 フィヒテ哲学と陶冶(人間形成)論・教育思想
      2 ヘーゲルの哲学と陶冶(人間形成)論・教育思想
    第7章 古典的教育学の誕生
     第1節 ペスタロッチ教育学
      1 ペスタロッチ教育学の影響力
      2 生涯
      3 「基礎陶冶」
      4 『探求』における「道徳状態」の意味
      5 「母の愛」に基づく教育
      6 「実現不可能な夢」としての「基礎陶冶」
     第2節 ヘルバルト教育学
      1 思想史上の位置
      2 「自由を欲する」ことはいかにして可能か
      3 「美的判断力」の養成
      4 教師の「判断力」養成
      5 教育制度改革とヘルバルト
      6 ヘルバルト学派
     第3節 シュライアマハー教育学
      1 シュライアマハーの位置づけと生涯
      2 宗教と陶冶(人間形成)
      3 両極弁証法と教育思想
      4 シュライアマハー教育学
      5 シュライアマハー教育学の影響史
     第4節 フレーベル教育学
      1 フレーベルの思想史的位置づけ
      2 遍歴・修行時代
      3 カイルハウ学園と『人間の教育』
      4 「恩物」と『母の歌と愛撫の歌』
      5 キンダーガルテン設立運動と三月革命
     補論2 ヨーロッパエリート中等教育機関の教育思想
      1 イギリス:パブリック・スクール
      2 フランス:リセ
      3 ドイツ:ギムナージウム
     補論3 近代高等教育機関の教育思想
      1 イギリス:ロンドン大学
      2 フランス:グラン・ゼコール
      3 ドイツ:ベルリン大学
    第Ⅲ部 国民国家・資本主義の時代
    19世紀中葉~20世紀
     概観
    第8章 イギリスの教育思想
     第1節 初期社会主義の教育思想
      1 協同社会主義の教育思想
      2 チャーティストの教育思想
     第2節 古典的自由主義の教育思想
      1 政治的自由主義の教育思想
      2 レッセ=フェールの教育思想
     第3節 ロマン主義的社会主義の教育思想
      1 ポリティカル・エコノミー批判と教育
      2 実践的社会主義の教育思想
     第4節 新教育運動の教育思想
      1 社会主義と新教育運動
      2 教育学の体系化と新教育
      3 優生学・教育心理学と新教育
      4 メリトクラシーと新教育
    第9章 フランス語圏およびイタリアの教育思想
     第1節 19世紀前半フランス社会における自由・平等と教育
      1 ギゾー ―― 初等学校の組織化
      2 トクヴィル ―― デモクラシーへの診断と教育
     第2節 デュルケーム ―― 社会の所産・社会的事実としての教育
      1 19世紀後半のフランスの社会と教育
      2 デュルケームによる教育の定義 ―― 「方法的社会化」としての教育
      3 教育科学の提唱
      4 『道徳教育論』 ―― 学校での世俗的な道徳教育はいかにして可能か
      5 『フランス教育思想史』 ―― フランス中等教育の発展と教養問題
     第3節 新教育運動の教育思想
      1 新教育概観
      2 モンテッソーリの教育思想
      3 ピアジェと新教育運動
      4 ワロンと新教育運動
    第10章 アメリカの教育思想
     第1節 進歩主義教育運動の思想
      1 革新主義期のアメリカという社会的背景
      2 進歩主義教育の代表的実践とその思想
      3 社会改造主義
     第2節 デューイの教育思想
      1 アメリカ社会とデューイ
      2 シカゴ実験学校における学びの活動
      3 教育の公共性と民主主義
      4 リベラリズム批判と民主主義の教育
      5 デューイの再評価
     第3節 進歩主義教育批判の諸相
      1 公的教育制度の整備とアメリカ社会の変動
      2 革新主義期社会改革と新教育運動の交差としての進歩主義教育
      3 主流化とそれへの対抗・批判としての教育思想
      4 「進歩主義教育」の狭義と広義
      5 20世紀アメリカにおける教育思想の諸類型
      6 「エッセンシャリスト綱領」とバグリーの進歩主義批判
      7 ハッチンズの進歩主義批判とデューイとの論争
      8 デューイの進歩主義批判と進歩主義の衰退
     補論4 アメリカ「児童研究」から教育心理学へ
      1 「教育心理学」成立以前の心理学と教育 ―― 児童研究と児童研究運動
      2 ソーンダイクと教育心理学の成立
      3 第一次世界大戦と心理学研究の応用
    第11章 ドイツの教育思想
     第1節 19世紀前半の社会と教育
      1 一般史的概観
      2 教育史・教育思想史的概観
     第2節 アードルフ・ディースターヴェークの教育思想
      1 生涯
      2 ディースターヴェークの教育思想
     第3節 19世紀後半(ドイツ帝国期)の社会と教育思想
      1 「近代の危機」と青少年問題
      2 ケルシェンシュタイナーの補習学校改革
     第4節 古典的人間形成観・教養観への批判と文化批判
      1 人文主義ギムナージウム批判
      2 マルクスの労働疎外論
      3 ニーチェ「教養俗物」批判
      4 文化批判と反近代
     第5節 ドイツ青年運動
      1 生活改革運動
      2 ドイツ青年運動
      3 マックス・ウェーバー『職業としての学問』
     第6節 ドイツ新教育運動
      1 20世紀前半のドイツ社会と新教育運動
      2 「子ども神話」
      3 「創造性」と芸術教育
      4 「労作」と「共同体」
     第7節 教育学の新たな展開
      1 パウル・ナートルプの『社会教育学』(1899)
      2 「精神科学的教育学」の成立と新教育運動
      3 ディルタイの哲学と教育学
      4 「精神科学的教育学」に共通する教育学的視座
      5 「精神科学的教育学」を構成する根本問題
     補論5 実験的教育学と精神科学的教育学
     補論6 ナチズムと教育思想
      1 問題としてのナチズム期の「教育思想」
      2 ナチズム「教育学」のイデオローグ
      3 ナチズムの教育政策 ―― 同調と抵抗
     補論7 ユダヤの教育思想史
    第12章 第二次世界大戦後の教育思想と教育学
     第1節 戦後社会と教育思想
      1 民主主義化と戦後教育
      2 フランクフルト学派と教育思想・教育学
      3 解放的教育学(批判的教育科学)
      4 保守派の教育論
     第2節 加速する近代化と教育思想・教育学
      1 分析的教育哲学の成立と展開
      2 「近代教育批判」という思想1 ―― フーコーの権力批判
      3 「近代教育批判」という思想2 ―― アリエスの心性史研究
      4 「近代教育批判」という思想3 ―― ブルデューの「文化再生産論」
      5 「近代教育批判」という思想4 ―― イリイチの脱学校論
    おわりに
    人名索引
    図版出典一覧
    編者/執筆者紹介