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書誌詳細
認知症の私から見える社会
- 著者名丹野智文[著]
- 出版者講談社
- 出版年2021.9
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計1
所蔵事項
- 登録番号0076026
- 請求記号TOT//Ta88//ni
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名認知症の私から見える社会
- 書名ヨミニンチショウノワタシカラミエルシャカイ
- 目次はじめに
認知症の人から見える社会
私が認知症当事者の想いを語る理由
認知症の人のことを「当事者」と言う理由
この本を手にした読者のみなさんへ
第1章 認知症の人たちの言葉から
みなさんに考えて欲しい当事者の言葉
「家族から車に乗らないでと、きつく言われ、車や鍵を隠されて免許証を奪われた」
「すべてを奪われた」
「認知症になってから言われ方がきつくなったと感じる」
「やめたらいいのにとあきらめさせられる言葉がけが多くなった」
「やることなすこと危ないと言われる」
「『忘れたの?』「さつきも言つたでしょ」『また』。これらの言葉がいちばん嫌な言葉」
「なぜそのように言うのだろう、家族の声のトーンも違うように聞こえる」
「家族が先生(医師)と話をしているが全然自分の考えと合っていない」
「自分のことをわかっていないと感じる」
「認知症でなければ信頼してくれる」
「何もできないという先入観を持たれている」
「認知症だからと自分に言い聞かせることで楽になれる」
第2章 認知症の人の目の前にある「現実」
精神科病院へ入院した仲間
診断後からの支援について
当事者不在の認知症カフェ
当事者が「参加」したくない理由
当事者抜きの支援
当事者と話をしない支援者
「悪口」は本人のいないところで
当事者の想いを聞くだけで変わります
最大のバリアは人
秘密がなくなるつらさ
「認知症らしくない」と言われても
病名ではなく目の前の人を見てください
第3章 「やさしさ」という勘違い
当事者がイライラしている理由
「私は大丈夫」と伝えたい
「困る自由」が奪われる
「やさしさ」が自由を奪う
「進行を遅らせたい気持ち」が絶望を招く
居心地が良い場所になっていますか?
「ストレス」という最大のリスク
「欠けている部分」を認めてもらう
第4章 「あきらめ」という問題
嫌な気持ちになるから話をしない
当事者をあきらめさせる家族の声かけ
何もできなくなる理由
共依存
あきらめてしまう環境
当事者があきらめから解放されるには
家族の歴史と言うけれど
家族同士の話し合い
最初は介護よりサポート
自分で選ぶ、自分で決める
第5章 工夫することは生きること
当事者の工夫
忘れることに備える工夫
持ち物がわからなくなることを防ぐ工夫
手続きをしやすくするための工夫
お出かけしやすくなる工夫
外出を楽しむための工夫
予定を間違えないためのエ夫
日課を続けるための工夫
時間を知るための工夫
置き忘れをなくす工夫・物をなくさないための工夫
安心して暮らすための工夫・道具を使う工夫
着替えの時のエ夫
タブレットやスマートフォンを使用した工夫
買い物をする時のエ夫
この本を作った時のエ夫
同じものをいくつも買うのが困るなら
ちょっと考えを変えるだけで楽しくなる
変わってきた認知症を取り巻く環境
認知症に備える
ITという大きな武器
第6章 認知症と共に生きる
なぜ空白の期間ができるのか
とりあえず取得する介護保険
病気をオープンにできない理由
「できること≒できないこと≒やりたいこと」の三つを伝える
認知症を取り巻くさまざまな偏見
当事者が「自分で決める」
認知症が治る薬
当事者の力
希望と絶望
良き理解者との出会い
私の新しい人生
おわりに