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書誌詳細
パンづくりのメカニズムとアルゴリズム
- 著者名吉野精一著
- 出版者柴田書店
- 出版年2021.10
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出中
- 返却予定
2024年07月11日
- 所蔵数1
- 貸出可能数0
- 予約数0
- 貸出累計1
所蔵事項
- 登録番号0076442
- 請求記号596.63//Y 92
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名パンづくりのメカニズムとアルゴリズム
- 書名ヨミパンズクリノメカニズムトアルゴリズム
- 目次はじめに
第1章 パンづくりのコンストラクション(構築)
「目標とするパン」の段階的構築
製法の選択
多種多様なパン製法(Baking methods)
アメリカから導入された 2 大パン製法
ストレート法/中種法
発酵種の種類と製法の特徴
生地種/液種(ポーリッシュ)/自家製パン種/伝統的パン種
種入れぬパンの存在
古くて新しい発酵種
工程の組み立て
生地作成→生地管理→焼成の 3 つのステージ
製法によって異なるパンづくりの工程
パンづくりはスクラップ&ビルド
製パン工程(Baking process)
中種ミキシング/中種発酵/生地ミキシング/生地発酵/
パンチ(ガス抜き)/分割・丸め/ベンチタイム/成形/最終発酵/焼成
配合の決定
生地の増減にも対応可能な「ベーカーズ・パーセント」
「ソフトでリッチなパン」と「ハードでリーンなパン」
パンの分類
4 つの基礎材料
4 つの副材料
配合は足し算で考える(ボトム・アップ方式)
材料の選別
パンの進化
小麦粉について
小麦の栄養素
パン用小麦粉の選別のポイント
小麦粉の種類/一般ユーザーや消費者向けに開示されている情報
グルテンの力が強い「強力粉」
パン用酵母(イースト)について
パン用酵母の種類と、選別のポイント
生イースト/ドライイースト/インスタント・ドライイースト/セミドライイースト
パン用酵母の分類
「塩エン」と「塩しお」
食塩の成分表示(塩の法令)
パンづくりにおける食塩の機能性
塩の旨味はどこからくるのか?
パンと塩の「塩梅」の計算式
パンづくりにおける水の役割
パン生地に使用する水(仕込み水)の適性
水溶液の pH(ピーエイチ)と酸度
水の味の違い(ミネラルの仕事)
自由水と結合水
水分含有量と水分活性
糖類について
パンに使用される主な糖類
砂糖/天然糖
糖の種類で甘さが変わる
乳製品について
パンの風味を高めるバター
脱脂粉乳、生クリーム、ヨーグルト
油脂について
マーガリン、ショートニング
卵について
卵製品の種類
column 調理、菓子、パンの材料・素材の種類
column イーストの量産に貢献した 2 人のルイ! プラス・ワン
第2章 パンづくりのメカニズム(仕組み)
パン生地ができるまでのメカニズム
小麦タンパク質と小麦デンプン
グルテンの複雑な構造
アミノ酸のペプチド結合(1 次構造)/グルテンヘリックス(2 次構造)/
3 次構造をつくる、同一分子間のジスルフィド結合/
4 次構造をつくる、他分子間のジスルフィド結合/
グルテンマトリックスとセル
グルテンの弾性と抗張力の相関(グルテニンの働き)
グルテンの粘性は接着剤(グリアジンの働き)
デンプン粒がパン生地を高密度にする
健全デンプンと損傷デンプン
デンプンのもと(ブドウ糖)
アミロースとアミロペクチン
α-1,4 とα-1,6 結合について
デンプンのミセル構造
生地発酵と作業のメカニズム
微生物の圧倒的な数による力
パン生地の膨張(イーストとグルテンの共同作業)
イーストのアルコール発酵
糖質分解酵素のアミラーゼ群
パン生地の酸性化(pH の低下)
パン生地の酸化
パン生地の熟成
生地中における水の形態
生地発酵の後に行う主な作業
パンチ(ガス抜き)/分割/丸め/ベンチタイム/成形/最終発酵
焼成のメカニズム
直焼き、プレート焼き、型焼き
焼成中の生地の変化
焼成のダイナミックス(熱の種類と熱伝導の関係)
パン生地の窯伸び
第 3 章 パンづくりのアルゴリズム(手順)
ステージを構築するステップ
パン生地ができるまでのアルゴリズム
1st ステップ:混合~つかみ取り段階
2nd ステップ:水切れ(水和)~進展段階
3rd ステップ:結合~完成段階
4th ステップ:麩切れ~破壊段階
生地発酵と作業のアルゴリズム
1st ステップ:発酵の予備段階
2nd ステップ:発酵の加速段階
パンチ(ガス抜き)
3rd ステップ:発酵の減速段階
分割・丸め/ベンチタイム/成形/最終発酵
焼成のアルゴリズム
1st ステップ:生地の軟化と流動化の段階
2nd ステップ:生地膨張とクラスト形成の段階
3rd ステップ:生地の色付きと火通りの段階
山形食パンと角形食パン
パンの比容積/型生地比容積
第 4 章 パンの周辺科学
材料の科学
パン品質改良剤とは
パン品質改良剤を使用する目的
パン品質改良剤の原料素材とその働き
脱脂粉乳はメイラード反応促進剤!
乳脂肪について(バターと生クリーム)
乳タンパク(カゼインと乳清タンパク)
飽和脂肪酸(脂)と不飽和脂肪酸(油)
トランス脂肪酸とその問題点
卵黄の機能性
仲介人、レシチンの乳化性
パン生地と卵白の関係(オボアルブミンの効果)
イーストと浸透圧
イーストと酵素
低ショ糖型イースト vs.高ショ糖型イースト
麦芽糖構成型(低ショ糖型)vs.麦芽糖誘導型(高ショ糖型)
パンの基礎知識と周辺科学
パンの起源とその源流
世界最古のパン
パンの定義:パンという食べ物
パンの規格
材料と原料
パンの腐敗
パンの安全性
昔は「等級の低い粉」ほど栄養価が高かった?
漂白粉はなぜなくなったのか?
国内産パン用粉のゆくえ
喫茶店のモーニング!
パンとご飯、どちらが消化が早い?
パンとご飯、どちらの栄養価が高い?
トーストのルーツ
トーストの化学反応
戦後のパン食文化
戦後のパンの発展史
第 5 章 パンのワンダーランド
パンへの道のり
つくり手の憂鬱
つくり手のジレンマ
パンづくりの確率論
パンづくりとファジー理論
パンの官能評価
パンづくりのファジーな側面
ファジーの処方箋は「経験則」
パンづくりで生じるカオス
表層のカオスと深層のカオス
正のカオスと負のカオス
パンづくりのパラドックス
AI のブラックボックスとカオスの関係
パンづくりのブラックボックス
おわりに
索引