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書誌詳細
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ほんとうの「食の安全」を考える : ゼロリスクという幻想
- 著者名畝山智香子著
- 出版者化学同人
- 出版年2021.12
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計1
所蔵事項
- 登録番号0076440
- 請求記号498.54//U 75
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名ほんとうの「食の安全」を考える : ゼロリスクという幻想
- 書名ヨミホントウノショクノアンゼンオカンガエル
- 注記2009年刊の加筆・修正
文献:p218〜223
- 目次第1章 「基準値」はいかに決まるか
一 残留農薬はすべて〝危険〟なのか?(毒性影響を確認する実験/一日許容摂取量/最大残留基準値/基準値違反は安全性に問題があるのか/回収・廃棄は正しい対応なのか/農薬のばく露量評価/日本の対応に改善を望む)
二 天然は常に〝安心〟なのか?(食品添加物の基準値違反/天然添加物/天然だから安心なのか/安全側にどれだけ余裕をもたせるか)
●コラム1 安全性試験における優良試験所規範とガイドライン
三 安全基準は厳しければよいのか?(タマネギがもし食品添加物だったら/ジャガイモに含まれる配糖体がもし残留農薬だったら/遺伝子組換え食品の安全性)
●コラム2 レギュラトリーサイエンスとはなにか
四 参考にする値はなにを用いたらよいのか?(中国製冷凍餃子事件/メタミドホスの影響が出る量/残留農薬の基準は中毒症状の値に当てはまらない/日本での毒物混入事件)
第2章 発がん物質のリスクの大きさをどう考えるか
一 発がん性とはなにか(「発がん性がある」という言葉の意味/注意すべきは遺伝毒性発がん物質/発がん物質のリスクを比較する/カビ毒と臭素酸カリウムのどちらが危険?)
●コラム3 動物実験での「発がん性」の定義
二 発がん性のリスク評価(遺伝毒性発がん物質の評価方法/MOEの計算方法/遺伝毒性のリスクをどう評価するか/微量でも発がん物質は危険か/マラカイトグリーンの危険な摂取量/マラカイトグリーンに発がんリスクはあるのか)
●コラム4 化学発がんの歴史
三 健康的な食生活にもっとも大切なことはなにか?(障害調整生存年の損失原因/日本での推定/一般の人は発がんリスクをどう受け止めているか/がん予防のためにできること)
●コラム5 Alar
第3章 食品のリスクアナリシスはどのようになされているか
一 魚中メチル水銀のリスクアナリシス
●コラム6 リスクコミュニケーションの一方法としてのパブリックコメント募集
●コラム7 安全性が高いと小さいリスクが問題視される
二 トランス脂肪酸のリスクアナリシス
三 緊急時のリスクアナリシス(中国のメラミン汚染ミルク事件/米国ペットフードのメラミン汚染事件/メラミン汚染事件のその後)
四 リスクとどう付き合うか(リスクアナリシスの課題/多様な選択肢でリスクを分散させる/リスクアナリシスは日常生活にも役立つ)
第4章 食品の有効性をどう評価するか
一 抗肥満薬はやせ薬なのか?(競争の激しい抗肥満薬開発/食欲抑制作用/動物実験だけではわからない副作用/脂肪吸収抑制薬)
二 ビタミン剤でがんの予防ができるのだろうか?(ビタミンの健康影響/ビタミン剤にがんの予防効果は期待できない)
三 健康強調表示の〝科学的根拠〟とはなにか(健康強調表示はどのようになされているか/魅力的な健康強調表示は期待できない――FDAによる評価/厳密な根拠を要求するEFSA/特殊な認可基準――日本の特定保健用食品の評価/必要となる評価基準の統一)
●コラム8 高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について
四 健康的な食生活とは
●コラム9 食品は効果も毒性も不明な多数の化学物質の塊
終章 健康的な食生活を送るために――科学リテラシーを育む
一 食の安全の本質はなにか?(オーガニックは優れているか?/情報の本質を見抜く)
二 ジャガイモから考える食の安全