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カワウが森を変える : 森林をめぐる鳥と人の環境史

  • 著者名亀田佳代子 , 前迫ゆり, [ほか] 著
  • 出版者京都大学学術出版会
  • 出版年2022.3

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号9012978
  • 請求記号654.8//Ka33
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 開架6
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名カワウが森を変える : 森林をめぐる鳥と人の環境史
  • 書名ヨミカワウガモリオカエル
  • 著者名亀田佳代子 , 前迫ゆり, [ほか] 著
  • 著者ヨミカメダ,カヨコ
  • ISBN9784814003792
  • 出版地京都
  • 出版者京都大学学術出版会
  • 出版年2022.3
  • ページxvi, 289p
  • サイズ21cm
  • 注記その他の著者: 牧野厚史, 藤井弘章
    文献あり
  • 件名う(鵜)
    鳥獣害
    森林保護
    鳥獣害 -- 日本
    鵜 -- 日本
    森林保護 -- 日本
  • 内容巻頭口絵
    はじめに
    Part 1 カワウはなぜ人が利用する森にすむのか
         ――森とカワウと人の関係
    Chapter 1〈鳥の視点〉
     森にすむ水鳥、カワウ[亀田佳代子]
     1 カワウという水鳥
     2 カワウが森に与える影響
     3 森を介した水鳥と人との関わり
    Chapter 2〈森の視点〉
     カワウがすむ森、オオミズナギドリがすむ森[前迫ゆり]
     1 長い時間スケールで変化している森林
     2 野生生物の局所的増加によって変化した森林
     3 魚食性水鳥オオミズナギドリがすむ森
     4 水鳥がすむ森と人との関わり
    Chapter 3〈人の視点〉
     地元の人々による鳥と森の利用[藤井弘章]
     1 鳥をめぐる利用
     2 植物をめぐる利用
     3 森全体に関わる利用
     4 繁殖地ごとに異なる利用の組み合わせ
    Chapter 4〈社会の視点〉
     人が利用する森での共存の仕組み[牧野厚史]
     1 野生動物との関係の持ち方──軋轢と共存
     2 すみ分け的方法とその限界
     3 セミ・ドメスティケーションからみたカワウと人の関係
     4 人、カワウ、そして森林との関係
       ──長期にわたる関係の持続と3種類の共存

    Part 2 「昔はカワウはいなかった」
         ――琵琶湖の森とカワウのせめぎ合い
    Chapter 1〈森の視点〉
     琵琶湖が育む照葉樹林
     ──カワウは森をどう変えたのか[前迫ゆり]
     1 琵琶湖が育むタブノキ林
     2 竹生島のタブノキ林の成り立ちと変遷
     3 空中写真からみた64年間の植生変遷
     4 竹生島のタブノキ林の種多様性
     5 竹生島のタブノキ林は更新可能か
       ──照葉樹林の崩壊と再生
     コラム ① ギャップで確認された外来種アオスズメノカタビラ[前迫ゆり]
    Chapter 2〈鳥の視点〉
     カワウによる竹生島と伊崎の森への影響[亀田佳代子]
     1 琵琶湖のカワウの生息状況
     2 琵琶湖でのカワウの生態
     3 カワウの営巣が森林の植生と養分動態に与える影響
     4 琵琶湖でのカワウと人との軋轢と対策
     5 カワウにとっての琵琶湖
     コラム ② カワウの巣材は何からできている?[前迫ゆり]
    Chapter 3〈人の視点〉
     鳥の追い払いと森の管理の歴史[藤井弘章]
     1 カワウによる森林被害を歴史的に考える
     2 鳥の追い払いと山林保全──江戸後期
     3 山林管理の変化──明治維新期
     4 鳥の駆除と山林保全計画──明治10年代
     5 鳥の減少と山林管理の変化──明治20~30年代
     6 カワウ・サギ類の生息状況と駆除
       ──昭和初期(1930年代)
    Chapter 4〈社会の視点〉
     緑の島の森林景観史[牧野厚史]
     1 魅力ある風景を維持する努力
     2 島を眺める人々は何を問題としたか
     3 文化景観と自然景観
     4 竹生島森林景観保全の100年
     5 緑の島の森林景観のこれから
    Part 3 カワウの恵みとムラの知恵
         ――知多半島の森とカワウの共存史
    Chapter 1〈鳥の視点〉
     鵜の山の森とカワウの変遷[亀田佳代子]
     1 なぜ鵜の山ではカワウは長くすみつくことができたのか
     2 鵜の山でのカワウの生息数とコロニーの変遷
     3 カワウによる森林の衰退とその後の回復
     4 地元住民による糞採取技術と森林管理が植生に与えた影響
     5 現在のカワウと地元住民との関わり
     6 カワウにとっての鵜の山
    Chapter 2〈森の視点〉
     カワウがすむ里山の今
     ──糞採取終焉50年後の森林をたどる[前迫ゆり]
     1 糞採取を生業とした森の今
     2 鵜の山をつくっている樹木の生態
     3 糞採取域は森林をどう変えたのか
     4 鵜の山の今とこれから
    Chapter 3〈人の視点〉
     糞採取の技術と森の管理、人々の暮らし[藤井弘章]
     1 カワウからの恩恵を得る技術を探る
     2 上野間地区の生業と鵜の山
     3 上野間の人々とカワウ
     4 鵜糞採取の入札制度
     5 鵜糞採取の民俗
     6 鵜の山の管理
     7 上野間地区の農業と鵜糞の利用
     コラム ③ 上野間の大根[藤井弘章]
    Chapter 4〈社会の視点〉
     緑保全のファイアーウォール[牧野厚史]
     1 カワウの生息が森林を守る?
     2 知多半島の都市化と「鵜の山」
     3 戦後上野間地区の人々とカワウとの関係
     4 山林に押し寄せる大規模開発と区の対応
     5 地域環境における「鵜の山」の位置
    Part 4 カワウと森と人から広がる世界――森とカワウの未来
    Chapter 1〈社会の視点〉
     共存におけるコミュニティの役割[牧野厚史]
     1 コミュニティと森林
     2 カワウとの「共存」とはどのようなものか
     3 カワウ、森林、人々の関係
     4 森林と人々との動的な関係が実現する広域的な「共存」
    Chapter 2〈人の視点〉
     民俗知識を現代にどう生かすか[藤井弘章]
     1 カワウ営巣地の地域的特性
     2 寺社林におけるカワウの民俗知識と樹木枯死対策
     3 離島におけるカワウの民俗知識と鳥糞採取
     4 里山的森林におけるカワウの民俗知識と鳥糞採取
     5 里山的森林におけるカワウの観光資源利用
     6 先人の知恵を学び活かす
     コラム ④ 壁島・鳥島の鳥糞採取[藤井弘章]
    Chapter 3〈森の視点〉
     文化が舞い踊る森とカワウ
     ──地域の生態系サービスを育む[前迫ゆり]
     1 天然記念物の森のダイナミズム
     2 田辺湾の照葉樹林とカワウ──南方熊楠が守った神島
     3 熊野川畔の照葉樹林とカワウ
       ──蓬莱山の森を保全する地域の人々
     4 琵琶湖の照葉樹林とカワウ
       ──古くから信仰と自然が融合する竹生島
     5 文化が舞い踊る森の生態系サービス
       ──カワウと森と人
    Chapter 4〈鳥の視点〉
     森にすむ水鳥の恵みと軋轢を超えて[亀田佳代子]
     1 森にすむ水鳥の生態系サービスの特徴
     2 森にすむ水鳥の二面性
       ──生態系サービスとディスサービス
     3 現在のウ類と人との軋轢と対策
    おわりに──森と生き物と人が織りなす日本の自然のありかた
    索引