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書誌詳細
激動期の子ども
- 著者名上笙一郎編
- 出版者第一法規出版
- 出版年1977.7
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0021348
- 請求記号370.8//N 77//(7)6
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 出版地東京
- 出版者第一法規出版
- 出版年1977.7
- 内容『日本子どもの歴史』刊行の趣意
序 章 激動期の子どもたち
天国より地獄への急転ドラマ 近代子ども史の小春日
冬のはじまり 厳寒の季節の到来
第一章 基礎的生活の光と闇
一 大正期子ども生活のしあわせ
乳幼児の死亡率しだいに低下 長民名前から近代的な名前に
着物から洋服への転換 大正期子どもの食生活
文化住宅と子ども部屋 子ども組から近代的な少年団へ
和楽から近代スポーツヘ 子どもの内面表現の近代化
二 十五年戦争下の子ども生活
金融恐慌から太平洋戦争への道 都市底辺層の子どもたち
東北農村の子どもたち 荒廃してゆく衣食住生活
「人的資源」としての子ども 大日本青少年団の結成
子どもたちの理想像は 爆撃と機銃掃射ときのこ雲の下で
第二章 弃流のなかの学校教育’
一 花ひらく自由主義教育’
初等教育から中等教育へ 公教育におけるデモクラシー思想
私立学校における自由主義教育 学校教育を拒否した人々
花ひらく芸術教育運動 国家が力を入れなかった教育
ニ ファシズム教育への道
「サイタサイタ サクラガサイタ」 あらがう小学校教師たち
綴方による生活教育の運動 ファシズム教育の完成
戦力・未来戦力としての子どもたち
第三章 〈幼な子の園〉から〈戦時託児所〉へ
一 近代的保育方法は生れたけれど
子どもに〝さながらの生活を” “家なき幼稚園”の誕生
エリート育成のための自由主義保育
すべての子どものための保育を求めて
二 都市底辺の幼な子だちと託児所いと
母親から子どもを奪う資本主義の進展
乳児死亡の増加と託児所の増大 託児所整備の名にかくれて
セッルメント運勁における託児所 社会性の涵養をめざした保育
三 農村の幼な子たちのために
子守の手を失って 急増する農繁期託児所
農民のための託児所を
四 童心主義の克服をめざして
短命の無産者託児所運動 生活と科学の結合をめざす保育を
児童問題研究会
生活の主体としての子どもの育成ヘ:保育問題研究会
生活保育を支えた母親教育と給食
五 戦争と戦時託児所への道
後退を余儀なくされる幼児教育
国策による戦時託児所と保育観の急変
人間的保育の灯を吹き消した戦争
第四章 労働者としての子どもたちr
一 工場法制定とその以後
『職工事情』の時代 工場法の制定 なおつづく『女工哀史』
二 年少労働者のめざめと戦争と
抗議しはじめた労働少女たち 崩れる丁稚・女中奉公の規範
戦争のなかの年少労働
第五章 近代無告の子どもたち
一 児童福祉問題とは
子どもをみるおとなの眼―明治以降の法制
おとな社会のしりぬぐいのために 福祉的発想はあくまで欠落して
二 貰い子殺しと親子心中
貰い子殺しに介在する日本的事情
貰い子殺しの実態に:賀川豊彦の証言
適者生存論を背景として 貰い子募集記事の真意
親子心中と子殺し自殺 社会的抵抗の意志とはいうが
ある父子心中の場合 親子一体覬の讃美のかげに
抜本策とはならない対策
三 捨て子と児童虐待
「捨て于」をする親の態度 捨てられた子どものたどる道は
施設収容か里子か 施設の生活も家庭に似せて
児童虐待(せっかん)-しばしば「しつけ」の名をかりて
児童虐待の種々相
四 浮浪児と少年非行
新聞記者があばいた「児童保護」の裏面 やっかいばらいのため
の法的措置
第六章 児童文化の花と嵐
一 児童文化のルネサンス
童話・童謡・童画の季節 大正児童文化の階層性
大正期の大衆的児童文化
二 〈少国民文化〉の時代へ
二種類の〈大衆児童文学〉 新たな映像文化:漫画と紙芝居
〈少国民文化〉の繁栄
参考文献
あとがき