一覧へもどる
書誌詳細
Amazon
のサイトで見る
学校を問い直す
- 著者名天野郁夫, 松本良夫編
- 出版者有信堂高文社
- 出版年1985.10
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0025977
- 請求記号370.4//N 77//(3)2
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
- 所蔵館本館
- 配架場所
2F書庫
- 所蔵状態所蔵点検済
書誌事項
- 著者名天野郁夫, 松本良夫編
- 著者ヨミアマノ,イクオ
- 出版地東京
- 出版者有信堂高文社
- 出版年1985.10
- 内容 監修者のことば
序章 義務教育は聖域にあらず 清水義弘
1 虚構の歴史のなかの学校
怨府から聖域へ/「木に竹を接ぐ」
2 義務教育の落とし穴
非選択原理の強制/年齢主義の足枷/成績による序列化と選別/落ちこぼれる子どもたち
3 何をどう改革するか
なぜ義務教育か/初等教育は九年である/画一教育を排除する/「学級王国」は解体する
I いま、学校は
1章 学校に背を向ける子どもたち 松本良夫
1 それぞれの学校体験
幸せな学校生活/学校への反発/登校拒否/嫌学理由をさぐる
2 学校を逃れるI登校を拒む子どもたち
学校嫌いの諸相/登校拒否者の数/登校拒否の様態/登校拒否の要因
3 学校に逆らうI校内で暴力をふるう子どもたち
校内暴力の歴史/「校内暴力」の数/対教師暴力の様態
4 学校と生徒との不和
脱・反学校傾向のひろがり/脱学校・反学校は同根異株/生徒たちの閉塞 状況
5 子どもに背を向ける学校-問い直される学校の姿勢
子どもと学校の不和/事態の打開策/拘束から自由への指導
2章 非行に走る子どもたち 星野周弘
1 非行化要因を考える
「欲求不満」が原因か/非行をしない子どもたち
2 崩壊する家庭
変化したしつけ/過保護と放任/評価尺度の匸兀化
3 学校に潜む非行化要因
得られない将来の目標/公式的な教師-生徒関係/しらけた子どもたち
4 健全な子どもを育てるには
生徒指導妬原理/遊びの効用/自己改革のすすめ
3章 進路選択にとって学校とは 耳塚寛明
1 高校格差のなかで
選抜機関としての学校/トラッキングーシステムとしての学校格差/生徒 の下位文化
2 中学校のなかで
進路振り分けの最前線/日常的な教師-生徒関係のなかに/学級における ラベリングの過程
3 選択システムの成熟
「分相応な」将来展望/つくられる進路意識
4章 教師はどうつくられるか 名越清家
1 教職課程をとる学生たち
入学動機/不本意就学者と「二年次教職志向減退傾向」/非教育系学生の 教職課程履修動機
2 教師への孵化過程
教育実習の指導の実態/教育実習の効果
3 入職前の抱負と不安
4 教師への自己形成
教職による社会化/研修体制の確立
5章 学級-教授システムを改善する 岩崎三郎
1 教授-学習システムの問題点
「学級王国」の弊害/学級担任制の基礎
2 学級-教授システムを変える試み
学級担任制の現実/教科担任制の導入/ティームーティーチングの導入
3 学校は変身したか
実践の変容/実践の中断/改善への抵抗をどう見るか
6章 道徳教育はどこへ 細川幹央
1 「道徳」に高まる世論
無道徳時代の世論/法と道徳の機能/新しい道徳の探求
2 家庭教育の問題状況
子育ての外注化傾向/子どもの自己同一化の危機/家庭におけるしつけの 意義
3 岐路に立つ道徳教育
道徳教育の転機/ブロイラー化する学校教育/教育病と教育仮死/人間性を蘇生させるもの
Ⅱ 学校はどこへ行く
7章 脱学校論の衝撃 新井郁男
1 脱学校論とは
2 脱学校論の意義
3 脱学校論のインパクト
8章 職業を学ぶ 新井良人
1 遊びから勉強へ
大きくなったら何になりたい?/職業の世界を知る/職業評価の芽生え
2 進学と就職のはざまで
まずは進学を/見えてくる就職/職業を選ぶ
3 職業生活と生きがい
期待と現実のギャップのなかで/モラトリアムと転職/生きがいは仕事の外に
9章 高校教育のゆくえ 岩木秀央
1 変化する入学者選抜制度
「適格者主義」の始まり/定員主義と成長主義/無選抜入学化への動き
2 高等普通教育はどこへ行く
二つの教育目的/普通科の類型化/完成教育のゆくえ
3 新しい専門教育の創造
壮年期の職業科/職業科の衰退/専門教育の再活性化
10章 実学教育の復権 関口義
1 いま、実学教育とは
実学教育の場/実学を求める人たち
2 実学教育の展開
社会的背景/専修学校・各種学校の現状/多様な学科コース/カリギュラムは実践中心/学ぶ者たちの群像/資格・技能検定の問題
3 実学教育の復権のために
振興策と問題点/実学教育の拡充
11章 教育における平等主義 藤田英典
1〈知識の私有原理〉と機会均等
市民革命と自由の平等/市民革命期の政治的課題/〈私有原理〉と私有機 会の平等/白紙的存在と〈知識の私有原理〉
2 高学歴化の進行と教育機会の平等
中産階級の地位志向と教育関心/メリトクラシーの興隆と高学歴化の進行 /高学歴社会における教育機会の平等/〈私有原理〉と機会均等の矛盾
12章 学歴社会は変わるか 天野郁夫
1 学歴社会の原型
「学歴」の登場/大正から昭和へ/学歴と職業/サラリーマンの出現
2 学歴社会の構造
学歴と実力ノキャリアと学歴/交際・結婚・学歴/学歴の時代
3 学歴社会の成熟
評価の尺度/学歴の読み方/人間関係のなかで/学歴から学校歴へ/新しい読み 方
4 学歴社会のゆくえ
学歴の二層化/情報化と人間関係と/うすれる手段性/差異の表示記号化 /アスピレーショソの変化
編者あとがき