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書誌詳細
教育改革は可能か
- 著者名潮木守一, 熊谷一乗, 後藤誠也編
- 出版者有信堂高文社
- 出版年1985.11
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0026291
- 請求記号370.4//Ky44
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名教育改革は可能か
- 書名ヨミキョウイクカイカクワカノウカ
- 著者名潮木守一, 熊谷一乗, 後藤誠也編
- 著者ヨミウシオギ,モリカズ
- 出版地東京
- 出版者有信堂高文社
- 出版年1985.11
- 目次 監修者のことば
I 変わる社会と教育
1章 出世と学歴の「神話」 小島秀夫
1 立身出世とは何か
立身出世の意味と歴史/現代人の出世観
2 学歴と出世
エリートと学歴/社会的地位決定要因としての学歴/出世の手段としての学歴の位置
3 学歴は万能か
企業内の昇進と学歴/メリットクラシーと高学歴化
2章 変わる就職市場と学校 岩永雅也
1 学校教育と職業
学校と職場の“あいだ”/日本的雇用慣行と新規学卒者
2 学卒者就職をめぐる状況の変化
色あせた「金の卵」たち/高学歴化のもたらしたもの
3 教育と職業の新たな結合のきざし
技術革新の新しい波/学校と職場の新たな結合の可能性
3章 高学歴化と教育の利益近藤博之
1 投資としての教育
人的資本の概念/教育投資の収益率
2 大卒労働市場と収益率
収益率の低下/収益率の説明力/「教育過剰」の現実
4章 新しい女性像と教育中山慶
1 セックスからジェンダーへ
新しい性差論の登場/イリイチの提案/未来への選択
2 文化的矛盾のなかで
現代の特性/女性の内なる分裂
3 フェミニソーソシアリゼーショソの枠組み
女性の状況/フェミニソーソシアリゼーショソ効果
4 未来への課題―新しい女性像対新しい男性像
5章 実業教育を問い直す大淀昇一
1 家業・家職教育としての「しつけ」
「しつけ」は世襲的身分のため/「しつけ」を内側から支える倫理
2 実業教育の登場とその変容
「しつけ」の近代化としての実業教育/日本的な内的志向と他人志向
3 職業教育の新「しつけ」化の道―生涯教育を問う
学校制度における進歩と保守/技術ないし職業的専門性の日本的位置/新 「しつけ」としての生涯教育
6章 技術革新と教育 小林雅之
1 労働と人間
構想と実行/労働者が生産の主人公/学校教育と企業内教育・訓練
2 技術革新の影響
ME革命/MEと熟練の解体
3 教育の課題
教育への影響/生産の非人間化と人間化/生産の主体としての人間/生産 主体としての人間の教育/消費主体としての人間の教育
7章 地域社会の変容と教育 後藤誠也
1 子どもたちの姿
後継ぎ思想の消滅のあとには/プラモデル人間の出現/外罰的発想と道草刈り/生活の論理の消滅/おとなのエゴ
2 地域の変容-生育環境の変形
近隣コミュニケーションの解体/「時熟」感覚、連帯感の忘失/遊び(学習社会)の解体/「手」がけることの消失/「拙」なく「むごい」教育状況
3 変容のなかで地域の教育力は
「共同子育て論」へ/「手」を揃えて前に出す/「生命」にたいする畏敬の心から/「共に生きる」ことの肯定から/地域活動に発想の転換を
II 教育政策の力学
8章 教育を支配するもの 熊谷一乗
I 近代の学校と支配
学校をめぐる三つの支配/不当な支配と正当な支配/人格・伝統の支配から機関の支配へ
2 学校をめぐる支配の力学
教育支配の理念と現実/教育をめぐる表の支配、裏の支配/焦点としての教育政策の決定/だれが主役か
9章 教育は改革できるか 菊池城司
1 教育改革とは何か
2 今、なぜ教育改革か
3 教育改革の政治的・経済的背景
教育政策形成過程/教育産業の巨大化
4 教育システムの「慣性」
教科書の貸与制/教育課程の改革/先導的試行
5 なぜ教育改革はむずかしいのか
葛藤理論による説明/構造機能分析による説明
10章 地方教育行政の仕組みと課題 石田純
1 変わるものと変わらぬもの
2 地域教育政策の課題196
教育課程管理に弱い/最重要イシューは物的管理/正常化は地教委を分断する/解決資源の動員範囲
3 課題意識をとおして見える教育行政の仕組み
教育委員の有力感/行財政制度への低い有力感/トップとボトムの結合
11章 生涯教育時代の社会教育 牧野暢男
1社会構造の変化と社会教育
伝統的社会における社会教育/社会変動のインパクト/生涯教育の要請
2 社会教育に問われているもの
ニーズを尊重しない風土/社会教育の光と陰/学習参加へのアクセスの問題/社会教育の多様化と個性化
3 社会教育の再編成に向けて
社会教育観の変革/社会教育機会の平等化/社会教育組織化の視座
12章 大学のジレンマ 江原武一
1 巨大化した日本の大学
外からみた日本の大学/大衆化の進行/変わる大学のイメージ
2 大学のジレンマ
量的拡大と均等化/問われる「教育」の不在/「ひびわれた大学」
3 改革のゆくえ
理念の混乱/多様化のなかの個性化
13章 教育科学の目指すもの1政策科学と批判科学のあいだ 潮木守一
1 教育社会学の登場
はじめに/教育社会学の出発点
2 教育社会学の性格形成
実践的課題へのアプローチ/研究上の技術革新
3 教育計画理論の摂取
海外からのインパクト/教育計画への批判
4 教育社会学の可能性
教育計画へのかかおり方/新たな可能性
14章 大学は生き残れるかI熊谷・潮木両氏の質問に答えて 清水義弘
1 審議会とはIテクノクラート主導から「素人支配」へ
2 高等教育の計画的整備は可能か
財政なき増員計画/「根強い進学意欲」というが/低下する教育水準のなかで/なしくずしの多様化/進まない弾力化/急減期に向けて
編者あとがき