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書誌詳細
子どもの生活と人間形成
- 著者名乾彰夫 [ほか] 執筆
- 出版者岩波書店
- 出版年1987.10
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0029089
- 請求記号370.8//I 95//(11)9
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名子どもの生活と人間形成
- 書名ヨミコドモノセイカツトニンゲンケイセイ
- 著者名乾彰夫 [ほか] 執筆
- 著者ヨミイヌイ,アキオ
- 注記その他の執筆者: 太田政男, 河合隼雄, 竹内常一, 田中孝彦, 浜田寿美男, 堀尾輝久, 村井潤一, 村瀬孝雄, 矢野喜夫
- 内容はしがき
I 子どもの生活・文化と人間形成:自己意識を中心として 堀尾輝久
1 はじめに
(1)生活・文化と人間関係の変化
(2)人間関係と自我意識の発達
2 幼年期の人間関係と自立
3 少年期から思春期へ
4 思春期の現実のなかから
(1)居場所のない彼ら
(2)登校を拒否する若者たち
(3)ドラマを演じるなかで
5 自己確立と個性をもとめて
Ⅱ 人間形成と自我の発達
I 幼児期の人間形成と自我の発達 村井 潤一
1 自我について
(1) 価値を志向する存在-人間
(2)自己について考える
2 乳児期と自我形成
(1) 人と人とのかかわりのはじまり
(2) 基本的信頼感と自己意識のはじまり
3 幼児期と自我形成
(1)歩むことと自我形成
(2) しつけと自我形成
(3) ことばの獲得と自我形成-とくに命名機能について
(4)表象の世界の発達と自我形成
(5) 子ども同士のかかわりと自我形成
4 乳幼児期の発達的意味と早期教育
2 児童期の人間形成と自我の発達 矢野 喜夫
1 幼児期から兒童期へ
(1)児童期の普遍性
(2)児童期の節目
(a)歯のはえかわり (b)年齢階梯 (c)成長の意識 (d)勉強もしくは課題活動 2 児童期の子どもの自他認識と関係
(1) 子どもの対人認識・
(a)何人格的対人認識の始まり (b)資質の認識と能力主義
(2) 子どもの自我
(a)自己認識 (b)自他の比較と劣等感 (c)競争心と努力
(3)子どものおとな観と対抗心
(4)子どもの人間関係
(a)友だち関係 (b)仲間集団 (c)役割関係
3 むすび
3 思春期・青年期の人間形成と自我の発達 浜田 寿美男
1「ぼく」の変容
2 内面世界の前史
(1) 言葉の成立と内面世界の根
(2) 二次的言葉の成立
3 外から内へ : 子どもからの脱皮
(1)外へ拡がる言葉の宇宙
(2)内へ向かうベクトルの萌芽
(3)内向する言葉の宇宙:心性のコぺルニクス的転回
4 青年たちの心性の構造
(1)ひとりとふたり
(2)秘密とその共有
(3)オモテとウラ
(4)性と対の形成
5 青年たちの行方
Ⅲ 学校生活と人間形成 田中 孝彦
1 子どもにとっての学校生活
(1) 子どもにとっての学校友だち
(2) 子どもにとっての教師
(3) 子どもにとっての学習
(4) 子どもにとっての学校
2 子どもと教師
(1) 子どもと教師の関係の危機
(2) 子どもと人間的関係を結ぶ能力
(3) 「盗み」へのある教師の対応
(4) 教師自身の「盗み」の体験
(5) 子ども時代を想い出すこと
(6) 教師の人間的権威とユーモア
3 孛校友だちと感情生活
(1) 子どもの友だち関係の特徴
(2) 友だち関係への子どもの要求
(3) 「好きI嫌い」の感情を認める
(4)「馬鹿騒ぎ」の意味
(5) 感情生活を対象化する機会
(6) 「共同と自治」の学校の構想の深化
4 自立のための教養と学習
(1) 自立のための学習指導の模索
(2) 人間の攻撃性を考える
(3) 「痴呆性老人」の世界をみつめる
(4) 東南アジアの女性労働者の状態を知る
(5) 自立のための教養を育てる学習
5 学校生活と自我形成
(1) 「自分史」の試み
(2) 「自己愛」にめざめる
(3) 学校を相対化する
Ⅳ 思春期における問題行動と教育:不登校と非行に即して 竹内 常一
1 不登校と非行
2 対教師暴力をくりかえした守
3 戦車そのものであった
4 学校適応過剰の子どもたち
5 学校適応不足の子どもたち
6 自分くずしとしての不登校・非行
7 不登校・非行のなかでの思春期統合
8 信頼関係の回復
9 懲戒権・体罰問題を考える
10 友だち関係の発展
V 青年期の人格形成とカウンセリング 村瀬 孝雄
1 各人各様の成長過程をめぐって
2 事例検討の視点
3 三つの事例研究
(1)モトクロスの青春と仮面の克服:速男の場合
(a)中学一学年:滑らかな外面と幼稚で傷つきやすい内面
(b) 中学二学年 : 否定と軽い混乱の過渡期
(c) 中学三学年:肯定化の時期
(d) 中学時代の総括
(e) 高校一学年:「一時的停滞」の時期
(f)高校二学年:通過儀礼(イニシエーション)としてのモトクロス体験
(g) 高校三年生:現実適応にむけて
(2)順調着実型:恵子の場合
(a)中学から高校へ:安定した思春期
(b)TATに現われた高校一・二学年時の内面的状況
(c)TATに現われた高校三学年時の内面的状況
(d)発達過程の総括
(3)波瀾と停滞をへての長い青年期:真由美の場合
(a)中学一学年:烈しい攻撃衝動を秘めて
(b)中学二・三学年:一応の安定と潜在的な葛藤
(c)高校時代:やり場のない怒りと孤独
(d)大学時代:挫折の繰り返し
4 三事例の総合的考察とカウンセリング
Ⅵ 進路の選択と指導 乾 彰夫/太田 政男
はじめに
1 抽象化された進路意識:進路指導の第一の機能不全
(1) 職業展望・人生展望の貧しさと抽象性
(2) 進路意識の発達と抽象化の過程
2 八〇年代の進路問題と学校:進路指導の第二の機能不全
(1) 労働行政システムとしての「進路指導」
(2) 七五年以降の進路問題と学校
(3) 職業紹介システムとしての機能不全
3 社会機構としての進路指導システムの問い直し
(1) 二重の機能不全の意味するもの
(2) 労働市場の再編と学校
(3) 労働行政機関の役割を問う
(4) 職業安定法の見直し
4 学校の進路指導の構図と内実
(1) 社会的人材選抜の機関としての学校
(2) 学校制度と学校の進路指導
5 学校における進路選択の指導のあり方
(1) 人生選択を助ける学習指導
(2) 学校生活における自治と協同
(3) 結節点としての進学・就職指導
6 進路選択をはげます学校制度の改革原理
Ⅶ 子どもの倫理と道徳性 河合隼雄
1 子どもの目
(1) 誰が「えらい」のか
(2) 子どもは見ている
2 子どもの道徳性
(1) 道徳とは何か
(2) 生きることのなかで
3 人格発達と道徳性
(1) 道徳性の発達
(2) 発達段階説への反省
(3) 教師の態度
4 壁としての道徳
(1) 思春期
(2) 壁のもつ意味
5 道徳性の創造
(1) 国際化
(2) 道徳性の創造