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書誌詳細
アルカリ性食品・酸性食品の誤り(食品・栄養・健康ニューガイドシリーズ)
- 著者名山口迪夫著
- 出版者第一出版
- 出版年1987.3
所蔵事項
- 登録番号0046985
- 請求記号498.53//Ko48
- 貸出区分禁帯出
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名アルカリ性食品・酸性食品の誤り(食品・栄養・健康ニューガイドシリーズ)
- 書名ヨミアルカリセイショクヒンサンセイショクヒンノアヤマリ
- 注記監修:国立栄養研究所 叢書の編者:国民栄養振興会,日本栄養士会栄養指導研究所
- 内容序
はじめに
1章 アルカリ性食品・酸性食品といわれているものは何なのでしょうか
1 その起源
2 いろいろ試みられたアルカリ度・酸度の測定法
① アルカリ滴定法
② 当量計算法
3 食品のアルカリ度・酸度の文献値
・アルカリ価・酸価という言葉も聞きますが、どこが違うのでしょうか
・総アルカリ度,総酸度という言葉があるますが、どういう意味でしょうか
・アルカリ度・酸度が食品の灰分1g当たりの1Nアルカリまたは酸の滴定数で示されることもあるのでしょうか
2章 アルカリ度・酸度の値のようには代謝されない食品中のミネラル
1 アルカリ性食品・酸性食品の理論とその前提
2 ミネラルによって異なる吸収率
3 ミネラルは体内の酸アルカリ平衡の維持にそれほど関与していない
4 体内の酸アルカリ平衡は,むしろミネラル以外の成分で保たれている
・酢,レモン,ヨーグルトなどすっぱい食べ物はそれ自体酸性だと思いますが、なぜアルカリ性食品になるのでしょうか
・肉や魚は酸性食品の代表的なものとされていますが,この点では体によくないのでしょうか
・酸性食品のとり過ぎは骨を弱くするといいますが、本当でしょうか
3章 食物によって体が酸性やアルカリ性に傾<ことはない
1 pHとは何でしょうか
2 体液に溶存している陽イオンと陰イオン
3 体液のpHがほぼ一定に保たれる機構
① 酸アルカリ平衡と酸塩基平衡
② 酸アルカリ平衡を保つ緩衝系
③ 大切な肺の働き
④ 大切な腎臓の働き
・血液が酸性になることはないのでしょうか
・ナトリウム,カリウムはアルカリ性イオンの代表格ですが,体液の酸アルカリ平衡には寄与しないのでしょうか。
・予備アルカリは余計にあればあるほどよいのでしょうか。
4章 酸アルカリ平衡の異常
1 呼吸性アシドーシス
2 代謝性アシドーシス
3 呼吸性アルカローシス
4 代謝性アルカローシス
・体液のPHは体の場所によって違うのでしょうか
・代謝性アシドーシスの治療に,炭酸水素ナトリウム(重層)が用いられることがあるそうですが,これはアルカリ性食品の効用の根拠になるのでしょうか
・激しい運動や作業は体を酸性化するでしょうか
5章 アルカリ性食品をめぐる問題点と今後の対応策
1 都合よく利用されたアルカリ性食品効用説
2 根強く続“アルカリ”商法
3 アルカリ性食品・酸性食品は,食物バランスの栄養指導をするうえに好都合だ」という意見は有害無益
・梅干しは,アルカリ性食品といわれているもののなかでも優等生のように扱われていますが,本当なのでしょうか
・こんぶ,わかめなどの海藻は,アルカリ度が非常に高いようですが,何か意味があるのでしょうか
・穀物は肉や魚と同様に代表的は酸性食品ということになっていますが,そのとり過ぎはいけないのでしょうか
・黒砂糖は白砂糖よりも栄養があるといわれ,その理由の1つにアルカリ性ということがあげられていますが,本当でしょうか
・加工食品にはポリリン酸などリンを多く含むものが多いので酸性食品になるでしょうか
・ワインはアルカリ性だから体によいとか,アルカリ清酒はほかの清酒よりも健康に役立つとかいわれることがありますが,本当でしょうか
・スポーツ飲料もよくアルカリイオン飲料として宣伝されていますが,正しいのでしょうか
・アルカリ性食品といわれるものの摂取にこころがけていればバランスのよい栄養を保てるでしょうか
◎おわりに
索 引