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書誌詳細
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子どもと自然
- 著者名河合雅雄著
- 出版者小学館
- 出版年1997.3
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号0054025
- 請求記号404//Ka93//(13)9
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 内容紹介人間が本来もっている“内なる自然”への回帰こそが、教育の荒廃、家族の崩壊など混迷する現代の難問を切り拓く原点だと提唱する、サル学者の目で見たユニークで説得力にとんだ教育論、家族論・文化論を収載する。
- 目次自序:“内なる自然”を取り戻そう
子どもと自然
Ⅰ内なる自然
人間はどこへ行くのか(人類の誕生と文明の発達/進歩という乗物/適応ということ/滅亡の危機/緑と人間/内なる自然/ヒトの生物的基礎)
サルからヒトヘ(哺乳類の誕生/森林の樹上空間/手を自由に使う/緑のデパート/サルの楽園/人口を抑制するために/r・K戦略/一生に鉗子産むか/人類が背負った業)
未熟からの出発(ネオテニー/胎児化/幼形進化/脳の発達/生理的早産/早期教育について/モラトリアムとネオテニー)
Ⅱ発達と母子関係
霊長類の子どもたち(巣に就くものと巣立つもの/霊長類の新生児/巣を捨てたサルたち/スキンシップと学習/出産と母子の絆/子どもの死/母性愛/育児を学ぶ)
愛情としつけ(葛藤-母子関係の変化/反抗期/子別れ/母子の葛藤/きょうだい/家族の強い愛)
あそびと社会性(隔離された子ザル/あそびによる治療/平行あそび/わんぱくあそび/グルーミング/仲問あそびが成り立つには/子どもは群れる/物とあそぶ/受身の快楽/居間の団欒/親子であそぶ/多年齢のすすめ/あそびの時間/あそび場/異年齢の仲間/あそびの性差/家庭交遊/擬きょうだい/代理家庭)
Ⅲ学ぶ・教える・育てる
行動の進化(主体環境系/生得的解発機構/精密機械のように/母子をつなぐもの/融通性のある行動/刷りこみ)
学習と個性(好き嫌いと学習/個性とは何か/創造という行為/チンプ型とオラン型/落ちこぼれるもの/教と育)
知の楽しさ(勉強好きのチンパンジー/知能の開発とよろこび/報酬と罰/ほめるということ/漢字はむずかしいか/パターン認識)
からだで覚える(ロボット化/マニピュレーション/ヒト化は足から/ブタ化する子ども/家畜化と退行)
Ⅳ家族とは何か
家族の誕生(ヒト化の条件/家族成立の条件/父親とは何か/新しい家族制度/父親のあり方/父性と母性)
インセストータブー(インセストータブーは普遍文化/なぜタブー化されたか/サル社会ではどうか/人間性の崩壊)
Ⅴ文化と自然
若者が文化を創造する(人は文化によってつくられる/食文化/文化とは/文化と創造力/だれが進歩させるか/ゆとりと自律性/態度・価値の文化/人の文化との違い/あいさつは心をつなぐチャンネル/分かち合う心)
家庭という文化空問
自然に親しむ(自然を刷りこむ/日本人の自然観/自然の再構成/雑木林の楽しさ/歩山のすすめ)
あとがき
子どものしつけを考える:動物社会学の立場から
(知能について/しつけは人間の証/巣に就くものと巣立つもの/スキンシップの生物的基礎/スキンシップとあそび/社会が育てる/よその子、無縁の子/あそびと自然)
サルの目ヒトの目
動物の社会人間の社会
動物の社会人間の社会(はじめにノウサギの国/シカの園/オスとメスがいっしよに暮らす社会/群れのしくみ/群れのシーダー/順位制/恋の季節/母と子/遊びと心の動き/オスとメス/オスのひとりもの/群れの分裂/恋愛結婚/家族ということ/一夫一妻型/
ゴリラの類家族/ゴリラのマナー/森からサバンナへ/あいさっとおべっか/分配行動/父親ということ/インセストータブー/家族は崩壊するか)
秋の日のけもの歩き:自然と文化の間
(ドリトル先生/本/優雅な生活/歩山/怪獣退治/宝をかくせ/箱詰め飼育/タバJのチョウ/雷/平生の心/国土防衛隊/八狐一宇の国/サルを追って/狩猟放棄宣言/
サルまね/日向カボチャ/年は好みで/週刊誌)
(子ザルの遊園地/平和な世界の彼方/隗より始めよ/自然保護ということ/群衆の中の暗い穴/観察の重要性/雑木山/貧乏物語/人類学のすすめ/衣食たって礼節を忘れる/身売りされる天然記念物)
(観蛍/閉ざされかけた研究所/えりを正す/汚れた目・澄んだ目/人類保護法/男はつらいよ/ラレムさんの日本の印象/毛が三本足りない人/皇帝と小犬/走れ便風/秋の日のけもの歩き/家族ぐるみ訪問/道楽一途/抑え込み/殺し遊び/河原畑と日本の農業/長老/心の中の自然)
(早春の訪問者/笑いの深層/暴走族/もったいない/二つの時問/自衛する町/超人の話/悪友/天然ガスと文化/暗い春/流亡する若獅子)
ガキどもの行方――教と育の間
ガキどもの行方(テスト/禁止と放任/対話と信頼/交通雑感/鉛箪はナイフで/子どもの領分/夏休みの課題/死者がすむ家/井戸端会議のすすめ/柿と過保護/三本足のニワトリ/読み書き話す/物ばなれ/馬を射る/ガキどもの行方)
自然認識と教育/子どもは小さな探検家/発展途上国への援助/学校林をつくろう/人間にとってあいさつとは/競走社会のひず
「生きる」ということ(動物の暮らし/永遠の生命ということ/心を荒ませるもの/個の生活と社会)
サルの道 ヒトの道
家族の起源とインセストータブー(家族成立の生物的基礎/父親ということ/インセスト・タブー)
「なわばり」のない世界:ゲラダヒヒとのの高原にて
ゲラダヒヒとの“対話”/人間が忘れているもの/「なわばり」と順位/あいさつの意味/人問の内なる自然/注目のゲラダヒヒと社会/「なわばり」がない!/良心は二面をもつコイン/闘争と殺戮/霊長類の通念を超える/狩猟採集民をみなおす/人類のたどる道
一枚の葉書
あとがき