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書誌詳細
福祉文化論
- 著者名一番ケ瀬康子 [ほか] 編
- 出版者有斐閣
- 出版年1997.3
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計2
所蔵事項
- 登録番号0047487
- 請求記号S 55//I 13
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 著者名一番ケ瀬康子 [ほか] 編
- 著者ヨミイチバンガセ,ヤスコ
- 注記参考文献: p271-274
その他の編者: 河畠修, 小林博, 薗田碩哉
- 目次序 福祉文化とは何か
(1)福祉文化という用語
福祉の質を問う用語 真の文化としての福祉文化
(2)福祉文化成立とその時代背景
わが国の時代経過 福祉文化学の創設
(3)福祉文化の研究視点
21世紀を見据えて 研究の視点
第1部 現代日本の福祉文化
(1)暮らしの中の福祉文化
1 民俗の中の福祉思想
民俗文化から生活文化へ 生活文化と福祉文化
2 衣食住の文化と福祉思想
衣服における福祉文化 食における福祉文化
3 生活用具と福祉文化
民具から福祉機器まで 福祉機器の課題
(2)スポーツ・レクリエーション と福祉文化
1 福祉文化から見たスポーツ
高齢者スポーツを変えたゲートボール 障害者スポーツ 楽しいスポーツを求めて
2「遊び」のある福祉-レクリエーションと福祉思想
劣等処遇の原則と遊びの否定 権利としてのレクリエーション 社会福祉の課題としてのレクリエーション
3 福祉レクリエーションの援助
福祉レクリエーション援助の歩み 福祉レクリエーション援助の目的と方法 福祉レクリエーション援助の課題
(3)芸術と福祉文化
1 生きる喜びとしての芸術
人間らしさと美の発見 芸術へのアクセス 遊びから芸術へ
2 表現者としての障害者
ベートーベンの苦悩と歓喜 表現のテコとしての障害 障害が生み出す独自の文化
3 芸術を軸としたライフスタイル
芸術によるコミュニケーション 芸術による社会参加 芸術共同体の創造 魂の救済としての芸術
(4)宗教と福祉文化
1 宗教文化の役割
宗教と日本人 宗教と宗教心 宗教文化の歴史 宗教文化のめざすもの
2 宗教と福祉活動
仏教の福祉活動 神道の場合 キリスト教の福祉活動
3 宗教とボランティア精神
宗教の原点:奉仕活動 ボランティア精神の広がり 阪神大震災とボランティア 1人ひとりのエネルギーと行動
(5)教育と福祉文化
1 福祉社会における教育
人間開発と福祉 当事者の参画こそが大切 学習権の保障教育福祉の課題 教育観の転換
2 教育現場における福祉教育
教育の反福祉的状況 大震災を乗り越えた「福祉教育」 人権教育としての福祉教育 福祉教育の新たな側面 人と人をつなぐ
3 生涯学習社会と大学開放
(6)メディアと福祉文化
1福祉報道
2情報環境
3情報弱者
4高齢者と情報
5災害と情報
6情報紙誌
(7)企業活動と福祉文化
1 フィランソロピーとは
フィランソロピーの概念 類似の概念について フィラッッロピーの史的背景
2 日本における企業フィランソロピーの展開
企業の社会貢献の歩み 企業の社会的責任と社会貢献をめぐる議論
3 企業が社会貢献に取り組む背景と動機
3つの背景 11の動機
4 企業フィランソロピーの現状
5 企業フィランソロピーの展開
(8)科学技術と福祉文化
1 テクノロジーと福祉の現在
「物」に集積されるテクノロジー マーケットメカニズムの壁
2 テクノロジーが福祉に寄与する条件とは何か
公的な開発の支援 ニーズと開発者間のインターフェイス モザイク的な開発形態
3 バリア克服の鍵握るユーザーのアプローチ
小型強酸性水生成機の開発が広げるユーザー層 インターネットがつくるビジネスチャンス
(9)建築と福祉文化
1 福祉文化という視点から居住環境をみる
2 生活環境一福祉文化という視点でみると
3 人と人とのつながり
4 空間のネットワーク
5 集住コミュニテ
6 事例をとおして
子どもと福祉文化環境 高齢者と福祉文化環境
7 ノーマライゼーションのまちづくり
(10) 法律〈法制度〉と福祉文化
1 社会福祉法制の現代的展開
福祉三法から福祉六法の時代へ 「福祉六法体制」見直しの背景 福祉六法体制からの方向転換 福祉八法の改正
2 福祉法制に残存する“与えられる福祉”
福祉法制によって助長される恩恵的救済観 「収容」「措置」「更生」が意味するもの
3 福祉文化の創造で社会福祉法制を変える
「生活の質への権利」を追求する福祉文化 福祉文化は「社会的弱者に対する保護・救済」を越える 福祉文化と法制度の発展
(11)フィナーレ文化と福祉文化
1 死の状況の変化
2 在宅死をはばむもの
3 ホスピスの必要性
4 死への準備
5 文化としての葬儀と墓
6 福祉の文化として
第2部 福祉文化の展開
(12)外国の福祉文化
1 ヨーロッパ社会と福祉文化
福祉国家・福祉社会 イギリスの高齢者デイセンター ヨーロッパ的価値観 オランダの高齢者パワー ロンドンの回想セッター 老人ホーム巡回のミュージカル劇団 ヨーロッパ社会の課題
2 アメリカ社会と福祉文化
多民族国家・アメリカ合衆国 アメリカ人の生涯設計 生活を楽しむシニア・シティズン 高齢期のケアライフ 活発なNPO活動 全米退職者協会 高齢者団体「グレイパッサー」 引き裂かれているアメリカ福祉文化
3 中国社会と福祉文化
儒教文化圏の福祉 「仁」から「大同思想」へ 現代中国の福祉事情 盛んな老年大学 生活向上と福祉水準
(13)福祉文化の可能性
1 サラリーマンたちの変貌
会社人間からの脱皮を促す環境 サラリーマンは変わる サラリーマンの福祉文化活動への参加
2 高齢者の新しいライフスタイル
未知との遭遇 生きがいを求めて 地域家族 軽老から敬老へ 学習する高齢者
3 障害者たちの可能性
文化あっての人間生活 文化へのアクセス権の保障 障害を越える創作者たち 障害者と共に創る文化活動ワークショップ 文化を支援する人と道具
4 女性の新しい生き方
自立する女性たち 女性による福祉文化の展開 女性による新しい福祉文化の創造
5 子どもと福祉文化
はじめに 子どもに約束した遊び,文化,芸術の保障 遊びをサポートする福祉施設 高齢者福祉が子どもに接近し始めた 子どもの目線に立った子どもの生活文化圏とは
終 21世紀へ向かって
1 人権としての自己実現の展開
自己実現に向かって 歴史の激動期 福祉文化の役割
2 福祉文化を人権文化の基盤に
人権教育と福祉文化 共生の福祉文化,人権文化
索 引
φコラム一覧
「文化としての生活技術,生活技術としての文化」 高見澤たか子(ノンフィクション作家)
「映画をつくりながら」 羽田澄子(記録映画作家)
「私と福祉とのかかわり」 姥山寛代(ゆきわりそう代表)
「そして夫婦は餓死した」 早瀬圭一(ノンフィクション作家)
「私と福祉文化のかかわり」 桜井里二(さくら苑苑長)
「旅と福祉文化」 草薙威一郎(もっと優しい旅への勉強会代表)
「地域活動から生まれる福祉文化」 加藤美枝(世田谷区老人大学専任講師)
「言葉は魔術・言葉は文化」 大熊由紀子(朝日新聞論説委員)