タイトル | 著者 | ページ |
はじめに | | |
序-歴史的であり多様な価値をもつ琵琶湖 | | |
1章 琵琶湖との出会い | | |
修学旅行で琵琶湖と出会う/京都大学農学部入学、探検部に入る/念願のアフリカ、タンザニアへ/幼い頃の養蚕農家の暮らし/アメリカへ留学/ほんとうの共有地とは? | | |
2章 琵琶湖の調査を始める | | |
滋賀県の農村に調査に入る/大学院復帰/琵琶湖研究所に勤務/「人と湖のかかわり」を調べる/古い記録が残る村、湖西マキノ町知内 | | |
3章 生活環境主義の誕生 | | |
知内とはどんなところか/住民自身による簡易水道の導入/生活から遠ざかる水/琵琶湖辺の村々/江戸時代、琵琶湖全体で水害に対処した経験/本来の村の役割とその変化/村の財政基盤づくり/水害対応も村人の手で/一級河川化により「遠ざかる川」/人の手が入った自然/日常生活情報の断絶/生活環境主義の誕生 | | |
古川彰さんコメント | | |
4章 住民自身が地域を調べる | | |
地域環境アトラス/片野さんとの出会い/住民自身の手による調査、ホタルダス開始/水環境カルテ調査/水辺の遊び調査 | | |
小坂育子さんコメント | | |
5章 人と琵琶湖のかかわりを見せる博物館 | | |
なぜ博物館だったのか?/リアリズム展示の効果/水道が導入される前の映像を求めて/前野隆資さんの写真と出会う/古写真によって復元された沖島の生活記録/サンバシの今昔比較/世界の湖の比較環境史へ | | |
古谷桂信コメント | | |
6章 生活環境主義による治水政策 | | |
これまでの治水政策の問題点/水害の実態調査から原因を探る/防災ではなく減災でいこう/行政の高コスト体質がもっとも問題/なぜ知事選挙に?-三つの「もったいない」/自助、共助の精神を取り戻す/流域治水は、生活環境主義の政策/川守を育成するための公共事業 | | |
宮本博司さんコメント | | |
7章 琵琶湖の恵みを受け継ぐために | | |
琵琶湖開発と水質、生態系問題/巨大な生命体としての琵琶湖/日常生活に資源やエネルギーの循環を埋め込んだ暮らしぶり/合併処理浄化槽とエコトイレ/石けん運動から菜の花プロジェクトへ/ホタルダスから住民参加型の生き物調査へ/田んぼの多様な価値の再発見/生活を成り立たせることが水質保全の大きな力となる/湖水への信頼 | | |
8章 琵琶湖は地球環境の小さな窓 | | |
「世界子ども水フォーラム」を企画して/地球環境保全は地域から/価値観の変化は異質な出会いから/「もったいない」のほんとうの意味/行政参加は、行政の生活環境主義化/琵琶湖が、滋賀が、本来もっていた力を取り戻す | | |
《追記》ニゴロブナのゆりかご水田米 | | |
少し長いあとがき | | |
引用・参考文献 | | |