書誌詳細

さとやま 生物多様性と生態系模様

  • 著者名鷲谷/いづみ∥著
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2011.6

貸出・返却・予約状況

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計1

所蔵事項

  • 登録番号11021405
  • 請求記号J-468-ワ
  • 貸出区分通常貸出
  • 蔵書区分図書 - 一般
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 新書
  • Map
  • 所蔵状態所蔵

ブックリスト

書誌事項

  • 書名さとやま 生物多様性と生態系模様
  • 書名ヨミサトヤマ
  • 著者名鷲谷/いづみ∥著
  • 著者ヨミワシタニ,イズミ
  • ISBN9784005006861
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2011.6
  • ページ11,192p
  • サイズ18cm
  • 価格840
  • 件名里山
    生物多様性
    生態学
  • 内容紹介多様な生きものを育んできた、自然の営みと人間活動との合作ともいえる「さとやま」。その歴史や複雑な生態系模様、さとやまの危機と再生への取り組みなどを紹介する。
  • 著者紹介1950年東京生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。日本学術会議会員。生物多様性保全に関する幅広い研究をおこなっている。著書に「にっぽん自然再生紀行」など。

内容細目

タイトル 著者 ページ
はじめに
序章 サクラソウから見たさとやまの変化
 サクラソウに惹かれて/サクラソウから保全生態学へ/火が好きなサクラソウ/古代の草原-野と牧/牧に適応したサクラソウ/落葉樹林と畦のサクラソウ/江戸の園芸文化とサクラソウ/牧から人工草地の牧場へ/普通の生きものに訪れた絶滅のおそれ
第1章 ヒトの歴史とさとやまの成立
 ヒトの誕生と人類/ヒトの移動と植生/ヒトと採集/最終氷河期の生活の痕跡/採集から半栽培へ/稲作のはじまりと耕作-採集者/氾濫原と文明/さとやまのルーツ/生物資源の採集と利用/草原の維持される環境/火入れと茅・葦・菅の利用/材料としての樹木の利用/エネルギー源としての樹木の利用/先駆樹種の利用/萌芽性と薪炭林
第2章 「さとやま」の生物多様性と生態系模様
 「さとやま」とは/さとやまの「ヤマ」/攪乱と生物多様性/ヒトの採集・管理に伴う攪乱/さとやまの「生態系模様」とは/さとやまインデックス/宍塚大池の生態系模様/ヤマを利用する知恵/野草がつくる万葉の風景/染料を採る紫野/火入れと生物多様性/落葉樹林と昆虫/マツとマツタケ・ショウロ/マツ林の現在/田んぼをめぐる生物多様性/樹林と水辺の複合生態系/トンボの国/水辺の生きものに訪れた危機/消えゆくため池/外来種による影響/近代的な生態系模様=モノカルチャーへの変更
第3章 地球規模の生物多様性とさとやまの危機
 「人間中心世」とヒトの持続可能性/人為活動と富栄養化/「安全圏」からの逸脱/「生態系サービス」と生物多様性/生物多様性条約/二〇一〇年目標/小さな個体群に生じる危機/移動が妨げられた個体群/生息・生育場所と開発/そのほかの要因/エコロジカル・フットプリントという見方/大きすぎる足跡/人間中心世の危機とさとやまの衰退/都市の成立とヒトのメタ個体群/アリー効果と都市/さとやまから植民地へ/持続可能性と経済的利益/第一次産業の衰退とさとやま/減りつづけるさとやまの人口
第4章 さとやまの再生-持続可能な地域社会にむけて
 COP10とSATOYAMAイニシアティブ/さとやまのもつ現代的な価値/害虫防除の新しい視点/心を癒すさとやま/魅力的なさとやまづくりにむけて/さとやまのもつ価値を守るために/自然再生という思想と科学/東イングランド地方の湿地再生/フェンという湿地/排水と地盤沈下/国家プロジェクトとしての湿地再生/農業環境政策の活用/科学を基礎とした管理と再生/湿地としての日本の水田再生/蕪栗沼のマガン-大崎での取り組み/湿地の治水機能/ふゆみずたんぼ/害鳥からシンボルへ/コウノトリのいるさとやま-豊岡での取り組み/「コウノトリ育む」農法/「生物多様性」がとりもつ団結/「緑の埋葬」と科学による自然再生-一関での取り組み/二つのベクトルのせめぎ合い
おわりに